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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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修正作業もバカにならない
Supplementに移していた分析法の部分を本体に入れ込み、
泣く泣く削ったイントロを増改築し、
指摘された議論の穴を埋めた


しかし、
今回のresubmitで新たに加わったreviewerのコメントが気に入らない
彼(彼女?)によると、
この論文は以下の二点で新しさに欠ける

■分析法
あなたの論文は精度が向上しているが、
基本的には既往研究と同じことをしているだけだ
精度の向上はlab effortであって、
それは他の研究室でも実施されていることだし、
そのメソッドで熱水の分析を行っている

■熱水試料の水素同位体分析
ということで、あなたの研究に新しさはない
あなたの研究は既往データベースに新たなデータを加えたにすぎない
熱水で発酵が起こっていることもみんなわかってる
水素同位体の分析だって世界中でされている(Ohkouchi, Sessions, Sachseなど)


いやはや、
「ちゃんと読んだんかいな」
という感じです
でもこの人、英語のeditingをしてくれているんですよね
それだけに、より謎
以下反論


□分析法
私の分析法のウリは「精度の向上」ではなく「感度の向上」です
確かにlab effortによる向上だけども、
この感度良化によって目的が達成されたわけだから分析法の詳細は記述すべきでしょ
他の研究室でやられているかどうかは知らんけど、
論文になってないんだからしょうがないじゃない

□熱水試料の水素同位体分析
この研究は「低温熱水」の「H2」の水素同位体をはじめて観測した論文です
それにより低温熱水域での微生物H2代謝に対して同位体利用が効果的ではないか、
と提案するものです
これまでは「高温熱水のH2」
あるいは「熱水周辺の有機物」の水素同位体が分析されてきただけで、
本研究は新規の研究です



新たなreviewerが加わって、
それで文句を言われたら、
延々にreviewが終わらないじゃないか
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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