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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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間が空いてしまいましたが、
引き続きお楽しみくださいませ



そういえば、
なんで修士課程に進んだかははっきり思い出せない
たぶん、そういうものなんだろうと思っていたんでしょうね
それか、
「勉強の場では自分の才能は発揮されていない」
「研究の場であればきっと才能は花開く」
という無根拠に高揚した自意識によるものでしょう



研究室として行かねばならぬ航海が年末にあり、
乗り手を募集していたので、
部活も終わり時間がたんまりあるボクは、
興味本位(+アレ目当て)で手を挙げた
で、
いきなり年末の航海に乗せても仕事ができないから、
という理由で、
なぜか10月の航海にも乗ることになった
納得はいかなかったがしょうがない

この時の航海は「かいよう」に「NSS」を積んで、
海底を見ながら相模湾だか駿河湾だかの堆積物を採ることが目的、
だったような気がするが、なんせ初めてだったのでよくわかんない
ツノさん、カメさんと同乗
北海道から出て、
蒲郡ビジネスホテルという、
kawagucci史上いまだ破られぬ、
不滅の金字塔的ホテル(悪い意味で)に前泊し、翌朝に通船で乗船
台風がきて三河湾から出られず、
ほとんど揺れない船の中でひたすらワンピースを読み漁った
(この時に初めて読んだ、25巻ぐらいまで)
この時はアシさんなどが同乗していた

船が動かないおかげで試料はほとんどなかったが、
堆積物を絞って比色分析をしたような気がする
(廃液を無限希釈しようとして顔にかかったことを覚えているから)
年末の望星丸航海でも同様の作業をしたが、
その時も台風が直撃したのでほとんど試料がなく、
イケハラケンさんに「お前はもう乗るな」と通告された



かいよう航海の最終日に午前三時までかかって片づけをして、
あれはたぶんJAMSTECだったと思うが、
着陸したその足で本郷へ向かい、
その後ふかーいお付き合いになる地球化学若手会に参加
若さと疲れで、
ただひたすら飲んで暴れた記憶しかない
実際にそれしかしていなかったのだろうけど・・・
今や昵懇のコバ氏、アベッチ、コウタロウなどと出会ったのもこの時が最初



ある日、先生から電話があり、
「箱根である学会に行く気はあるか?」
と言われた
関西人かつ箱根駅伝好きなボクにとって箱根は憧れの地なわけで、
もちろん即答で「行きます」と回答した
しかし、
これは聞き間違い(ボクは先生の言い間違いだったと思っているが)で、
実は、
箱根ではなく伊東だった
「「伊東に行くならハトヤ」の伊東だよ」と慰められても、
関西人のボクにその意味がわかるはずもなく、
落胆したまま伊東で開かれた同位体比部会に参加した

そんな形で参加したわけだが、
今振り返ると色々と思い出深いものになった

発表こそ難しくてわからなかったが、
「この会は温泉の浴衣が正装だ」
という発表を聞いて、
「学会ってのは町の寄り合いみたいなもんだ」
という誤った(ある意味正しい)認識を得ることができた
また、
先生が発表のときに、
「この装置はあそこに座ってるうちのkawagucciが作った」
と名指ししてきて、ドキっとしたと同時に、
それまでなんだか居場所のなかった会に参加できた気分になった

最後の発表から晩ご飯までのわずかな時間に飛び込むようにお風呂に入ったが、
ツノ先生と親しいオジサンがすでに脱衣場にいたことに驚いた
(その後サノさんの温泉好きを知ることになる)
懇親会の後は“コウタロウが率いられている”女性軍団とともに行動し、
その女性軍団が長老らしき爺さんをたぶらかしたのに乗じて、
夜の街でスイーツをごっつぁんになった
この爺さんはオジマミノルという名前だった
(やばすぎる・・・)
ICPMSを愛するなんだか勢いのある関西人のオジサンとも話し、
この研究室に行ってみたいと思い、
後に実際に東工大の研究室見学までさせてもらった
この時にコウタロウの家に押しかけで泊まったんだったと思う
(少しの勇気を出してヒラタ研に移籍していれば・・・)



さて、
4年生の時はゼミをこなすものイッパイイッパイだったが、
ボクの同期の二人が色々とやらかしてくれたおかげで、
なんとなく、相対的に逃げ切れていた気がする
同期の一人であるハムは、
コンビニ夜勤明けでゼミ発表をして貧血で倒れかかるとか、
後に「ハムの刑」と言われる「先生の部屋に10時-17時の軟禁」とか、
「ここにいる皆の10分の浪費だ!」とか、
そういう感じだった
ハムといえば、
10mLぐらいの吸着剤カラムを冷却し1Lの空気を濃集し、
カラムを密閉した後に冷媒を外すという、
ハム爆弾でステンレス蛇腹を爆発寸前まで追い込んだこともあった
アレを見たから、ナリタ君には冷媒を扱う真空系の作業はさせなかった
で、
もう一人の同期、チバチャンは、
先生が生物関係が苦手だと知り、
自分の研究とはほとんど関係のなさそうな生物関係の論文を紹介したりしていた
利口だ
しかしそんなチバチャンは卒論提出間際のゼミで、
本人的には「いわれの無い罵倒」を受けたと感じ、
周りの人的には「逆ギレ」と受け取られるような形で、
研究室を去ってしまった
そんな「チバチャンショック」の中、
なんとなくボクの卒論は仕上がったのであった
(卒論については記憶がないなぁ)




なかなか時間が前に進まない・・・
次回以降は昔の日記に書いてあることがほとんどなので、
さらっと流していくと思います
「修士修了編」かな
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自己紹介:
海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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