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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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先日、話題にのぼっていたので、
忘れぬうちに記録しておこう


Goldschmidt国際会議は地球化学分野において、
もっとも権威のある学術集会
(要旨がGCAに載る)

開催は毎年
場所は欧米の交互開催で、合間にアジア・オセアニアが挟まり、
2003年に倉敷で、2007年にメルボルンで開催されています
ちなみに現在のところ、
2010~2012の米欧米開催はほぼ確定なようです
で、
「2013年以降に日本で開催すべくコミュニティーに対して手を挙げるかどうか」
という部分が、
現時点での日本の立ち位置です

色々な要素のからむ問題のため、
「手を挙げるかどうか」
が現在地になっているわけなので、
この辺りの問題点(論点)を整理しておこう


■日本開催のメリット■
定量的な評価はされていないものの、
倉敷大会以降、
海外開催でもGoldschmidt会議の日本人参加者が増えているらしい
国際学会が身近に感じられているということだろう
また同業外国人との会話においても、
「おれ日本知ってるよ、倉敷行ったからね」
ということがママあるらしい
外国人が日本に来るきっかけを作ることは、
人材・学術交流を促す意味で重要だろう
他にももっとあるんだろうけど、
とにかく、
開催するメリットは十分にありそう
おおざっぱに言えば日本の地球化学が活気づくわけで、
特にいわゆる若手にとっては良いことしかない


■日本開催は可能か(対外)■
「次にアジアでやるなら中国でしょう」
という雰囲気がある(らしい)
実際中国も名乗り出ているとか
でも、だからといって、
日本が手を挙げない理由にはならない
本当に上記のメリットを享受したいならば(という言い方もおかしいが)、
なりふり構わずあらゆる手を尽くすべきだろう
その上で、
やはり中国開催になったとしても、
その次に一年でも早く日本開催ができるならば無駄骨にはならないはず
だから、
「中国がいるからやめとこう」
という理由は採用しがたい


■日本開催は可能か(招致労力)■
熱心に招致活動をするとして、
その労力は大変なものになるだろう
現時点で研究をする暇もないほどに忙しい研究者たちに、
すぐに成果が出ない労力を強いることは可能だろうか
これは、
可能でしょう
というか、
日本開催すべきだと思っているなら、
これにかかる労力は誰かが強いるものではなくて、
自発的に請け負うものなのだろうから、
労力を理由に断念してはならないでしょう
未来の地球化学のためがんばっていただきたい
と、
まったく忙しくない若者がかましてみます

■日本開催は可能か(活動主体)■
では誰がやるか、という話になる
やはり旗印は重要
でも、
実際に開催するとしても最短で4年後なわけで、
開催地については先送りできなくもない
ぶっちゃけ、
顔役の地元でやらなければならないわけでもない
なので、
顔役・招致グループ・開催グループを分担できれば、
なんとかならなくはなさそう
実際の開催については、
3000人規模だとしても、
どこかの団体・学会が同程度の大会開催実績があるわけで、
たとえば札幌でIUGGやってたし、
その時のプロトコルを使い回せば意外となんとかならなくはない
と、
これまた勝手に言ってみます



と、いうわけで、
とにかく、
「日本開催を目指す!」
というコンセンサスがあるならば、
実際にどうするかはテクニカルな問題で、
やる以上はやるしかないのだ
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