自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
たぶん,すでに色んな人が考えていると思うけど,
同僚とか共同研究とか学生指導とかの関係性の中で,
お願い事というか要求というか,まとめると交渉というか,
そういうものが発生して,
それをどうやって進めていくのが良いか考えて,
なんとなく見えてきたことがあるので,メモ代わりに。
------------------------------------------
誰かと親しい仲になる時は,
ある時にその存在を知って,面識ができて,仲良くなって,深い仲になって,という,
「遠い距離からじょじょに接近していく」
のが通常の経緯だと思う。
もちろん,存在を知るのと面識ができるのが同時ってこともあるし,
いきなり深い仲まで行く場合もあると思うけど,
それだって極端にかかる時間が短いだけで,
時系列で言えば,そういう順序で親しくなっていくのだと思う。
この場合,関係構築を損得勘定で考えると,
まずは損も得もゼロのところからはじまって,
さぐりさぐり,獲得できそうな得と,付随しそうな損と,
その強度をじょじょに大きくしていって,
差し引きで得が大きくなるかどうかを見積もっている,
とも考えられる。
だからこの形式の交渉だと,
お互いに対する要求は小さいところからはじまって,
じょじょに大きくなっていく。
「男女の仲」になることを考えるとわかりやすいかも。
はじめは「オレみたいなキモブタが話しかけても」とか思っていて,
話すようになると「本当に楽しんでくれてるかな」とか思って,
そのうち「一緒に歩く」とか「手をつなぐ」とか,
そうやって接近した関係になっていく過程で,
それが相手にとって許容できない要求なのかどうかを探る感じ。
1度でも衝突があると没交渉になってしまう脅威を感じながらなので,
その範囲でえられる最大限となると,
どうしても「本当に要求したい最大限」よりも,
小さなものしか得られない可能性が高い。
簡単にまるめてしまえば,
「人間関係を構築する」のがこっちの交渉法。
もう一つの交渉法が,
いきなり最大限の要求をバンっと突きつけるやり方。
「インドのタクシー」を想像するとわかりやすいかも。
タクシーに乗りたい私がいて,タクシーに乗せたい運転手がいる。
まず大きい額を突きつけられる。運転手にとって最大限の要求。
それに対しこちらは「それは飲めない。君との交渉はおしまいだ。」と言って,
そこから妥協点を探る。
こちらは最低限,乗車はしないと困る。
むこうは少なくとも得たい額がある(油代とメンテ代と生活費との積算)。
こういう「衝突してから離れていく交渉」は,
最終的に交渉が決裂しない限りは,
ほしかった最大限,あるいは得られる最大限がえられる蓋然性が高い。
「ビジネスを成立させる」のがこっちの交渉法。
で,
そうやって考えていって,
研究室とか,共同研究ってのは,
両方が混じっていて,なんとも難しい側面がある。
そういう風に思うけど,本当にそうかと言うと,
そうでも無い気がする。
個人的に慕っていようが嫌悪していようが,
この人間関係の端緒が「研究」である以上,
やっぱりそこは「ビジネス」なんじゃないか,と。
それは,たとえ教員と学生であっても,
研究室に所属する以上は,
まずはじめに「ビジネス」の関係であって,
その関係を大前提とした上で,
「私的な人間関係」も構築していくべきなんじゃないか。
これは一見すると学生にはつらい見え方かもしれないけども,
でも実際のところで言えば,
リスクが少ないのは「ビジネス交渉」の話法での教員ー学生関係だと思う。
(学士・修士・博士に限らず)学位を取得したい,
あるいは研究したい,研究力を身につけたい,という学生の要求と,
その場や労力を提供するからには「コレコレであれ」という教員の要求と,
それが一旦衝突して,その上で接点が見出されて,
その接点が共有できてから,
研究室での教員ー学生関係が進行していった方が,
立ち返る場所があるというか,立脚点があるように思う。
「ビジネス・ファースト」が共有されていれば,
各々の私的な思惑が顔を見せても,
それは二の次といって棄却することを要請できる(お互いに)。
一方で,
研究室を「ファミリー」的に運営して,
そこからスタートしてしまうと,
互いにジリジリと要求を高めていって,
その要求が「学位」に行き着く前に没交渉になってしまった場合に,
そこではじめて,急にビジネスの話になって,
これまで衝突を避けてきたのに,衝突からはじまるコミュニケーションに転換して,
もうどうにもならなくなってしまう,のではないか。
-----------------------------------------
途中で別件のメイル対応したせいでgdgdになってしまったので,
また今度,仕切り直そう。
言いたかったことは,
少なくともボクの周囲の典型的な交渉法が「人間関係構築型」で,
でもサイエンスを進めるビジネスなんだから,
そこは互いに「これはビジネスなんですよ」って割切って,
いきなり「ビジネス型」の交渉をはじめれば,
忖度とかなくなって,仕事がうまくまわるだろうに,
って思います,って話。
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同僚とか共同研究とか学生指導とかの関係性の中で,
お願い事というか要求というか,まとめると交渉というか,
そういうものが発生して,
それをどうやって進めていくのが良いか考えて,
なんとなく見えてきたことがあるので,メモ代わりに。
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誰かと親しい仲になる時は,
ある時にその存在を知って,面識ができて,仲良くなって,深い仲になって,という,
「遠い距離からじょじょに接近していく」
のが通常の経緯だと思う。
もちろん,存在を知るのと面識ができるのが同時ってこともあるし,
いきなり深い仲まで行く場合もあると思うけど,
それだって極端にかかる時間が短いだけで,
時系列で言えば,そういう順序で親しくなっていくのだと思う。
この場合,関係構築を損得勘定で考えると,
まずは損も得もゼロのところからはじまって,
さぐりさぐり,獲得できそうな得と,付随しそうな損と,
その強度をじょじょに大きくしていって,
差し引きで得が大きくなるかどうかを見積もっている,
とも考えられる。
だからこの形式の交渉だと,
お互いに対する要求は小さいところからはじまって,
じょじょに大きくなっていく。
「男女の仲」になることを考えるとわかりやすいかも。
はじめは「オレみたいなキモブタが話しかけても」とか思っていて,
話すようになると「本当に楽しんでくれてるかな」とか思って,
そのうち「一緒に歩く」とか「手をつなぐ」とか,
そうやって接近した関係になっていく過程で,
それが相手にとって許容できない要求なのかどうかを探る感じ。
1度でも衝突があると没交渉になってしまう脅威を感じながらなので,
その範囲でえられる最大限となると,
どうしても「本当に要求したい最大限」よりも,
小さなものしか得られない可能性が高い。
簡単にまるめてしまえば,
「人間関係を構築する」のがこっちの交渉法。
もう一つの交渉法が,
いきなり最大限の要求をバンっと突きつけるやり方。
「インドのタクシー」を想像するとわかりやすいかも。
タクシーに乗りたい私がいて,タクシーに乗せたい運転手がいる。
まず大きい額を突きつけられる。運転手にとって最大限の要求。
それに対しこちらは「それは飲めない。君との交渉はおしまいだ。」と言って,
そこから妥協点を探る。
こちらは最低限,乗車はしないと困る。
むこうは少なくとも得たい額がある(油代とメンテ代と生活費との積算)。
こういう「衝突してから離れていく交渉」は,
最終的に交渉が決裂しない限りは,
ほしかった最大限,あるいは得られる最大限がえられる蓋然性が高い。
「ビジネスを成立させる」のがこっちの交渉法。
で,
そうやって考えていって,
研究室とか,共同研究ってのは,
両方が混じっていて,なんとも難しい側面がある。
そういう風に思うけど,本当にそうかと言うと,
そうでも無い気がする。
個人的に慕っていようが嫌悪していようが,
この人間関係の端緒が「研究」である以上,
やっぱりそこは「ビジネス」なんじゃないか,と。
それは,たとえ教員と学生であっても,
研究室に所属する以上は,
まずはじめに「ビジネス」の関係であって,
その関係を大前提とした上で,
「私的な人間関係」も構築していくべきなんじゃないか。
これは一見すると学生にはつらい見え方かもしれないけども,
でも実際のところで言えば,
リスクが少ないのは「ビジネス交渉」の話法での教員ー学生関係だと思う。
(学士・修士・博士に限らず)学位を取得したい,
あるいは研究したい,研究力を身につけたい,という学生の要求と,
その場や労力を提供するからには「コレコレであれ」という教員の要求と,
それが一旦衝突して,その上で接点が見出されて,
その接点が共有できてから,
研究室での教員ー学生関係が進行していった方が,
立ち返る場所があるというか,立脚点があるように思う。
「ビジネス・ファースト」が共有されていれば,
各々の私的な思惑が顔を見せても,
それは二の次といって棄却することを要請できる(お互いに)。
一方で,
研究室を「ファミリー」的に運営して,
そこからスタートしてしまうと,
互いにジリジリと要求を高めていって,
その要求が「学位」に行き着く前に没交渉になってしまった場合に,
そこではじめて,急にビジネスの話になって,
これまで衝突を避けてきたのに,衝突からはじまるコミュニケーションに転換して,
もうどうにもならなくなってしまう,のではないか。
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途中で別件のメイル対応したせいでgdgdになってしまったので,
また今度,仕切り直そう。
言いたかったことは,
少なくともボクの周囲の典型的な交渉法が「人間関係構築型」で,
でもサイエンスを進めるビジネスなんだから,
そこは互いに「これはビジネスなんですよ」って割切って,
いきなり「ビジネス型」の交渉をはじめれば,
忖度とかなくなって,仕事がうまくまわるだろうに,
って思います,って話。
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