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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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なにやら愚痴がこぼれているのを読んだので、
個人的な考えなぞを書いておこう


究極的には憲法において「表現の自由」が認められており、
何人たりとも服装の自由を侵すことはできないです

また服装はアイデンティティを表現する最も簡単な方法の一つですし、
身体保護の目的が適う程度の経済的な余裕がある誰もが、
(服装にはこだわらないという仕方も含めて)、
極めて私的な基準で服装について決断を下していると考えられます
もちろんその程度に度量衡はないでしょう

一方で、社会的な規範や習慣に基づく、
一定の範疇というようなものも存在します
それは学校制服のように厳格に定められている場合が一つ
また、冠婚葬祭でのいわゆる常識的服装のように、
社会集団においてある程度のコンセンサスがあるもので、
たとえば正式な喪服が間に合わなくても華美でない黒服にするとか、
そういったある程度の幅がある場合がもう一つ
後者の方が、ややこしいですね

そこで研究者の服装ですが、
特に規程がない場合がほとんどなので、
ルール的には、つまり学校制服的な意味合いでは、
何を着てもいいのでしょう
しかし一方で、
研究施設は公的機関である場合がほとんどですから、
その組織員として一定の服装が求められるという考え方もあるでしょう

また学会などはビジネスの場ですから、
ビジネスをスムースに進行することを考えた場合には、
その場に要求される服装を満たす方が無難でしょう

ただ、
研究者というのは、社会機能的な意味ではなく、
精神的・実質的に、個人事業者ですし、
強固なアイデンティティを持ちがちな人種だと思います


というようなことを踏まえて、ボクは、

1) 基本的に自分の好きなようにする
(締め付けのないゆるい格好が楽で良いよね)
2) 外向けの時は頑張ってオシャレ
(夢を売る商売ですから)
3) 身内からの不満は聞き入れない
(「もうちょっとちゃんとしたら?」とか、ほっとけ)
4) 関係者に不利益が生じうる場合は例外
(会計監査員に不審を抱かせないため、とかね)
5) 自分の被る不利益が服装束縛による鬱憤を上回る場合も例外
(就職の面接とかね)

というぐらいのニュアンスで服装を決めています

Z君のように文句を言われた場合は、
3なのか4なのかを自問しますよね
大体のケースが3ですから、
「テメーには関係ないだろ、バーカ」
って感じで無視します

「服装にウツツを抜かさず研究に精進せい!」という論理も、
一見すると正論のようにおもえるけども、
服装でアイデンティティを保つタイプの人間には、
自我が揺らぐというか、精神的な負担が大きくなるだろうから、
結果的に研究に精進できないのではないかと思う

その昔、海洋研の某准教授が、
「経団連会長の頭を叩いても良い自由が研究者にはある」
というようなことを話していた
「企業勤めだと回り回って会社や自分自身に不利益が生じる」
という意味かと思うので、
それは4の場合に似ている

まぁ、
一度色々と考えて、
自分の納得するやり方をチョイスするのが良いでしょうね

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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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