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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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まずは,いつものKさん「身内の崩壊」から。
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指摘されない、というとき、完璧だから指摘されなかった、なんてことはほぼあり得ない、指摘するに至らないレベルであったであろう、という、当たり前のことを、思うのである。「身内」は、その壁を、線引を下げて指摘してもらえる唯一の場だ。大事にしないと、まさに裸の王様が、いとも簡単に出来上がる。

しかし、「身内」が今や成り立たなくなってきているのである。そこが大問題だ。点で接するのではなく、面で、べったりと接している、あのうざったい、逃げられない、そんな暑苦しい空気がなかなか出来ないのだ。
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つづいて,なかのせんせの「なかのとおるのつぶやき」から。
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えらそうな物言いになるかもしれないけれど、いくら我慢して努力しても、阪大の医学部医学科に入学するレベルに達しない子がいることは間違いない。これも、怠け者学生を許さないもう一つの理由だ。我慢と掛け算して入学できるくらいの素質を持って生まれている、ということは、世間に対し、ある程度のノブレス・オブリージュを負っているのだから、しっかり勉強せえ、っちゅうことである。
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そして,オダジマ氏の「ア・ピース・オブ・警句」から(だいぶ長く引用)
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彼は、アタマの良い人間が一番偉くて、人間には生まれつきの出来不出来があって、オレは最高にアタマが良くて、目標は一度決めたら絶対に撤退すべきじゃなくて、オレなら必ずできるはずだみたいな、そういう考え方を抱いたまま、50歳になり、そのまま老人になって行くわけだ。
本人は良い気分なのかもしれないが、周囲にとっては相当にめんどうくさい存在であることだろう。

個人的に何人か行き来したことのある猛烈に優秀な人達の中には、どことなく不毛な感じを与える人々が混じっている。(中略)

どういうことなのかというと、そういう優秀な人々のうちのかなりの部分の人々は、ものすごく切れ味の良いナイフで、大量の古新聞を切り刻むみたいな世にもくだらない業務に従事しているのだ。また、別の組の人たちは、せっかくの素晴らしいナイフをコンクリートの柱を削るみたいなひどい仕事に振り向けなければならず、そのことに疲弊していた。

 しかし彼らは、断固として撤退しない。
 ナイフが刃こぼれしようが折れようが一直線に進む。
 なんという才能の浪費だろうか。(中略)

ともあれ、せっかくあんなにアタマが良いのに、どうしてこんな重箱の隅っこにマッチ棒のお城を作るみたいなことに熱中しているのだろうか、と、私は、極めて優秀な官僚やマーケティング関係の人間を見る度に、そう思わずにおれないのである。
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先日の「賢い子供と大人とは違う」って話と,これらの話は,同じ意味なんだと思う。
明確に書くのは難しいんだけれども,
本質的な人間の性質のような部分について「自分の現状の正しさ」をまったく疑っていない,
そういう感じ。

誰かに指摘されたら「その点では自分に誤りがある」と受け止める一方で,
いや,点でしか指摘されないがために,
指摘されていない「その他の大部分」について肯定感を感じているのだろう。
なんと都合の良い思考回路だろうか。

ブサイクと言われなければイケメンで,
ヘタクソと言われなければオジョウズで,
オソマツと言われなければゴリッパで,
そういうことなのだろうか。

自分を冷静に見つめられない人のことを世間では「アホ」というのじゃないのか。
そう思って生きてきたボクがアホなのか。

まがりなりにも阪大(などのいわゆる難関大学)に入れるだけの能力があるのなら,
「選ばれてあることの恍惚と不安の二つ我に在り」ぐらいの感慨を抱かないのか。



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