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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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1号はこちらの子供コミュニティにスッと入って,今やすっかりスイスドイツ語でじゃれあっている。6ヶ月でここまで出来るのかと驚愕するほど。1号は2歳で神奈川から愛知に移り,核家族的には長子でありながら,愛知の親戚連中の中では妹的立ち位置に配置換えになった。おそらくそこで外様/妹分としての振る舞いを身につけたのだと思う。幼稚園も地元っ子の中に入ったので言葉遣いも違ったが,なんとなく合わせていって,いつの間にかベラベラの三河弁になっていた。さらに年長に上がるところで神奈川に再転居して,葉山の幼稚園に年長編入。その4ヶ月後にはスイス。1号は本当にずっと外様枠でコミュニティに入る生活を送っているなぁと。そして新しいコミュニティにゆっくりと,しかし確実に入り込んでいくキャラクターで,協調性に富んだ,ある意味でどこに行っても生きていける汎用性のある性格をしている。それゆえに日本的な女子コミュニティにもシッカリと染まっていきそうで,それはそれで今から不安でもある。

2号は生後半年で愛知に転居し,祖父母+実母と「大人余り」の環境で育ったからか,自分のやりたいことを激しく主張し,それを通そうとする。主張がはねられると泣いて抵抗するのも,祖母がそれで折れてきたという,(無意識に形成されている)彼なりの成功体験に基づく戦略なのだろうなと。そして親戚連中に同月うまれの男児が3人いる中で,圧倒的に早く言葉を使い始めたことも,自己主張の激しさが止むことがない一因かもしれない。6月生まれということで学年齢では大きい方になり,年少入園になった幼稚園では「ちゃんと出来る子」扱いを受けていたし,そうした大人の評価を求めることが行動指針にもなっているようだった。

しかし,唯一,周囲の関心が無くても没頭するのが電車関係だった。これについては周囲の大人が何かを言おうといわまいと,勝手に没頭して,延々と知識を蓄積していっていた。それがスイスにきて,本やDVDの追加もないので,電車に対する関心もじょじょに薄れていき,興味が持てるものがないまま,母親への甘えだけがどんどん増していた。さらに言葉も通じず,現地での同世代連中の中ではハミゴにされがちで,家では3号がいるせいで甘えることも許されない。自分に関心が集まらない現状。どんどんストレスを溜めているのが親の目から見て明らかなのだが,親からするとそのストレスが日常生活の放棄に結びつくため(嫌いなものは食べない,風呂トイレなどが不定期),親にとってもストレスの種になっていた。

そこに革命的にあらわれたのが,iOSアプリの「マリオラン」だった。2号はこれには異常に食いついた。電車に見せていたのと同等か,それ以上ぐらいに。何をしても「それはマリオのアレみたいだよね!」と言う。口ずさむ音楽もマリオ。先日のソリ遊びでは,1回目で顔面を擦りむいて完全にやる気を失っていたが,マリオがスターを取った時のあの音楽を歌ってやったら,それ以降は「スターをとったマリオだからドンドン進むんだよ!」と言ってノリノリで滑っていた。

しかしiPadはヨメ氏の娯楽品であり,また家族の調べ物インフラでもあるので,1日10分程度しか許してこなかった。でも,もうどうにもマリオへの執着が抑えられないようで,iPadを開いている様子を見ては「マリオ?マリオ?」と覗き込んでくる。マリオが出来なければ泣き叫ぶ。そんな状況だった。

そこで今日は試しに「マリオをずっとやって良し。しかし途中でお母さんに話しかけないこと。部屋に閉じこもって延々とやるべし。」というルールを課してみた。すると驚いたことに,何をするにもお母さんのリアクションをうかがっていた2号が,本当に部屋に籠もりきりで,4時間ぶっ通しでマリオランをやっていた。これはスゴイなぁと。やはり好きなことに没頭するのが一番の対象で,それが見つけられないから大人の関心を引きにかかっていたのかなぁと。

ということで,しばらくはマリオに対する没頭を促してみようかと。目が悪くなるとか,アホになるとか,色んな懸念はあるかもしれないが,この没頭の果てに,どのような進化があるのか。怖くもあり,楽しみでもある。
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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