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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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10.1に異動してから、異動そのものが原因じゃないんだけども、ずっとドタバタしているので、手元にある案件をちゃんと整理しておきたい。


1.所属部署での仕事
実態として部署業務は存在していない。基本的には個人の発想に基づく自由な研究開発をしている。給料をもらっている理由にあたる枠。詳細は後述。

2.所内兼務
内閣府SIP(エスアイピー)の『革新的深海資源調査技術』に携わっている。このうち『テーマ3:深海資源調査・開発システムの実証』に関与しており「環境課題の調査研究およびデータ解析への支援、開発してきた環境影響評価手法の国際標準化を進め、成果の普及活動等によりプロジェクトの目標を達成する」が任務だそうです。具体的には「調査航海の立案・実施」と「得られた成果の国際公表(=英語での論文化)」を担っております。時間エフォートをかなり割いており、いわゆる会社の仕事として参加している。
http://www.jamstec.go.jp/sip2/j/organization/

3.科研費代表
基盤B代表で「熱分解炭化水素の同位体システマチクスを決定する」を実施中。人件費として使用して、熱分解実験と同位体分析のそれぞれで雇用した人が働いているので、自身の日常的なエフォートとしてはほぼゼロ。申請段階では日本各地の熱分解起源ガスを採取して回る計画だが、採択時点からコロナ禍が続いており、そちらは断念して計画のバランスをとっている。3年間で実験論文1本は出そうなので粛々と進める。
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H02020/

4.文科省資金&共同研究
文科省「海洋資源利用促進技術開発プログラム 海洋生物ビッグデータ活用技術高度化」に採択された「インテリジェントセンサEVSを用いた海洋粒子ビッグデータ生成」の研究協力者として実施中。共同研究契約も並行している。いま一番たのしい仕事。代表者がぐいぐい進めてくれるので、全体のデザインをしつつ、海域試験のアレンジを担当している。これ単体でのエフォートはほぼゼロだが、海域試験は単独では困難なため他案件と繋ぐ必要があり、根回し下交渉がそれなりにホネ。成果が出たら業界騒然だと思っている。
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/mext_00159.html

5.某企業共同研究
前理事の同級生が偉い人をしている企業との共同研究契約に基づく仕事。この研究自体が論文になるような内容ではない上に、準備が大変な航海が流れたりして、ほぼ何も出来ないままエフォートが吸い取られている。しかし社会的にインパクトのある仕事だと確信して取り組んでいる。

6.サウンドスケープ関係
「所属部署での研究」に該当するかもしれない。かつて在籍したポスドク氏の面倒を見た流れで主担当になってしまっている。思ったより世間()のウケが良くて、止めるに止められない状況。今後は、3点計測で方向を決めたり、長期モニタリングで変動を追ったり、安価で確かな機器を開発して宣伝したり、という方向で進めていくのだと思っている。
https://aslopubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/lno.11911

7.深海現場冷凍装置
「所属部署での研究」に該当する。冷温停止中。手持ちデータで軽い論文にしてしまうか、追加で海域試験をするかなのだが、海域試験のチャンスがなくて頓挫している。早く終わらせたい。

8.はやぶさ2
「所属部署での研究」に該当する。昨日おわった。なんのかんの一年がかり。結構しんどかった、精神的に。自分では何もやってないけど。

9.紅海
「所属部署での研究」に該当する。2019年航海のデータをまとめて論文にしようとしている。変な場所で限られたデータ数なので、まとめ方に知恵を絞らねばならない。

10.熱水プルーム研究
「所属部署での研究」に該当する。航海日数が削減される中で、短期間の航海で面白い成果を出すのにちょうど良いテーマとして再着手するところ。元々ずっと取り組んでいた仕事なので勉強しなくても勘所がわかるという意味ではエフォートがかからない。みんなが喜んでくれればと航海提案書を書いてウッカリ採択されたのでこれから忙しくなる見込み。

11.海底境界層生命圏
「所属部署での研究」に該当する。JAMSTECでしか出来ない、JAMSTECだからこそ、というテーマとして進めようと考えている。「人間は陸上で暮らしていると言うけど、足の裏以外はすべて大気中に存在しているじゃないですか」というような話。海水流動から動物まで含めて大きめに構えた話題にしたいので、かなりの勉強が必要なのだが、全然なにも出来ていない。関係者に「まずは総説を書こう」と呼びかけて頓挫。

12.50周年記念誌編集長
エフォート計算外。10月中旬に(形式上は立候補して)就任してしまった。あの状況じゃ仕方がない。10月下旬から丸3週間ぐらいはエフォートを割いた。年50週だとしたらエフォート5%ぐらいか。最終的には10%にはなると思う。でもまぁやるしかないのでやる。

13.学術会議
エフォート計算外。会議出席で時間エフォートが必要だが大した分量ではない。

14.家庭任務
エフォート計算外。習い事随伴はコチラとしてもリフレッシュ。朝や夕方に自宅待機必須など、在宅勤務を並行できるのでエフォートはかからないが、拘束はされる。
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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