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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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日本国憲法第26条
「その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う」
日本国憲法第27条
「勤労の権利を有し、義務を負う」
日本国憲法第30条
「納税の義務を負う」

いわゆる「国民の三大義務」だが、
非常に重たい文言だと思う
個人的には第9条よりも重要だと思う

これらはそのままの意味で解釈すべきでなく、
「人間は社会的な生き物であり、
日本国は成熟した社会を目指す」
という観点で見るべきであろう

つまり、
すべての義務が「利他的」であることこそが重要なのだ

26条は、未熟な子供を責任ある社会成員に育てる義務
27条は、自分の住まう社会に自ら貢献する義務
30条は、自分の住まう社会を維持するための負担を負う義務


表面的に、
会社勤めだと無職とか、
相続税とか配偶者控除とか、
義務教育だとか高等教育だとか、
そういう意味ではない

裏を返せば、
「放っておけば皆が利己的になり社会が崩壊する」ことが念頭にあり、
だからこそ「義務」という重い表現が与えられたのであろうことは明白である
ここで言う「放っておけば」は、
まさに「市場原理主義」の旗幟である「市場は間違わない」と類似ではないか

別に日本国憲法がすべてに優先する原理原則だとは言わないが、
GHQから押しつけられた云々ということを差し引いても、
戦前から戦後に至る経緯を見た当時の知識層が、
考えに考え抜いた末に「これでいこう」としたものなのだろうから、
その中身について我々が扱う場合には、
同じぐらい真摯な態度で、
その哲学に至るまで解釈しなければならないだろう

 
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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