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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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2025年9月末に集中講義をやってきた。
過去に大学院ではやったが、今回は学部生。
しかも文理融合的な理念の学部で、かなり幅が広い。
実際の受講者は、さらに学部や学年を超えていた。
ありがたいことだが、レベル設定が難しい。

一般的な大学教員は、だいたい「いつもの講義セット」があると思う。
それは年々繰り返して使うから、じょじょに練られてくる。
そのうちの一部が、教科書としてまとめられて世に流通している。
学生時代は「自分の教科書を買わせようとしている」などと思ったものだが、実状は違うだろう。
講義セットの練り上がったものが教科書であって、講義を受けるよりも教科書を読み込む方が(推敲を重ねていて、迂闊な発言もない分だけ)正確な学びに繋がるから、薦められるのだ。
ぶっちゃけ教科書1冊の売上で入る印税など、たかがしれている。
ボクの場合は逆で、講義の経験がないままに、一般書を出している。

今回は、基本的に著書の流れに従って、講義をしてみた。
自分の中で整理が出来ている分、話はしやすかった。
しかし講義として練られていないので、重要なところに触れ忘れた箇所がいくつかあった。
この辺りは、資料の作りとともに、話芸というか、教壇仕草の練度不足を痛感した。
それはそれでコッチの反省として、今回の学生には申し訳ないが、今後の糧としたい。
そもそも自分が学生時代にほぼ講義には出ていないから、教壇仕草のキモがわからないのだが。

そう。
一番の驚きは、受講生が真面目に出席していたことだ。
9月末、集中講義、日月火の3日間。
先生は「レポートを出せば良い」と言ってくれている。
こんな条件でずっと出席するなんて、信じられない。
信じられないが、毎日30人超が出席していた。
キミ達、他にやることないんかね、と思わなくもない。
もちろん、肉体だけ出席して、精神はネットを泳いでいたかもしれないが。

そんなわけで(?)、「学部生相手の集中講義」について、経験値がえられた。
ボクは(たぶん)ずっと国研暮らしになるので、集中講義は引き受けていこうと思っている。
今回の経験で、次にオファーが合った時にも、ある程度、エフォートが読めるようになった。

〜〜〜

もっと早くこの文章に着手しておけば、もっと詳細を記録できたかもしれない。
こまめな記録の重要性をいつも感じながら、いつも適当に流してしまっている。
鉄は熱いうちに打て。
反省。
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