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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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ご無沙汰しているうちに月が変わってしまったね
社会人になって一ヶ月ですが、そちらはいかがお過ごし?

こちらは前に少し話した通り、
卒業して30日で母校(母研究所)に戻り、
自分が30日前までそうであった博士院生に説教をしてきましたよ

Tさんからの伝言であった、
「学生よ!おもしろくなくても教員の昔話を聞け.
 最低限,自分の研究室の歴代教授ぐらい知っとけ!」
「教員よ!昔話をおもしろく話せ!!」
というの、
すっかり忘れてました


前回のネタとしては、
「共通の情報は盛り上がりに必要」
ということでしたが、
このネタと、
上述の教員のおもしろくない昔話を聞くこととは、
連続的なんじゃないかと思いました



まず一番はじめに思ったのは、
「共通の話題」で盛り上がるってことは、
「別個の人同士」が「すでに同じ話題を知っている」ことが前提条件になりますよね

前回の話題になった野球なんかに代表される、
テレビなどのメディアに乗ってくる話題なら、
話題の発信者は第三者で、
会話をする当人同士は「初めは」両者ともに受け手の立場なんですよね
だから、
「別個の人同士」が「すでに共通の話題を知っている」という状況が、
容易に形成されると思うんです
その後は、共通の話題を土台にして、
ちょっとずつ共通な部分を広げていくイメージでしょうか


一方、
研究室内みたいな狭い環境で、
教員と学生という「別個の人同士」が「すでに同じ話題を知っている」という状況を、
「初めに」満たすことって実はすごく大変な気がします

なんせ、メディアのような情報の絶対的な発信者がいないわけですから、
この場合、
「共通の(同じ)話題」というものはどんな話題になるかわからないわけです
もしかしたらすでに両者ともに「同じ話題」を有しているかもしれませんし、
あるいは「同じ話題」は潜在的にも一つもないかもしれません

いずれの場合にしても、
今後、両者の間が盛り上がるためには、
まず初めに、
「共通の話題」を発掘、あるいは発見する必要があるわけですね

でも、
この発見や発掘のための「初めのコミュニケーションの話題」は、
「共通の話題」であることはないわけだから、
二人の間で交わされるこの「初めてのコミュニケーション」は、
盛り上がらない可能性が高いことになります

こういう状況で行われるコミュニケーションは、
いずれかが「相手にとってとっかかりのありそうな話題」の発信者に、
もう一方が「相手の発する話題」の中から「共通の情報」を探る受信者になります
研究室の場合は、
年や立場的に、
教員が発信者、学生が受信者になりがちですよね
そして、
考えるまでもなく、
この「初めのコミュニケーション」では、
発信者よりも受信者に多大な努力が必要とされます

発信者ももちろん受信者のために、
相手との「共通の話題」になり得そうな「持ちネタ」を発信するわけで、
それが教員が学生に話をするケースならば、
「歴代教授やOBがやらかしたコト」(同じ研究室という共通の情報)とか、
「自分の学生時代の話」(大学院生の生活という共通の情報)とか、
そういう類の話をするわけです
まぁ、
ここで「共通の話題になりそうなネタ」の選択を誤るのが、
教員の話が「面白くない」と断罪される大きな要因だと思いますが、
それはココでは置いておきましょう

コミュニケーションの上手な受信者であれば、
こういった、よくよく考えれば「大した取っ掛かりの無い情報」を受けて、
無理やり「共通の情報」を見つけたり、
「共通の情報」が見つかるまでさらに詳細に聞いてみたり、
もう少し自分側によった話題にネタをずらすための相槌を打ったりとか、
とにかく、
たとえその道程が面白くないものであっても、
「共通の話題」の出現を根気良く探るわけです
だって、
一度「共通の話題」が見つかれば、
あとは雪だるま式にコミュニケーションが広がるわけだからね

でも、
いわゆる「最近の学生さん」は、
「初めのコミュニケーション」のつまらなさで諦めてしまって、
「教員との間には共通の話題が無い」
と判断し、
すでに「共通の話題」の構築されている同年代と戯れるほうを選択し、
教員とのコミュニケーションの継続を拒否してしまっていると思うのです



あぁ、
いつもの通り、
話の収束が見えなくなってきたので、
ここらで無理やりまとめますと、
T氏の提唱する「歴代教授の名前」というのは、
実はものすごく強力なコミュニケーションツールだと思うのです

歴代教授なんて高々5人ぐらいなもんだけども、
それだけの固有名詞を知っているだけで、
「共通の話題」を見出せる可能性がぐっと上がるからです
だって、
これもT氏が指摘している通り、
教員は往々にして「昔話」を「持ちネタ」にしているんだもの
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