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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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クルレポとクルサマが十分でないとお叱りを受けた
そのことで怒りがおさまらず、
フルカワ達と新橋で飲むために乗った電車の中でも、
まったく本を読む気にもなれず、
怒りに振え続けた50分となってしまった
(飲み会は楽しんだけどね)


さて、で、クルレポ・クルサマですが、
どう考えても納得がいかない

クルーズレポートの全面ネット公開というのが納得できないのがコトの発端
研究成果も含まれるものを、
「航海報告として運用し、一般に早く広く公開する」
というフィロソフィーでのことらしいが、
これで誰が得をするというのだろうか
研究成果の公開の仕方というものが、
研究者にとってどれほどシビアなものか理解していない様子

これとは別にクルーズサマリ(日・英両方)というものも提出する
これの主旨も「航海報告として運用し、一般に早く広く公開する」らしい
同じ主旨で3つの書類を作らねばならない
しかも「様式自由」だが「必須項目」というものがあり、
今回呼び出されて話をしているうちに「体裁を整えて出してください」と言われるしまつ
「様式自由」にしているのは「研究者の自由度確保のため」らしいのだが、
こんな報告書の書式に「自由度」なんて求めてない
「自由度」をくれるというのなら「こういう書類を書かないで良い自由」がほしい
しかも「必須項目」は「航海番号」とか「船舶名」とか、
そんなもんを書くのに「様式自由」もクソもなかろうが!

結局「フォーマットを用意してくれ」「わかりました送ります」
という話をして解散したのだが、
そのご送られてくるまでに4時間かかった
しかも、
「ウェブに置いてあるPDFのレポートの必要な項目の部分をコピペして」
とのこと
「必要な部分」と「埋め込むだけで良い状態のファイル」を、
「フォーマット」というのではないのか
待たされた挙句、本当に何の意味もないメール
がっかり


ボク(および普通の研究者)は、
「受け手」のことを考えて最適化した書類を作るのですよ
クルレポ・クルサマは誰を相手にしているのかがさっぱりわからない
「国民」に公開するのであれば、理解できるレベルに噛み砕くし、
「機構職員」「研究者」であれば、それなりのレベルのことを書く
「事務書類」であれば、無機質に必要な情報を載せる
今回のように「受け手」が見えない書類が一番やりにくい
話をしていくうちに、
「航海報告」というのは「船を使った報告」らしく、
対象としては「機構職員」を相手にするぐらいのものが必要の様子



あまり否定的なことばかり言っていてもはじまらないので、
建設的な意見も書いておこう

船上から日々送る様式自由の「日報」があるが、
(これも誰が読んでいるかは知らされていないという問題があるが)
これを陸上側で編集しクルーズサマリとする
クルーズサマリに必要な船舶名や調査海域などの情報は、
航海前に完成している実施要領書から抜粋し、指定の書式に埋める
(この作業は陸側でも可能だと思う)
クルーズサマリの主旨は「国民への航海の様子の公開」とし、
日報は研究の詳細は省略し平易な文章で書くこととし、
原則日本語のみでの制作とする(外国人研究者の場合は英文でも可)
研究者は日報を滞りなく毎日送付しなければならない

クルーズレポートは英文の学術的意義を含むレポートとする
クルーズレポートは書式の決まった公開部分と書式自由の非公開部分からなる
公開部分には研究成果は含まず、クルーズサマリに近いものとする
公開項目であっても研究者が非公開を希望するものについては非公開とし、
その場合は該当部分を非公開部分に付記する
非公開部分には船上で得た成果、FutureStudyPlanなどを記載し、
機構内での航海報告書類、および研究者間の情報共有ツールとして機能する

こうすれば、
研究者は日報とクルーズレポートのみの制作ですむし、
国民へ早く広く公開することも可能だし、
機構に対して航海報告書もできるし、
公開/非公開を気にしながら書類を作る必要もなくなる


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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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