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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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いまさらながら,
福澤諭吉「学問のすすめ」を読んでいます。
これまでの人生で一度も読んだことがないってのが不思議ですが,
まぁボクが読書をはじめたのは25歳からなので,仕方ない。

しかしすごい。
本当にすごい。
諭吉すごい。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
という超有名なフレーズではじまる初編ですが,
これについては,
「でも身分とか貧富とかは生まれつきやろ,,,」
みたいな思いを抱いていました。
しかしそんな程度の陳腐な反論は,
福澤諭吉大先生にはもちろんお見通しで,
それに対する回答もすぐ後で述べています。


初編では次のようなことも語られています。(意訳)
「人はうまれつき自由なものだけども,
 程度を知らないとただのワガママ放蕩に陥ってしまう。
 重要なことは,
 天の道理に基づき,人の情に従い,他人の妨げをせず,
 自分一人の自由を達成することだ」
悪い例もあげています。
「自分の金で夜な夜な遊ぶのは自由だ。
 だけれども,
 そうした暮らしを皆が真似しだすと世の風俗が乱れ,
 結果的にマジメに暮らしたい他人の邪魔をすることになる」


さらに興味深いのが次の指摘。
「学の無い人間の一番ダメなところは,恥を知らないこと。
 自分に学が無いから貧窮に陥っているのに,
 それを棚にあげて富める人を怨み,
 自分の都合の良いときは法に頼り,
 自分の利益のためには法を平気で破る。」
これで終わらず次に続くのがこれ。
「こうした愚民には道理が通じない。
 理屈抜きで厳しくしなければ愚民を正すことはできない。
 「愚民の上に苛き政府あり」というけども,
 それは政府が厳しいから愚民になるのではなく,
 愚民の態度が悪いから,自分たちの行いの悪さで,
 政府を厳しくさせてるんだよね。」


諭吉先生,今の日本を見て語っているようです。
その通りです。
今の日本はあなたの危惧した通りの状況です。

諭吉先生は本書を通じて,
「勉強して偉い学者さんになりなさい」と言っているわけではないのです。
そうではない。

============
人間一人一人が社会を構築する一員なのだから,
畜生のように本能のままに言動するのではなく,
勉学することで世の道理,人の情を知って,
一人一人が良い暮らしをしようじゃないか。
さらに一人一人が学問をして道理と情を身につければ,
それが公序良俗に通じ,皆が幸せに暮らしていけるよね。
============

そういうことを言っているのです。
すばらしい,すばらしいよ,諭吉さん。

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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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