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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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博士号取得者が優秀な人財(←人材ではない、というしょうもないコダワリがあるらしい)であり、
産業界で生かされるべきである
という論理は、
あくまで科学業界の言い分

金を出して向こう30年間雇用する企業側からすれば、
まっさらな学部卒を仕入れて、
より長い期間自分の手元で育てたい、
そういう論理の方がよほど理解できる

では、
どこに落としどころがあるか
それは、
どれぐらいのパワーを持っているかによって異なる

学会レベルで出来ることは、
せいぜい業界企業への就職斡旋程度
しかしそんなものはたかがしれている

大学レベルで出来ることは、
博士採用意思のある企業を募り説明会を開く
しかしこれも、一部有力大学でしかかなわないだろうし、
採用母数の限界が見えている


政府レベル・政策決定レベルの力を持っているとしたら?
そういうことを、若手自身が考えるべきかも知れない
(いや、そんなこと考えないで研究した方が良いですけど)

たとえば、
社員数の@%は博士号取得者を雇うという条件で、
「科学技術振興企業認定」みたいなものをする(ISO14000の亜流?)
認定企業への優遇措置としては企業内の研究開発費にかかる税率を低くするなど

なぜそうするか
特に多大な開発費を投じ税支出も大きな企業は、
博士取得者の確保に乗り出す
現状の社員に社会人ドクターを取らせる には複数年を要する
手っ取り早くするには、博士取得者を雇うこと

しかし、
企業において研究開発部門のキャパはそれほど大きくなく、
専門的な博士取得者を受け入れるにも限度がある

ここでカラクリ
認定には「博士取得者が一定数いればいい」だけで、
博士取得者が企業内で就く職種は問わないということ
つまり、
営業でも経理でも、
とにかく企業内に博士が一定数いれば良いというだけ
これが認定条件
(もちろん他の条件もあるだろうけど)



上とはまったく違う、もう少し若い世代の問題
修士の授業で科学哲学というか科学者哲学というか、
そういうものを組み込むのはどうだろう
授業自体は文系学部は教養部などにお願いしても良い
「なぜ科学をするのか」
「科学は人類にとってどういう意味を持つのか」
「好奇心・知的興奮を抱くとは、人間にとってどういう意味を持つか」
そういうことを、一般論でも良いから説いてほしい
これは、昔は各研究室で行われてきたことなのかもしれないが、
今は教員が忙しく学生数も多いため、
そういうことを伝承する場が無い
たとえ修士で就職するにしても、
哲学博士(Ph.D)の前期過程なのだから勉強しておくべきじゃなかろうか



ポスドク問題は、
現状ポスドクに就職口が無いことではない
それは自己責任

本当に問題なのは、
今ポスドクが路頭に迷う姿を見て、
意欲と能力のある若者が大学院に進まなくなること
(家族に反対されるということもあるだろう)

「優秀な人には十分なサポートがある」というのが現状(がくしんDCとか)
しかし、
それで本当に安心・納得して進学できるか

目先の学費を下げる・免除することは本質的な解決になっていない
目の前のゲーセンが無料でも有料でも、
3年間遊んだらその後就職できないことに気がつけば、
ゲーセンには行かないはず(よほどのアホでなければ)

これは今のボスが言っていたことだけど、
研究者が非研究者から見て「カッコイイ」ことは重要
見た目でもいいし、生き様でもいい
カッコイイと思ったら目指すはず
それはなりたい職業で野球選手やサッカー選手が上位に来るし、
少なくとも子供の頃は少年チームに所属してプレーするし、
競技に親しみを持って応援するように、
「科学者になりたい」って気持ち・雰囲気が若い世代に充満すれば、
長期的には科学者の存在価値(科学の重要性でなく)に対する一般の理解につながる
役に立つモノを推進する担い手としての科学をする人から、
夢追い人としての科学者への転換、なのかな

そのためには、アウトプットが重要
いま行われているサイエンスカフェ的な小手先のアウトリーチでなく、
もっとマスに訴える方式が重要
幸い広告業界が疲弊してるんだから、
研究費で広告料を払える仕組みを導入して、
テレビ番組枠を買い取れば良い
「この番組は、新学術領域「海底下の大河」の提供でお送りします」
ステキやん



もちろん、
今すでに要職にあるオジサン達には、
目先の雇用の確保に邁進していただきたいが、
一方で、
中長期的な視野で解決策(というよりは方法論)を考えていかねばならないですよ

あぁ、力があればなぁ
アイデアなんてものはいくらでも出せるのに・・・
官僚にでもなろうかしら


「アイデアというのは
複数の問題を一気に解決するものである」
宮本茂



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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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