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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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「4年間よく辛抱した。やっぱり桐生が出すべきだったと思う。」

高校時代の恩師の談話。しびれる。

高校時代の10秒01から注目を集め続けた。その重圧は生半可ではなかったはず。
普通の高校生・大学生として暮らすことはできなっただろう。
さらに他の10秒切り有力候補が続々あらわれ,直接対決で敗れもした。
普通の高校生であった頃からその様子を見続けてきた恩師。
だからこその「やっぱり桐生が出すべきだった」という思い。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それも学生最後の学生選手権での記録樹立。しびれる。

桐生くんがどういう学生生活を送っていたのか知らないけども,
学生にとって最後の学生選手権というのはやはり別物だと思う。
いわゆる他人(ライト層?)にとっては五輪こそが最高の舞台かも知れないけど,
五輪は4年に1度やってくるが,最後の学生選手権は人生で1度きり。
五輪や世界選手権でメダルを逃しての10秒切りということも十分にありえた。
そんな背景があって,
それでも学生選手権で,部の仲間や同世代のライバルがいる中で。
まさに有終の美。

ここから先は,同世代のライバル達が次々と10秒を切って,
世界大会の決勝にたびたび出場するようになって,
そういう人が「普通にいる」世界で育った次世代の若者達が,
平気な顔して世界大会の決勝に出るようになってくる。
そういう時代への扉を開いたことに,この記録の意味がある。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

桐生が10秒を切った。
それが何の役に立つのですか。
世界では勝負にならないじゃないか。
どうしてそこに強化費を投じなければならないのか。
・・・・
そうじゃない。
この興奮でもってボク達の足が速くなるわけでもないし,
足が速くなる必要すらない。
でもこの興奮は,生きる力になるし,
自分は自分の場所で頑張ってやっていこうという気分にさせてくれる。

馳浩引退試合『オレも頑張る。オマエも頑張れ。』
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