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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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GHCヘビー級選手権試合、拳王vs征矢学を差し置いて、メインイベントに丸藤vs飯伏となった大会。
大会前から、GHCをメインにしないことへの異議が多く、これに対して丸藤が他人事のような言い分を放ち、社長が「ワシが決めた、誰からも試合順の要望はなかった」と断言していた。
一応の含みとしては、前年にムタvs中邑の奇跡的な一戦があったことと、DDTとNOAHがサイバーエージェント傘下なこと、があったのかな。
いずれにせよ、おそらく営業的な観点から、丸藤飯伏がメインになったのだろう。
ここまでが戦前の含み。

〜〜
当日。大会は順調に進んでいく。

マサ北宮vs石井智宏
マサからの呼びかけに石井が応じてセットされた一戦。
内容は、誰もが予想する内容で、しかし説得力は十分のプロレス。
もちろん盛り上がったのだが、10年以上ずっとこのスタイルを続ける石井ちゃんをどう評価するかは、難しいところ。

潮崎豪と小島聡は、これまた誰もが予想する内容で、塩気が多めの内容。
潮崎はそもそも口がヘタな上に、断線で物理的に会場マイクが途切れがちなのと、たぶん「小島さとる」と言ったのと、ミステリアスに呼び込んだのがNOAH古株連中というので、「なんだかなぁ、でもこれが潮崎だよなぁ」という印象。
(呼び込んだのが急な闘魂ギミックで謎を振りまく中嶋勝彦かと期待したが違った)

愚零闘咲夜降臨試合。
ギミック自体が痛々しいものの、動きにミスがあるわけではなく、与えられた御題の範疇では上手に仕上げたなというキャラクター。
北宮石井戦の直後だったらヤバかったが、良くも悪くも潮崎マイクの塩気に救われた格好で、武藤敬司の掲げたパッケージプロレスとしては成立していたとも言える。

佐々木憂流迦プロレスデビュー戦。
天狗衣装での登場で客席を掴んだ。
これまた直前の愚零闘咲夜がやや安っぽく線が細かったこととの対比でより映えた格好。
MMAからきた触れ込みを活かしてガチっぽい臭いを漂わせつつ、ちゃんとプロレス的な動きにも対応。
杉浦のハードな当たりをしっかり受けることで試合の熱もあがっていく。
他競技からの転校者のデビュー戦としては過去にない水準なのでは。
あえて言えば、新日本でざわめきを呼んだ辻陽太の凱旋帰国試合以上だったかもしれん。
この試合だけで合格点以上でもあり、未来への期待感も合わせ、会場がしっかりと暖まった。

小川ザックvs棚橋HAYATA
ひたすら華がある棚橋に、社長就任初試合という色も乗って、正月らしいお祭りカード。
HAYATAもエアギターに乗っかるなど、明るい一戦として進行する。
しかし単に華だけで緩むこともなく、テクニック系の小川ザックの師弟共演という一面が空気を引き締める。

GHCジュニア ダガvsEita
(子の寝かし付け離脱で見られなかった)
(でも評判は良かった様子)

6vs6イリミネーションマッチ
NOAH&NJPW vs HOUSE OF TORTURE
序盤に若手が脱落したことにはじまり、グダグダ感は否めなかった。
海野と成田の遺恨を見せようとしたのも、NOAHマットなので、客は乗りにくかっただろう。
しかし、この試合形式かつHoTなのだから、グダグダは想定内。
グダグダに反則を乗せてフラストレーションを貯めに貯めた最後の最後、NOAH清宮がロープ踏み台のシャイニングウィザードで、大カタルシス。
海野退場後なので、清宮(大岩)稲葉近藤宮脇のNOAH勢でリングを締めたのも良かった。
さぁいよいよ「NOAHのメイン」という客席の一体感が醸成できた。

GHCヘビー 拳王vs征矢学
煽りVは謎の甲冑衣装での微妙な太刀さばきで不安がよぎる。
しかし金剛解散後は青かった拳王が、赤に戻ったコスチュームで入場し、元金剛同門対決というテーマを鮮明にし、ゴング前から期待が高まる。
試合の内容は、征矢の塩気が気になるものの、突然の征矢トペなど、ところどころで盛り上がる。
征矢に比べて盤石過ぎる(ハイキックの空振りで会場が冷めた後にすかさずハイキックをバンバン当てて熱を回復させた)拳王が勝利。
挑戦表明に出てきた潮崎のヘタなアピールをうまく転がし盛り上がりに転換した頭脳がスゴい。
もうほんと、ここでジェイクと清宮も出てきて興行シメだったら、「2024年はNOAHがくるんじゃないか」「全日離脱組も吸収したら新日に対抗しうる一大勢力だぞ」となっていただろう。

丸藤vs飯伏
戦前、年末の段階で「足の骨折、歩くのもやっと」と言っていた飯伏の入場。
明らかに足をかばった歩き方(走ったり跳んだりもなく、歩いて入場)。
ゴングが鳴っても、まともに動けないまま、足の不調が目立たないような流れで試合を動かしていく。
(もちろん丸藤も負傷箇所は知っていたはずで、一緒にゴマかそうと組み立てに苦心している様子。でもそれが伝わっている時点でアカン)
跳び技の失敗、ロープワークのドタバタ、踏ん張りの効かない投げ技で、化けの皮がはがれる。
こういう時は、突如として決め技を出して強引に試合を締めると相場が決まっていると思うのだが、なぜか試合は続けられた。
そんな内容で、それもNOAHマットで、最終的に飯伏がカミゴェで3カウントを取ったもんだから、お通夜状態。

先に退場する丸藤と入れ替わるように、ジェイクと清宮が一緒になって登場。
リングインしても無言のまま、飯伏の退場を促すジェイク。
飯伏の完全な退場を見届けた上で、「ウルトラヘビーみたいなリズムの試合」と酷評し(しかしそれはファンの代弁でもあり)、2024年の舵取りを宣言。
締めを譲られた清宮は(2023年はオカダ襲撃から対新日が長かったが)「NOAHの中に入っていく」宣言(あいかわらず真っ直ぐなだけのコメントで上手くはないが受け容れられている様子)。

事前に不調が判明していた飯伏とメインであてられ貧乏クジを引いた格好の丸藤はバックステージで不満爆発。
三沢光晴のリング禍と向き合ってきた丸藤が、あの状態の飯伏と試合をするのは、過酷な作業だったと思う。

一方、今回のそういう部分は割り引いても、マイクも誌上コメントもヘタで、10年以上にわたるNOAHの低迷を招いた元凶は丸藤というのも、また一面で事実。
生え抜きである潮崎や清宮のショッパさも、丸藤の継承でもあるわけだ。
(この点で三沢時代からNOAHにいる小川や杉浦やヨネが責められることは少ないが、同罪だろう)
(三沢のマイクがうまかったとは言えないし、存命中の終盤は経営も危うかったから、その系譜とも言えるかもしれん)
(口下手だから喋らない、という手を打てない境遇にあることが丸藤の不幸かもしれない)
(とはいえ丸藤自身が喋りたがりっぽいようにも見える)

(外様ゆえに)マイクができる拳王とジェイクがいて、喋れないけど内容で見せられる潮崎、征矢、清宮が続くトップ層は、悪くない。
もう一人、マイクができてGHC戦線にも絡めて、ファンがNOAH色を感じるレスラーがいれば、言うこと無し。

KENTA帰還しかいない。
のだが、今のキャラのままで帰還するのは微妙だし、飯伏ばりに満身創痍だし、ガチめで丸藤と不仲っぽいし。

むずかしいね。
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