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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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最近,身の回りの人と話題になった事柄をメモがわりに。


お金と仕事の関係には2種類あって,
「この仕事をやる人にお金を払おう」というものと,
「この仕事をやりたいからお金をください」というものと,
そういう2種類。

前者のパターンは,発信者が金を持っているが労力(能力)を持っていない状態で,
後者のパターンは,発信者が労力(能力)を持っているが金を持っていない状態。

前者のパターンでは,
発信者(発注)側が金額を決めているので,
受注側が仕事自体を安価にすませれば余剰金が発生する場合もあるし,
それはもう引き渡されたお金なので,残りを何に使っても受注側の勝手ということになる。

後者のパターンでは,
発信者側が「仕事に必要な額」という条件で設定した額なので,
発生した余剰金を懐にいれることはある種の「詐欺」になるので,
返金するか,あるいは金額分だけ余分に仕事をすることが求められる。

これを研究と研究費と研究者の関係で考えてみる。

前者のパターンは,
「既存の設備で効率的に研究して適当な結果を出せば,残りの研究費は他の研究に使える」わけで,
求められる成果のメドが容易にたつならば,「おいしい話」ということになる。

後者のパターンは,
「すべて当初の研究目的に見合った形で使用しなければならない」わけで,
求められれば1円単位で使途を報告する必要があるし,目的外使用は断じて許されない。

普通に研究をしていれば(ってのがなんなのかはさておき),
科研費を含め基本的に後者のタイプの研究費としか出会わないんだけど,
時々,怪しい筋から前者タイプの研究費の話が来ることがある。
(大きく見れば運営費交付金も前者パターンなのだろうけど)

怪しい筋の話では,
お金を出す側のやってほしいことを端的に絞り込んで理解し,
お金をもらう側としては何もあらたに要求することなく,
「つまり,これとこれをやれば満足いただけるんですね」
と念を押して確認しておいて,
その分だけ成果を出してしまえば,
余剰金を好きに使えるメリットがうまれる。

一方で,怪しい筋の話が来た時に,
お金をもらう側が増額要求をすると,
それはつまり,
「あんたらの言っている成果を達成するにはお金が足りない」
という意味になってしまうので,
論理的には余剰金は発生しないことになってしまう。
あるいは,
「増額要求しますが,そのかわりに出す成果も割増しますよ」
と言ってしまうと,
立場が前者パターンから後者パターンへと変化してしまう。
だって,
お金をもらう側から提案した成果なんてものは,
お金をはらう側が求めているものではないんだから。
つまり,
増額要求をしてしまうと,もらえる総額は大きくなるけども,
余剰金を自由に使う権利という,前者パターンの最大の”うまみ”を手放してしまうことになるわけだ。


という状況下にいるんじゃないですかね。

「ヒモ付のお金」というククリにしてしまうと,
両者のパターンのどちらであるかが見えなくなってしまうので,
そういう視点はやめておいた方が良いと思うのですよ。

とにかく,
「ボクはこの件に関しては前者パターンのスタンスですよ」
という態度を明確にしておかないと,
ちょっとでもスケベ心で増額要求したり,
あるいは「良かれ」と思って踏み込みすぎた提案をしたりすると,
コロリと立場を入れ替えられてしまうリスクがあるわけですから,
そこはグッとこらえておくのが肝要ではないでしょうか。


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