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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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95年阪神地震への対応で災害支援ボランティアに注目が集まり、以降の大災害では一般化していったように思う。
11年東北地震の時には、素晴らしいボランティア活動が称えられた一方で、適切でないボランティアはかえってジャマになるというデメリットも報道されるところとなった。
ボクは阪神地震の時に、宝塚市役所に高く積まれた救援物資としての古着を見て唖然とした原体験がある。
(ポカリスエットとカロリーメイトは大量に持ち帰った)

災害の性質によって、求められる支援は違う。
阪神では、人口密集地帯、地震の備えがなかった、倒壊と火災。
東北では、地震と津波、交通網の乏しい沿岸に点在する集落。

能登は、地理的な条件は東北よりも厳しい。
半島ゆえに陸路の全体が寸断されている様子。
東北では内陸からのルートが点在し、沿岸を南北に貫くルートがあったが、これがない。

一方、過疎地であることもあって、被害人口は阪神や東北に比べ、少ないだろう。
奥能登(能登北部)の人口は6万弱だという。
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/okunoto/kannai.html
(現在も被災地に残された人数はわからない)
比較として適当ではないが東北地震では2012年時点で応急仮設住宅に16万人が暮らしたという。
https://www.reconstruction.go.jp/jireishuu/2022data/02/
ここから、必要物資の総量は、先の災害と比べ、一桁ほど少ないかもしれない。

ルート困難と必要資源総量の観点から、人員や物資については、総量よりも、輸送にかかるロジの適切な配分の方が、重要なのではないか。
ボトムアップボランティアは総量総数が稼げるが個別的になりがちなので、現時点ではむしろ大規模母体による整然とした支援こそが必要なのかもしれない。
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