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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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松本人志がかねて報道されてきた女性問題で炎上してメディアから御隠れになられた。
マンガ家の芦原妃名子さんがドラマ化での脚本改変のアレコレでなくなられた。
森保第二次政権のアジアカップで選手ファースト戦略のままイランに敗れた。

そう遠くない過去の一時期につるんでいた仲間たちが散り散りになっているそうだ。
それぞれの個と個の関係が発端のようだが、個と個と個の三者になると、ややこしい。

第三者の言い分はどうでもよくて。
人それぞれに思想信条のようなものがある。
その内容は他の人とは決して同一ではないし、同じ人の中でも時間とともに変質していく。
また内容がそれぞれであるのと同じように、思想信条の強度も人によって様々だ。

思想信条は不可侵で、社会通念はもとより、ときに法にも勝る生き様の基準だ。
その発露たる行動が、ときに法を犯すこともあるだろう。
違法の代償を受け容れてでも、妥協したくない一線というのが存在する。

日本での報道に触れて、とても奇異に感じるのが、この部分への感度の低さだ。
ときに社会通念こそが最大の正義であるように語られることもある。
社会通念こそが正義、ということを強く内面化している人も少なくない、というか過半数かもしれない。

「みんながやってるから」という人に、法を掲げて説得しても、鼻で笑われる。
「みんながやってるから」という人に、しかし私はこう思うと言っても、鼻で笑われる。
「法で決められている」という人に、しかし私はこう思うと言うと、白い目で見られる。

むずかしいね。
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いずれやらねばならぬのだが、別に今やる必要はない。
そういう仕事や作業が積み重なっている。
すべてが「今じゃなくて良い」から、最優先事項が決められない。
いっそのこと、締切仕事が押し寄せてきた方が、諦めがつくのに。

キッズの吸収力とか成長速度を見ていると、成長途上での刺激のインプットは、次々に用意せねば間に合わない。
結果的に、優先順位を高くするつもりはなくても、まず着手する作業になっている。
放っておいても育っていくのでが、せっかくなら適切なインプットをフィードバックしてやりたい。

締切があってないような仕事でも、自分で締切を設定して踏ん張ることが出来る。
自分締切で踏ん張っている期間は、頑なになってしまい、かえって他のことが出来なくなってしまう。
この辺りの、えも言われぬバランスの悪さは、いかんともしがたい。

在宅日が多くなってきて、バランスを取るのがさらに難しくなっている。
通勤に往復一時間を要するわけだが、結果的には通勤した方が十分に時間を使っている気もする。
来年度になれば職場に若者が増えるので、ここのバランスはなかば強制的に改善するかもしれない。
朝食前は仕事。
朝食後すぐに新聞、ブログ、仕事。
夕食後に紙日記、余裕があればバスケノート。
95年阪神地震への対応で災害支援ボランティアに注目が集まり、以降の大災害では一般化していったように思う。
11年東北地震の時には、素晴らしいボランティア活動が称えられた一方で、適切でないボランティアはかえってジャマになるというデメリットも報道されるところとなった。
ボクは阪神地震の時に、宝塚市役所に高く積まれた救援物資としての古着を見て唖然とした原体験がある。
(ポカリスエットとカロリーメイトは大量に持ち帰った)

災害の性質によって、求められる支援は違う。
阪神では、人口密集地帯、地震の備えがなかった、倒壊と火災。
東北では、地震と津波、交通網の乏しい沿岸に点在する集落。

能登は、地理的な条件は東北よりも厳しい。
半島ゆえに陸路の全体が寸断されている様子。
東北では内陸からのルートが点在し、沿岸を南北に貫くルートがあったが、これがない。

一方、過疎地であることもあって、被害人口は阪神や東北に比べ、少ないだろう。
奥能登(能登北部)の人口は6万弱だという。
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/okunoto/kannai.html
(現在も被災地に残された人数はわからない)
比較として適当ではないが東北地震では2012年時点で応急仮設住宅に16万人が暮らしたという。
https://www.reconstruction.go.jp/jireishuu/2022data/02/
ここから、必要物資の総量は、先の災害と比べ、一桁ほど少ないかもしれない。

ルート困難と必要資源総量の観点から、人員や物資については、総量よりも、輸送にかかるロジの適切な配分の方が、重要なのではないか。
ボトムアップボランティアは総量総数が稼げるが個別的になりがちなので、現時点ではむしろ大規模母体による整然とした支援こそが必要なのかもしれない。
GHCヘビー級選手権試合、拳王vs征矢学を差し置いて、メインイベントに丸藤vs飯伏となった大会。
大会前から、GHCをメインにしないことへの異議が多く、これに対して丸藤が他人事のような言い分を放ち、社長が「ワシが決めた、誰からも試合順の要望はなかった」と断言していた。
一応の含みとしては、前年にムタvs中邑の奇跡的な一戦があったことと、DDTとNOAHがサイバーエージェント傘下なこと、があったのかな。
いずれにせよ、おそらく営業的な観点から、丸藤飯伏がメインになったのだろう。
ここまでが戦前の含み。

〜〜
当日。大会は順調に進んでいく。

マサ北宮vs石井智宏
マサからの呼びかけに石井が応じてセットされた一戦。
内容は、誰もが予想する内容で、しかし説得力は十分のプロレス。
もちろん盛り上がったのだが、10年以上ずっとこのスタイルを続ける石井ちゃんをどう評価するかは、難しいところ。

潮崎豪と小島聡は、これまた誰もが予想する内容で、塩気が多めの内容。
潮崎はそもそも口がヘタな上に、断線で物理的に会場マイクが途切れがちなのと、たぶん「小島さとる」と言ったのと、ミステリアスに呼び込んだのがNOAH古株連中というので、「なんだかなぁ、でもこれが潮崎だよなぁ」という印象。
(呼び込んだのが急な闘魂ギミックで謎を振りまく中嶋勝彦かと期待したが違った)

愚零闘咲夜降臨試合。
ギミック自体が痛々しいものの、動きにミスがあるわけではなく、与えられた御題の範疇では上手に仕上げたなというキャラクター。
北宮石井戦の直後だったらヤバかったが、良くも悪くも潮崎マイクの塩気に救われた格好で、武藤敬司の掲げたパッケージプロレスとしては成立していたとも言える。

佐々木憂流迦プロレスデビュー戦。
天狗衣装での登場で客席を掴んだ。
これまた直前の愚零闘咲夜がやや安っぽく線が細かったこととの対比でより映えた格好。
MMAからきた触れ込みを活かしてガチっぽい臭いを漂わせつつ、ちゃんとプロレス的な動きにも対応。
杉浦のハードな当たりをしっかり受けることで試合の熱もあがっていく。
他競技からの転校者のデビュー戦としては過去にない水準なのでは。
あえて言えば、新日本でざわめきを呼んだ辻陽太の凱旋帰国試合以上だったかもしれん。
この試合だけで合格点以上でもあり、未来への期待感も合わせ、会場がしっかりと暖まった。

小川ザックvs棚橋HAYATA
ひたすら華がある棚橋に、社長就任初試合という色も乗って、正月らしいお祭りカード。
HAYATAもエアギターに乗っかるなど、明るい一戦として進行する。
しかし単に華だけで緩むこともなく、テクニック系の小川ザックの師弟共演という一面が空気を引き締める。

GHCジュニア ダガvsEita
(子の寝かし付け離脱で見られなかった)
(でも評判は良かった様子)

6vs6イリミネーションマッチ
NOAH&NJPW vs HOUSE OF TORTURE
序盤に若手が脱落したことにはじまり、グダグダ感は否めなかった。
海野と成田の遺恨を見せようとしたのも、NOAHマットなので、客は乗りにくかっただろう。
しかし、この試合形式かつHoTなのだから、グダグダは想定内。
グダグダに反則を乗せてフラストレーションを貯めに貯めた最後の最後、NOAH清宮がロープ踏み台のシャイニングウィザードで、大カタルシス。
海野退場後なので、清宮(大岩)稲葉近藤宮脇のNOAH勢でリングを締めたのも良かった。
さぁいよいよ「NOAHのメイン」という客席の一体感が醸成できた。

GHCヘビー 拳王vs征矢学
煽りVは謎の甲冑衣装での微妙な太刀さばきで不安がよぎる。
しかし金剛解散後は青かった拳王が、赤に戻ったコスチュームで入場し、元金剛同門対決というテーマを鮮明にし、ゴング前から期待が高まる。
試合の内容は、征矢の塩気が気になるものの、突然の征矢トペなど、ところどころで盛り上がる。
征矢に比べて盤石過ぎる(ハイキックの空振りで会場が冷めた後にすかさずハイキックをバンバン当てて熱を回復させた)拳王が勝利。
挑戦表明に出てきた潮崎のヘタなアピールをうまく転がし盛り上がりに転換した頭脳がスゴい。
もうほんと、ここでジェイクと清宮も出てきて興行シメだったら、「2024年はNOAHがくるんじゃないか」「全日離脱組も吸収したら新日に対抗しうる一大勢力だぞ」となっていただろう。

丸藤vs飯伏
戦前、年末の段階で「足の骨折、歩くのもやっと」と言っていた飯伏の入場。
明らかに足をかばった歩き方(走ったり跳んだりもなく、歩いて入場)。
ゴングが鳴っても、まともに動けないまま、足の不調が目立たないような流れで試合を動かしていく。
(もちろん丸藤も負傷箇所は知っていたはずで、一緒にゴマかそうと組み立てに苦心している様子。でもそれが伝わっている時点でアカン)
跳び技の失敗、ロープワークのドタバタ、踏ん張りの効かない投げ技で、化けの皮がはがれる。
こういう時は、突如として決め技を出して強引に試合を締めると相場が決まっていると思うのだが、なぜか試合は続けられた。
そんな内容で、それもNOAHマットで、最終的に飯伏がカミゴェで3カウントを取ったもんだから、お通夜状態。

先に退場する丸藤と入れ替わるように、ジェイクと清宮が一緒になって登場。
リングインしても無言のまま、飯伏の退場を促すジェイク。
飯伏の完全な退場を見届けた上で、「ウルトラヘビーみたいなリズムの試合」と酷評し(しかしそれはファンの代弁でもあり)、2024年の舵取りを宣言。
締めを譲られた清宮は(2023年はオカダ襲撃から対新日が長かったが)「NOAHの中に入っていく」宣言(あいかわらず真っ直ぐなだけのコメントで上手くはないが受け容れられている様子)。

事前に不調が判明していた飯伏とメインであてられ貧乏クジを引いた格好の丸藤はバックステージで不満爆発。
三沢光晴のリング禍と向き合ってきた丸藤が、あの状態の飯伏と試合をするのは、過酷な作業だったと思う。

一方、今回のそういう部分は割り引いても、マイクも誌上コメントもヘタで、10年以上にわたるNOAHの低迷を招いた元凶は丸藤というのも、また一面で事実。
生え抜きである潮崎や清宮のショッパさも、丸藤の継承でもあるわけだ。
(この点で三沢時代からNOAHにいる小川や杉浦やヨネが責められることは少ないが、同罪だろう)
(三沢のマイクがうまかったとは言えないし、存命中の終盤は経営も危うかったから、その系譜とも言えるかもしれん)
(口下手だから喋らない、という手を打てない境遇にあることが丸藤の不幸かもしれない)
(とはいえ丸藤自身が喋りたがりっぽいようにも見える)

(外様ゆえに)マイクができる拳王とジェイクがいて、喋れないけど内容で見せられる潮崎、征矢、清宮が続くトップ層は、悪くない。
もう一人、マイクができてGHC戦線にも絡めて、ファンがNOAH色を感じるレスラーがいれば、言うこと無し。

KENTA帰還しかいない。
のだが、今のキャラのままで帰還するのは微妙だし、飯伏ばりに満身創痍だし、ガチめで丸藤と不仲っぽいし。

むずかしいね。
ここ数年、めっきり書かなくなっていたのだが、今年は高頻度に書いていこうと思っている。
「毎日更新を決意した」ぐらいの具体的で強い意思表明をできれば良いのだが、そこまでではない。
それがまた、書かなくなっていたこととも繋がっている。
決意なんだか言い訳なんだか、どっちつかずの話だが、人生はそういうものなのだ。

少し人生をさかのぼってみる。
2014年に定年制移行審査に落ちた。(ここで第三子が誕生している)
2015年に定年制の権利を得た。
2016年にスイスに行って、2017年に帰ってきた。
そこから研究スタイルを変えていこうとしていて、2020年にコロナ禍がやってきた。
2022年に第四子の誕生があり、今に至る。

どこが一番の契機だったかは、もうわからない。
でも明確に、それ以前の、いわゆるポスドク〜任期付研究員だった頃とは、日常が違う。
ハッキリと言ってしまえば、研究への切迫感が無くなった。

元来、研究が好きということもなくて、研究は仕事として進めてきたところがある。
しかし職業としてゆえに、かなり高い強度で研究をしていた。
そう。強度が高かった。
昔話はこんなもんでおしまい。

2023年の日常を振り返ると、やはり強度が低かった。
年々、「参加するだけの会議」が増えてきた。
論文に直結するような研究ではなく、その縁辺にあるような仕事も増えてきた。
それらはほぼすべて、在宅で処理できるものだ。
家には乳児がいて、中学生がいて、小学生が二人いる。
管理職(的)な業務も増えてきた。
出勤する日は、プロジェクト雇用のみんなと話をして、話をして、帰宅する。
そんなこんなで、日常が流れていった。
まさに「流れていく」という具合で、流れていったのだった。

日々がどんどん単色になっていく。
若い頃は、もうちょっと多彩だった、気がする。
それすらももう、記憶の改竄かもしれないけど。

日常の単色化に抗うように、2021年10月から手元で日記をつけはじめた。
生真面目で知られる畏友から勧められた毎日100文字程度の5年日記帳だ。
とにかく一日の中で気分が良かった話題をヒネり出して、これを書き連ねることで、ポジティブになれると考えてはじめた。
いま開くと、たしかに当初はちゃんと書いていた。
次第に雑になり、最近は二週間に一回ぐらいしか書いていない。
それもGoogleCalendarで振り返りながら、20文字ぐらい単に出来事を書いているだけで、感情が書き出されていない。

ダラダラと書いてきたが、はじめに戻って、まとめる。

日常が単色で強度が低い。
これは良くない。
ぶっちゃけ病院に行けばウツと診断される状態にある。
そんな自覚があるので、何かやろうと思った。
日記は、誰にも読まれないがゆえに一定の価値があるが、誰にも読まれないゆえに単色化に拍車をかけている気もする。
この10年、多くの時間をともに過ごしてきたツイッタランドも雲行きが怪しい。
むしろ20年前(!!)からやってきたブログに回帰するのも良いんじゃないか。

そんなわけで、2024年はここに高頻度でここに書く。
何を書くかは決めていないが、広い意味で研究関係のことを書こうと思っている。
長い文章は書けないだろう。
140字にも満たないかもしれない。
何かルールを決めておいた方が良いかもしれない。
でも窮屈なのは本意ではないし、しんどい。

2011年1月に「個人の公共性」という文章を書いていた。
このすぐ後に東北の地震があって、自分の中でもウヤムヤになってしまったところがある。
とはいえ、これは卓見だった。
こうやってネットに駄文を書くことには、一定の公共性がある。
情報を開くことで、誰かと繋がり、何かが起こるかもしれない。
世界に対して開いていることは、いまも比較的意識的に、続けていることだ。
だから、ルールというほどではないが、インタラクティブであることは意識して、書こう。

今日はここまで。


能登半島の地震の情報が入ってきた。
みなさんの無事を祈ります。
突然の金剛離脱から短期間のアクシズ再結成を経てNOAHを円満退社。
海外挑戦かと思いきや全日に参戦し、即時の三冠奪取に最強タッグ優勝。
しかし言動では謎の闘魂アピール。

なんだか脈絡がない。
どういう意味があるのだろうか。

おおきな謎は、あれだけの円満退社なのに、この行動ということ。
つまり、現在の行動は、NOAHにとって利益に繋がる道だと思われる。
最近は、清宮、大岩、ザック、オスプレイなど、新日とNOAHも、それほど険悪ではない。
全日がこれほど厚遇する理由はわからず、今のところ持ち出しの方が大きい気もするが、この後にリターンがあるのかもしれない。

そう考えると、中嶋勝彦のこれからは、00年代の高山善廣や鈴木みのるのような、国内外の諸団体を渡り歩く"外敵"フリーランスレスラーというのが、一つの解かもしれない。
その通行手形として、近いうちに国内グランドスラム(三冠・GHC・IWGP)制覇という箔を付けたりするんじゃないか。

中嶋勝彦といえば、佐々木健介の愛弟子。
健介はアレだが、長州力直系とも言えるわけで、新日にとっても直系と言えば直系。
(1.3での三冠戦敗北を経て)1.4東京ドームへのサプライズ登場とか。
闘魂アピールの着地点はここにしかないわけで。
1.5で「鈴木みのる&中嶋勝彦&エルデスペラード(&柴田勝頼)」というストロングスタイルが結成されたら、タマラんじゃろ。
おそらく引退ロードになる鈴木みのるに華を添えることにもなる。
もし噂通りにオカダが海外移籍するなら、その穴埋めを担うだけの格と体力もある。

中嶋自身に宮原との因縁があるし、今回北斗(not晶)との因縁も作った。
全日にスポット参戦する足場は作れたと言える。
NOAHとは円満な様子なので、こちらもスポット参戦は問題なさそう。
なんなら勢い、AEWにスポット参戦ぐらいはしそうでもある。

年末年始が楽しみだ。
2020年7月の転載。

〜〜〜〜〜〜〜〜

2号(8歳)が、1号(9歳)を一方的に叩いて泣かせたらしい。1号から通報があって発覚。2号に、叩いて泣かせたのに謝らなかった理由を聞いたら、

「謝ったら悪いことをしたことになり怒られるので謝らなかった。謝らなければ何もやってないと言い張れるから」
とのこと。本当に頭の良さに対して心が追いついておらず、特に共感性が欠如しておる。叱るこちらも一苦労。

叱責の理由について順を追って説明をはじめると、三ぐらいの時点で十までの展開を正確に理解する。だから三ぐらいのところで「これからどういう話をすると思う?」と振ると、本当に「三四五六七八九十」とスラスラ答える。そこまでわかってるならちゃんとやれよ!とブチギレたくなるのはグッとガマン。

そして今日はついに3号(5歳)に対しても同じレベルでの説教をやった(同案件だが2号を終えてから別立てでやった)。はじめは大袈裟に泣いたりトボけたりして誤魔化そうとしていたが、ゴマカシをする度に黙ってジッと待ってから話を元に戻して続けたら、段々と誤魔化せないことを理解したようで、ついに恐怖を覚えたのか呼吸が乱れる本気泣きになった。2号と違って、これ以上の具体的な話はしなかったが、とにかくもう、本気で話をすれば理解できることはわかった。

1号や2号が、成長してこういう叱責の対象から抜け出してくれれば、こちらのこういう説教負担は軽減されるのだろうが、少なくともあと五年ぐらいは、三人相手にこれをせねばならぬと思うと、ほんとしんどい。。。

一夜あけた今日は、予告なく2号を「ラーメンに行く」と連れ出して、90分間の散歩。2号と二人で出かけるのは珍しいことで、嬉しそうにしていた(2号は出かける直前まで出たくないとゴネるので面倒くさくていつもは連れ出さない)。歩いている間、目的地までの距離と経過時間の話から、歩いている速度(時速)の計算をさせてみた。

「90分で7.5kmだから、キミの歩く時速は5km/hだね」
「新幹線の速度は250km/hだよね。新幹線は東京ー大阪を約2時間で走ります。じゃあ距離は?」
「キミが疲れないで寝ないで休まないで歩き続けたら何時間で大阪につく?」
「キミが疲れて寝て休んで、それでも毎日歩き続けたら、何日で大阪につく?」
「東京ー大阪の移動が2万円。店の時給が1000円。何時間働けば新幹線のれる?」
「歩いて移動するのと、働いてから新幹線で移動するのと、どっちが良いかな?」

とかなんとか。最終的な結論は「1日8時間だけ歩けば、12日ちょっとで行ける」「週に1日は歩かないで休む日を設ければ、2週間で行ける」「今年の夏休みは2週間ちょっとだから、歩いて行って、新幹線で帰れば学校を休まなくてすむ」とのこと。その計画には付き合わないぞ。

歩いて暑くて疲れたからラーメンじゃ無くて蕎麦が良いと言い出したが、父はラーメンが食べたくて歩いたので、譲歩せず、2号にはつけ麺を食べさせた。

帰りは電車に乗り「13分99円!しかも冷房付き!さらに座ってるだけ!電車すごい!」と興奮していた。早速、教育の効果が出た。してやったり。

自宅最寄り駅前のソフトクリーム屋でクリームソーダを与える。「下校時にいつも見ていて食べたかった」と目を輝かせておった。このあたりは8歳。

という具合で、叱責した後のご機嫌取りというか、関係修復に半日をあてて、散歩の疲労をビールで癒しているうちに、休日が終わるのであった。
2020年6月の記事。転載。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

うちの2号、小学校2年生は今、金髪になっている。写真は実物。休校措置がはじまってからブリーチし、本人も気に入っているのでそのままにしてきた。

今週から本格的に登校することになり、この金髪をどうするか考えた。ボクは別にそのままで良いと思っているのだけど、ヨメ氏からすると、やはり先生や保護者から無駄に目を付けられたりするのは子供にとって得策ではないという思いがあるようだ。もう十分に伸びてきているので、バリカンで刈れば今すぐに黒々した坊主にできる。

本人に聞いたところ「金髪が気に入っている。丸坊主はイヤだ」とのこと。それで少し話をした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

父「世の中の大人には、子供が金髪にしてるっていうだけで、悪い子なんじゃないかと思う人がいるんだよ」

子『なんで金髪にしているだけで悪い子ってことになるの?そんなの変じゃん』

父「たしかに変だよね。父も変だと思うよ。でもそういう大人が実際にいるんだ」

子『なにそれ。そんなの変じゃん』

父「変なんだよ。変なんだけど、そういう大人がいるってことは覚えておいて」

子『うん』

父「それでキミが金髪でいると、勝手にキミを悪い子だと思って見てくるんだ。それでもいい?」

子『別にいいよ。悪いことしてないのに悪い子だと決めつけるなんて、そんなの変じゃん』

父「そうだね。たとえばキミが友達と一緒に電車に乗っていて、みんなで一緒に悪いことをしたとする。その時に、金髪のキミが目立つから、キミは他の子よりも多く怒られるかもしれない。それでもいい?」

子『別にいいよ。だってボクも悪いことをした場合でしょ?じゃあ怒られちゃうのは仕方ないよ』

父「よし。じゃあ金髪のまま学校に行こう」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ということで、当面は金髪のまま学校に行くことに決めた。学校や保護者から、明示的に指導があれば、その時にまた本人に考えてもらおう。

なお話の流れで、キミの父親も、ネクタイもしないしスーツもきないし短パンTシャツだし金髪で他の大人とはだいぶ違うけど、それを悪いことだと思っていないし、他の人と違うことでイヤなことを言われたり損をしたりもしてるけど、それは自分が好きなことをしてる結果だし、悪いことをしているわけでもないから気にしないんだ、むしろ変なのは他の大人だよなーって思ってるんだよ、という話もしてみたが、面倒くさそうに聞き流された。

いやまぁしかし考えてみれば、2号は3-4歳の時にスイスで暮らしていたわけで、ジャパニーズな金髪といえば不良という価値観を身につける前に、人それぞれ髪の色が違うのは当然としう環境に触れているので、単に無邪気な子供以上に「金髪がダメってなんで?そんなの変じゃん」という思いになるよなぁ、と後から気付いた。
少年團でのミニバス指導に関する情報だけの匿名サイトを作ろうかと思い始めている。
自分の理解を体系的にまとめたいのだが、日々の仕事にかまけて、手が動かない。
公開を前提にやれば、少しはモチベーションになるだろうか。
しかしココに書くと、自チームの詳細が伝わってしまい、チームに迷惑をかけてしまう。

〜〜〜

ミニバス指導は、本当に難しくて、だから面白い。
大きくわければ、
・バスケットボールの競技力を高める
・(知能・精神の意味で)小学生に合わせる
・(技術の意味で)小学生に合わせる
・(肉体の意味で)小学生に合わせる
・(ボランティアで携わる)他コーチや保護者と協働する
という要素がある。

たとえば高校でバスケ部だった人がミニバス指導をはじめるとする。
高校の部活でやっていたメニューをやろうとすると、99%、うまくいかない。
そこに妙味があると思っている。

「スリーポイントライン45度からスタート。ワンフェイクしてワンドリで入る、中で両足ストップ、ステップインして、オーバーハンドでシュート」というメニューをやる。

まずメニューの約束事を頭で理解できない。
スリーポイントラインは経験的に知っているけど、45度は角度を習っていないから知らない。
用語がわからないこともあるが、頭の中で作業の順序が整理できない。
わかったとて、心が約束事を守れない。
今までやってこなかった動きは気持ちが悪いから、自分のしたいようにやりたい。
「そんな面倒なことより、早くシュート打たせろよ」と考えていることがアリアリと伝わってくる。

頭と心が整理できても、体と技術がついてこない。
ワンドリでやめてボール保持という動きができない。
左に侵入する場合でも、右手でドリブルする。
両足ストップができず、姿勢も維持できない。
ステップインの脚が逆になる。
オーバーハンドではリングに届かない。

同じメニューを繰り返さないと理解できない選手。
同じメニューの繰り返しで飽き始める選手。
同じメニューでも黙々と続ける選手。
守備者をイメージできる選手。
アレンジをはじめる選手。
最後まで出来ない選手。

〜〜〜

この10年間、サッカーの指導本が、たくさん出版されている。
モウリーニョの成功から、アカデミックな理解に基づく指導体系が見直されているからかもしれない。
もちろん動画撮影の普及など汎用IT発展の影響もあるだろう。
いずれにせよ、指導のありかたの見直しや、より良い方法の模索が、サッカー界では進展している。
身体操作や肉体トレーニングの動画も同様だ。

もちろんバスケについても、Youtubeに指導動画があがっていて、勉強になる。
しかしサッカーに比べれば、まだまだ経験に基づくものが多く、理論背景があるものは乏しい。
また大半が視聴数目当てのセンセーショナリズムで、「これだけやっておけば」「こんなのはダメ」という具合。

日本のバスケ指導はガラパゴスでもあるようだ。
女子の両手打ち(ボースハンドショット)も、日韓だけだとか。
そもそも「ミニバス」という仕様で普及しているのも、限られた国だとか。
(これについてはサッカーで8人制やフニーニョが普及しだしており何とも言いがたい)

アメリカのバスケ指導動画を見ると、指導する手順が違うようにも見える。
たとえば、いわゆるレイアップ(アンダーハンドレイアップ)への拘りがないっぽい。
そこを考えてみると、たしかにアンダーハンドシュートは、バスケ全体で見れば、特殊な動きになる。
ドリブルもパスも他のシュートも、基本的に操作する手はボールの上にある。

〜〜〜

ベースは手元でまとめられるスライド資料。
(バスケノート的につけていたが、最近まったく更新をサボっている)
youtube動画にも良いものがたくさんあるので、引用しやすいプラットフォームが良い。
noteを使うのが良いだろうか。

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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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