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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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震災以来継続してきた調査に関するお仕事が、
そろそろ自分の手元を離れそう
(ようするに投稿するってこと)

こいつは色んな意味で大変だった

まず自分の中で、
地震に関係あるが復興とか予知とかに関わらない研究を、
今の時点で、研究船を使って実施することに、
まったくもって納得できなかった
今も納得できていない
そんなことしてるなら、
福島沖で海底堆積物やプランクトンを集めた方が、
よほど世に資する行為だと思う
しかし、ボクのようなポスドク風情ではいかんともしがたく、
「やるからにはちゃんとやる」というお題目を自分に掲げて、
自分を奮い立たせて調査したわけです

次に調査のために、色んな人に連絡して、
分析など調査への協力を呼びかけたが、
これまた若造のボクにとっては、
基本的に「偉い先生」との接触になるわけで、
これまた疲れました
メールが返ってこないという忙しい研究者にありがちなパターンや、
モノの輸送の期限が間に合うかなど、
そういう面でも疲れました

しかし何よりしんどかったのが、
最後、論文にまとめる時のオーサーシップ
ボクは調査のとりまとめと、現場作業員だったのだけど、
項目が多岐にわたっていたり、
関わった人同士の面識がなかったりで、
ボクが執筆することになった
もちろんそれは望むところで、ありがたいことなのだが、
それはそれで重荷だった(今も)

ボクが書くことに決まった時点で思ったことは、
調査自体を良いサイエンスとしてちゃんと早く報告すること、
調査に関わった多くの人がちゃんと幸福感を得られること、だった
しかしまぁ、
「だからって、なんでお前なんだ」という問いに対しては、
「ボクが一番顔がきくから」というだけの理由で、
それってサイエンス関係ないじゃない、みたいな、
そんな感情もあったりで、やる気喪失も度々だった
 
大親分みたいな人の名前を一番前に掲げて、
形だけでも「オールジャパンの研究ですよ」とするのもアリだが、
そうすると共著者同士が知らない者同士だったりして、
不満を言う人もいたりして、
なんだかんだとあって、
最終的にやっぱりボクが筆頭になっている
はっきり言って、
「エグ味」はほとばしるけど、
大親分自らが「朕を筆頭にすれば良かろう」と言ってくれれば、
どれほど楽だったか
結局、上に立つ人間の度量というか、器というか、
そういうものの問題なのかもしれない

筆頭著者なことについては何度か「荷が重い」と言ったりしたが、
「「ワシがやればベストになるはずだから、外野は黙ってろ」と思えるかどうか」
「傲慢さが嫌悪を与えるかむしろ潔さを与えるかは「利己を捨てた傲慢さ」かどうかだ」 とか言われたりして、
なんとか踏みとどまったりしながら、
なんとか原稿を仕上げられそうなところまで持ってきた

って、
なんかもう終わったようなこと言ってるけど、
まだ投稿もしてないので、
まだまだ先は長いんだけど、
投稿してしまうと後出し感が出てしまうので、
投稿前にちゃんと書き留めておこう、と

今日英文校正が返ってくるので、
今夜には投稿してしまいたいね

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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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