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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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子供の頃は、
お小遣いの額が基準となって、
もちろん借金などはできないから、
お小遣いの範囲で何が買えるかと考えていた
月1000円だと週190円のジャンプなら毎週買えるが、
それをしてしまうとジュースの1本も買えなくなってしまう
そんな「収入と支出の相対性の中での金銭価値」

高校生になると携帯電話とバイト収入がやってきて、
様相がガラリと変わる
月1万程度の携帯代の出費と月数万のバイト収入
「あぁ、世の中ちょろいもんだなぁ」と思ったりする

しかし、大学に入って一人暮らしをはじめると、
これまた様相が一変する
家賃、光熱費、学費、車経費、そして交際費
高校時代に自由に出来たバイト代は、
こういうものをすべて親が払ってくれていた上に成り立つもので、
人生というのはこんなにもお金が必要なのかと痛感させられる

と、思いきや、
就職してみると、ビックリするぐらいバカスカお金がもらえる
ついつい「車買おうかな」みたいな考えがよぎるぐらいに
しかししかし、子供ができるとまた違ってきて、
「え、育児ってこんなにお金がかさむの?」ってなもんなのだろう

と、いうように、
収入と支出の金銭価値の相対性というのは、
自らの社会的ポジションと密接に関係していて、
こういう階段をステップバイステップで経験することで、
いわゆる「まっとうな金銭感覚」を身につけていくのだろう

だから、
家を出ないで大学生・社会人になったりするってのは、
その後、家庭人になることを考えると、
ちょっと怖いなぁ、という感じがする


もう一つは、費用と質の相対的な価値
徒歩ならタダ、電車なら有料、特急は別途特急料金
野宿はタダ、カプセルホテルは安価、スイートルームは高価
そういう、同じ移動、同じ宿泊という行為でも、
その質には大きな隔たりがあって、
それに伴って費用も変わる

「18切符と野宿で大阪-札幌」なんて旅をしたかしないかでは、
「伊丹-千歳便」の航空券の値段の感じ方が違うだろうし、
「ヒッチハイクで札幌-函館」なんて旅をするとしないとでは、
「250km分のガソリン代と運転の疲労感」に対する感じ方が違うだろう


多様な価値観に触れるということは、
人間の成長にとっては非常に大事で、
無限の価値基準を想起しながら、
次第に収れんしていくというか、
あるいは徐々にシフトしていくというか、
そういう振れ幅のある価値観を身につけ、
他人を許容し、自分を律する
そういう人間に成長したいし、
我が子にもそうなってほしい
「かわいい子には旅をさせろ」の一側面だと思うわけです


とか考えてたら、
ヒラカワさんが下記の文章を載せていた
あいかわらずステキだ


俺たちが税金を納めているのは、俺たちが使うべき、俺たちの金を、国家に管理させる

ためではないだろう。

この世の中が、人が暮してゆける程度の安全と、清潔を保守するために本来は、自分がしなくてはならないことを誰かに代行してもらうコストだと俺は思っている。

俺はそのときに、その金の使い道について厳密さを要求する権利もまた一緒に譲渡したのだと思っている。

社会資本とは、そのような権利の譲渡の積み重ねによって蓄積されるものであると思う。

自分が管理しているわけではないから、そこには無駄もあり、見落としもある。

遣り勝手が違うことを前提にしたコストなのだ。




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