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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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DropboxとかEverNoteとか、
非常に便利だろうということはわかるんだけども、
どうしても手が出ない

ボクが扱うのは研究自体か、
あるいは研究に関する組織に関する情報
ある意味では結構な機密書類
こういうものを、
得たいの知れないクラウドに放り込むというのは、
どうしても気が引ける

まだそれほどの立場ではないけども、
もう少し責任ある立場になると考えると、
こういうところに情報を置くことは控えるべき機密書類も出てくると思う
その時に、
「もうこのサービス無くしては暮らせません」
という状態にはなっていたくない

たとえばGoogleなんかは社会的に一定の知名度があるし、
日本に法人もあるし、
情報漏洩があれば責任を追及できる可能性はある
Quanpなんかはリコーがすべて自社で管理していることをうたっていて、
こういうものは比較的信頼度が高いと思う
しかしその他のものはどうだろうか

とにかく、
インターネットが便利なツールであることは間違いない
それには同意する
でも、
ネットというのはあくまで公共の場であって、
そこでは秘密は守られるものではない
クレジットカードなどでのオンライン決算も、
悪意の利用者に情報を抜かれるリスクを承知した上で、
それでもその便利さに負けて利用している
それは被害が私的な範囲におさまるからであって、
公共性をおびる作業についてはこの限りではない

たとえば大学教員が学位審査に関する書類をDropboxを使って管理していた
それがある時、表に出てしまった
その責任はどこにあるのか
それによって当該学生や大学組織に与える損害を自分は保障しうるか
そういうことも考える必要があるんじゃないか、と思う

そういうリスクを考慮してもなお利便性が上回ると判断して、
それで使おうというのであれば、
それは使えば良いと思う
ただ、
世の中にはびこる「効率至上主義」「仕事術」みたいなものに安易に乗り、
単に「便利な物」として利用するということ、
あるいは必要を感じていないけども利用することで満足すること、
また、そういうような人物と一緒に仕事をするのは、
少し不快で、大分警戒してしまう

この気持ちはなかなか表現しづらいんだけど、
確かな違和感としてボクの中に存在していて、
それはきっと重要な意味を持っている自信もある
古い人間だと言われればそうなのかもしれない
それでもなお、そういう思いは拭えない



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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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