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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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やはりさ、
自分が社会的にいかなる存在であるかというのは、
しっかりと考えておくべきことだと思うのです

たとえば自分が被差別弱者の代表をしていたなら、
その言動は弱者のそれであってもかまわないし、
だからこそ通る要求ってのもあったと思う
でも一度立場が変わって、為政者になったのであれば、
もはや弱者ではない
だからこれまでのような振る舞いをすることはできない


翻って研究業界だが、
研究者には、なんとなく、
「文科省に金(科研費)を握られている」
というような部分などで、
「自分たちは弱者」的な言説が蔓延している

しかしそれは違うと思う
研究者というのは例外的な立場にある
社会の要請の無いような科学に対しても、
税金から支払われる給料と、
税金から支払われる研究費で取り組み、
その成果については、
基本的に研究者の内輪での審査に一任されている

もちろんアウトリーチがどうこうとか、
文科省の審査がどうこうとか、
そういうこともあろうとは思うが、
それでもやはり、
特異な立場にあることは間違いない

だから、
研究者の国民に対する基本的な態度というのは、
「科学の発展は皆さんの利益につながります」
ではなく、
「皆さんの寛容のおかげで科学させてもらってます」
だと思う
その上で、
「いつも支援をありがとう。ほんの気持ちですが、この成果を役立ててください」
ってな具合に、成果を社会に還元するものではないか

科学研究の国際競争力に触れて、
「他の国に負けられん」「国力が」
という言い分で、
科学研究の進展に力を入れているが、
本当にそれは必要なことなのか
たとえば画期的な癌の治療法が見つかって、
癌による死亡が劇的に減るとする
でも、そのために資源をバンバン使っていては、
「長生きできるけど、資源無いから原始的な生活」
みたいになって、
ひいては「食糧難で餓死が癌死を上回る」なんてことにもなりかねない
これも全然荒唐無稽な話ではなく、
たぶん石油はむこう150年ぐらいで枯渇するから、
300年後ぐらいには十分起こりうる話

そういうことを考えた結果、
日本の研究者人口を、
たとえば1/3ぐらいにした方が、
色んな意味でみんな幸せになれるんじゃないかなぁ

ということで、
ボクはお先に業界から抜け出して、
業界批判の急先鋒としてペンで戦うかもしれないし、
あるいは行政の方から指摘するかもしれない

自分の将来が、
そういう意味で、
わからなくなってきた最近です



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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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