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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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宮崎のビニールハウスで競う相手がいない孤独を抱えながら黙々と泳いできた松田丈志が泳力で抜きん出ている北島康介の振る舞いに接する中で仲間の存在を力に変えることを学び取りその感謝が「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」思いになって皆を奮い立たせてレースで結実するの最高すぎるんだよ。

そんな松田丈志が、昔の自分と萩野公介を重ね心配しつつ、北島康介にあって瀬戸大也に欠けているものを暗示している。

競泳界における北島康介のような周囲を感化する人間性については、野球界だと松坂大輔、サッカー界だと小野伸二なんだよね。イチローや田中マーや中田英寿や本田圭佑はちょっと違う。

この辺りがとても興味深いところで、業界の太陽になって業界全体を底上げする存在になるのに、実力や実績は必要条件ではあるのだけど、十分条件ではないんだよね。外からは見えないロッカールーム(楽屋)や練習場での振る舞い。

粗い言い方をしてしまえば、人間臭さと呼ばれるものなんだろうね。

一点の濁りもないお吸い物の美味しさと、雑味を伴う豚骨スープのウマさと。どちらが大衆料理たりえるか、みたいなことなのかもしれない。



〜〜〜以下引用〜〜〜
松田丈志が語る「北島康介さんから教えられたこと」https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/swim/2016/07/04/post_661/

「2位で帰ってきて本人も、『ヤバい』と思ったのでしょう。トレーナーのマッサージを受けていたときはヘッドホンをつけて、下を向いたまま誰とも話さなかったんです。その瞬間は人を寄せつけない雰囲気があり、戦っている感じがすごくありました。準決勝での自分の泳ぎを考え、決勝で絶対に勝つためにはどうしたらいいのか、というのを自分自身で消化している感じがして......。そのオーラを感じたとき、最後は勝つのではないかと思いました。でも、そういう雰囲気になるのは本当に一瞬。あとはみんなと仲よく話すなど、すぐに気持ちを切り替えていました。」

「僕の場合は地方の小さなクラブで育ったので、中学生くらいになると同じメニューを一緒にできる選手もいなくなったので、常に孤独と向き合って練習をしている感じでした。そういう環境で僕は泳ぎを突き詰め、アネネ五輪の代表権を獲った。だけど、それだけでは戦えなかった。そのことから学んだのが、自分が頑張るというのは基本だけど、そのうえで周囲の力も自分の力に変え、他人に頼る部分があってもいい、ということでした。」

「康介さんのすごいところは、苦しい場面でも、それを楽しんでしまうようなところがあることです。極限の舞台でも冗談を言えるし、それを楽しめる力がある。」

「信頼感があって、『絶対にやってくれる』と思っているから、『俺らも絶対にやらなければいけない』という気持ちになった。」

「そんな相手と対峙しても、『俺らがトップで戻れば、丈志さんは絶対にトップで帰ってきてくれる』という信頼感を作りたいし、それを裏切りたくない。」

「康介さんを見て、次の世代の選手たちが受け継いでいかなければならないのは、『世界で戦う楽しさを味わうこと』だと思います。それをしっかり自分で味わって結果を出せば、喜びや感動があるし、1回味わえば絶対、『またそれを味わいたい!」といういいサイクルに入っていく。」

「康介さんは五輪で金メダルを獲るとか、世界記録を出すことを、"日本人でもできること"にしてくれた。だから僕らも、金メダルを目指したし、世界記録を出したいと本気で思えた。」
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