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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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色々と側面がありますが、
まずこういった「正解のない問題」に対して、
サイエンスなどはまさにそうなのですが、
その解決法に「自信を持って取り組む」というのは、
相当多角的な勉強・評価をした後でできることであって、
そんなのは、もう本当にそのことだけを徹底的に調べ尽くしても叶わないもの
それを安易に「できる」と言ってしまうのは、
この問題に対する見識云々でなく、
物事に取り組む姿勢として非常に低レベルと断じざるをえない

できないことに対してできると虚勢を張るのは子供であって、
分別のある大人はそのような態度は取らない

不可能なことを押しつけられたときの態度としては、
「困ったね」「一緒に考えてください」と、
その不可能性を共有するのが最適解だと思う

これ以上は政治的な話になるので、
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+ + + + + + + + + +
 
一方で、
すべての思考を停止して、
「嫌だ」と突っぱねるというのは、
個人の主義主張においては一貫性があるものの、
皆で共有する問題を解決する手法としてはいただけない
個人の主義主張を通すために国策の検討を放棄することは、
国会議員に許されるものではない


でも、
こういう話はこの問題の本質ではない

まず、
日本に米軍基地があることの意味
米軍の存在は極東の安全保障として抑止力を発揮しているのかどうか

つまり、
日本に米軍基地が無い場合に、
極東で紛争・戦争が起こってしまうかどうか
これまで米軍基地があったから紛争が無かったのか、
あるいは米軍基地がなくても紛争は起こらなかったのか、

それはわからない
だから、
正解はない

個人的には、
米軍基地は無くても紛争は起こらないと思っている
なぜなら、
現在の世界情勢的に、
先制攻撃を仕掛けるということは、
相手国のみならず第三者にも正義を与えてしまい、
国際的な結託による制裁を受けるのが目に見えているから
そう
大事なのは第三者に対して「正義」の旗を掲げられる状況を作ること

たとえば、
従軍慰安婦疑義や南京事変を取り上げるのは、
二国間関係における「正義」を掲げる(悪のレッテルを相手に押しつける)ためで、
さらに複雑な二国間問題ゆえに第三者の制裁が加わらないからだろうことを見越した、
非常に高度な外交的な先制攻撃だと思う
(コトの真偽がいずれであっても攻撃を仕掛けた方にはダメージが無い)

今回、現政権が迷走状態に突入したのは、
過去の政権に対抗する形の「正義」を選択したがゆえに、
国と沖縄、国と徳之島、日本と米国、連立与党内関係のそれぞれにおいて、
現政権にまったく「正義」が無い状態を作ってしまったことにあるのではないか

現政権の当初掲げた「国外」を実現するのは、
実は容易であったと思う
それはすでに多くの識者が指摘しているように、
民主主義という「正義」によって成立している米国に、
民主主義という「正義」で「在日基地撤廃」を突きつけること
「住民投票でNOとなりましたので、無理強いはできません」と言えば、
米国はこれを受容せねばならない
「民意など知らん」というのは、
民主主義が最大の「正義」である米国にとっては口が裂けても言えない言葉

現政権がこの方法を取らなかったのは、
「国内に基地が必要」と思っていたからだとしか考えられない
であれば、
はじめから狙いは「国内・県外」であったのだろう

そして、
県外(徳之島であったようだが)に移設する理由として、
「沖縄だけに負担させるわけにはいかない」という正義を掲げたのだが、
これがアホだった
「沖縄だけ」という正義は、「沖縄と徳之島だけ」という正義を成立させてしまう
つまり、
相手を説得する言葉そのものが相手に正義を与える言葉になっており、
それで説得などできるはずがない


と、ごちゃごちゃ書いてきたけども、
この問題は問題の端緒、
つまり「日本に米軍基地が存在する」ということ自体が矛盾しているので、
それに続く些事についていくら議論したところで、
絶対に解決などしえないのです

「在日米軍が必要か否か」
という問いに対する回答こそがこの普天間問題に対する回答であり、
それは言い換えると、
「日本は他国から戦闘をしかけられる恐れがあるか」
という問い、
あるいは、
「他国から戦闘をしかけられてもしょうがないと思うか」
という問いであると思う

少なくとも現在の国際外交バランスを考えたときに、
日本が軍事力(在日米軍)を完全に放棄したからと言って、
「しめしめ」と攻撃をしかけてくる国は存在しない
それは、先に述べた通り、
「日本に攻撃する」ということは、
「正義の第三国によって制裁を加えられる」ということであり、
「先に仕掛けた国が負ける」のが現在の国際ルールなのである
と思う

ということで、
個人的には「基地無し」でいいじゃないと思うわけです

あぁ、まとまらなかった
失敗だ

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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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