自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
0-0 PK戦3-5
負けました
先発は予選リーグと同じ
これまで上手くいっている4-1-4-1でスタート
両チームとも守備がちな慎重な立ち上がり
パラグアイに簡単なパスミスが目立つ
ピッチにフィット出来ていない様子
日本は順調に守備ブロックが働き不安がない
パラのCB2枚とアンカーボランチ(20番、この試合が初先発らしい)の三角形が、
まったくビルドアップできていない
日本としては、ここでW杯直前までやっていた「ハエたかりプレス」をやるべきだった
しかし、後ろに重心を置いたまま試合は膠着
前半30分過ぎから日本が遠藤を上げて4-2-3-1にシフト
デンマーク戦で試した大久保センターよりは機能するものの、
後6枚と前4枚の距離が広がってしまい、
ここからボールの行き交いが激しくなる
日本にとっては良くない兆候
前線に縦の関係を作ったのだから、
DFラインを高く設定しないと・・・
その後は淡々とゲームが進む
松井に代えて岡崎
阿部(!)に代えてケンゴ(なぜ大久保じゃない!?)
大久保に代えて玉田
ケンゴがチームにリズムをもたらし、
玉田&岡崎で形を作るも決めきれず
あいかわらず交代策が上手くはまらない
延長もそのままズルズルでPK
120分間ではMOMと呼べる働きをした駒野が外してしまい終戦
結局岡田は、
偶然ながら手にした輝ける4-1-4-1(岡田は4-3-3というけど)システムから、
何も積み上げることも出来ず、
メンバーとシステムをただ単に消費しただけだった
その結果が「W杯ベスト16」なのである(世界16位ではない)
「ハエたかりプレス」から「4-1-4-1」へのシフトは上手くいった
俊輔・内田・玉田・ケンゴを外し、
本田・松井・阿部・駒野を入れるチェンジも上手くいった
しかし、一方向に、不可逆的にシフト・チェンジしてしまっては意味がない
両システムを相手や時間帯によって使い分けたり、
同一システムの中でメンバーの組み合わせを代えることでニュアンスを変えたり、
そういうギアチェンジを主体的にできなければ、
勝つチームにはなれない
「ハエたかりプレス」は前線でボールを奪いゴールに迫る「勝つサッカー」であり、
「4-1-4-1」は堅牢なブロックからカウンターを仕掛ける「負けないサッカー」である
岡田はドタンバでリスクから逃げ負けないサッカーを選択し、
その結果、
今大会まったく良いところのなかったカメルーンから勝ちを拾い、
1点アドバンテージという優位から直接FK2本で相手の精神を打ち砕き勝利したのみで、
実際のところ、決勝トーナメントの立ち上がりでさえ、
勝ちには行っていないのだ
岡田が勝ちに、つまり点を取りに行ったのは、
1点のアドバンテージがあったデンマーク戦の立ち上がり10分と、
最低限の結果を残した後の決勝トーナメントパラグアイ戦の前半30分以降だけで、
(そしてどちらも上手くいったとは言い難く)、
つまり今大会の岡田の作戦とは「リスクを最低限にする」サッカーであり、
「負けないサッカー」なのである
引き分けが価値を持つ予選リーグの戦い方としては、
賞賛はできないものの、否定することもできない方法ではある
しかし、勝たなければならない決勝トーナメントで、
「負けないサッカー」をする意味がどこにあるのか
結果が示す様に、PK戦という運任せで敗れた原因は、
PK戦の練習不足などではなく、
90分で勝つサッカーを初めから採用しなかったことにあるのではないだろうか
「負けないサッカー」でも「W杯ベスト16」には到達できる
しかし、
「負けないサッカー」では、「W杯ベスト8」には到底到達できないのである
岡田が理想のサッカーをかなぐり捨てて負けないサッカーを選択するのは、
札幌でも横浜でも、Jリーグを見ている人にとっては「おなじみの光景」である
当時から「ドン引きDFと強力FWの個人技」によって勝ちを拾う作戦で、
早い段階で短期的に結果は出すものの常勝チームを作り上げることはできず、
岡田後には「ぺんぺん草も生えない状態」に陥ってしまっている
札幌や横浜など、クラブチームであれば、それでも良いだろう
しかし、これが代表の、日本サッカーのシンボルとなると、話は変わる
「岡田の4-1-4-1」は、
代表戦以外に興味を持たない大多数の日本人サッカーファンにとっては、
日本サッカーのスタンダードとなってしまったのである
代表戦でしかサッカーを知らない子供とその親御さんが、
一生懸命にFKの練習をしている姿を想像すると、
暗澹たる気持ちにならずにはいられない
試合後のピッチインタビューで長谷部が、
「みなさんJリーグに足を運んで応援してください」
と言い、
オシムがグラーツから、
「これからもJリーグ、日本人サッカー選手、日本サッカーを応援してください」
と言ったのに、
岡田はこの試合後も、またしても、
「そんなことまで考えていない」
と言い放った
それはもちろん、日本代表チームの監督としては良いのだろうけど、
日本サッカー界のシンボルとしてはどうなのか
ジーコJAPAN下で何も積み上げることができなかった「失われた4年間」と同様、
オシム以後の2年半と今からの4年間が、
「失われた6年半」となってしまわぬよう、
メディアを先頭に今大会を総括し、
次につなげてほしいものである
(まぁ、ムリでしょうけど・・・)
最後に、
選手および関係者の皆さま(岡田監督を含め)に、
感謝と敬意を表します
おつかれさまでした
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負けました
先発は予選リーグと同じ
これまで上手くいっている4-1-4-1でスタート
両チームとも守備がちな慎重な立ち上がり
パラグアイに簡単なパスミスが目立つ
ピッチにフィット出来ていない様子
日本は順調に守備ブロックが働き不安がない
パラのCB2枚とアンカーボランチ(20番、この試合が初先発らしい)の三角形が、
まったくビルドアップできていない
日本としては、ここでW杯直前までやっていた「ハエたかりプレス」をやるべきだった
しかし、後ろに重心を置いたまま試合は膠着
前半30分過ぎから日本が遠藤を上げて4-2-3-1にシフト
デンマーク戦で試した大久保センターよりは機能するものの、
後6枚と前4枚の距離が広がってしまい、
ここからボールの行き交いが激しくなる
日本にとっては良くない兆候
前線に縦の関係を作ったのだから、
DFラインを高く設定しないと・・・
その後は淡々とゲームが進む
松井に代えて岡崎
阿部(!)に代えてケンゴ(なぜ大久保じゃない!?)
大久保に代えて玉田
ケンゴがチームにリズムをもたらし、
玉田&岡崎で形を作るも決めきれず
あいかわらず交代策が上手くはまらない
延長もそのままズルズルでPK
120分間ではMOMと呼べる働きをした駒野が外してしまい終戦
結局岡田は、
偶然ながら手にした輝ける4-1-4-1(岡田は4-3-3というけど)システムから、
何も積み上げることも出来ず、
メンバーとシステムをただ単に消費しただけだった
その結果が「W杯ベスト16」なのである(世界16位ではない)
「ハエたかりプレス」から「4-1-4-1」へのシフトは上手くいった
俊輔・内田・玉田・ケンゴを外し、
本田・松井・阿部・駒野を入れるチェンジも上手くいった
しかし、一方向に、不可逆的にシフト・チェンジしてしまっては意味がない
両システムを相手や時間帯によって使い分けたり、
同一システムの中でメンバーの組み合わせを代えることでニュアンスを変えたり、
そういうギアチェンジを主体的にできなければ、
勝つチームにはなれない
「ハエたかりプレス」は前線でボールを奪いゴールに迫る「勝つサッカー」であり、
「4-1-4-1」は堅牢なブロックからカウンターを仕掛ける「負けないサッカー」である
岡田はドタンバでリスクから逃げ負けないサッカーを選択し、
その結果、
今大会まったく良いところのなかったカメルーンから勝ちを拾い、
1点アドバンテージという優位から直接FK2本で相手の精神を打ち砕き勝利したのみで、
実際のところ、決勝トーナメントの立ち上がりでさえ、
勝ちには行っていないのだ
岡田が勝ちに、つまり点を取りに行ったのは、
1点のアドバンテージがあったデンマーク戦の立ち上がり10分と、
最低限の結果を残した後の決勝トーナメントパラグアイ戦の前半30分以降だけで、
(そしてどちらも上手くいったとは言い難く)、
つまり今大会の岡田の作戦とは「リスクを最低限にする」サッカーであり、
「負けないサッカー」なのである
引き分けが価値を持つ予選リーグの戦い方としては、
賞賛はできないものの、否定することもできない方法ではある
しかし、勝たなければならない決勝トーナメントで、
「負けないサッカー」をする意味がどこにあるのか
結果が示す様に、PK戦という運任せで敗れた原因は、
PK戦の練習不足などではなく、
90分で勝つサッカーを初めから採用しなかったことにあるのではないだろうか
「負けないサッカー」でも「W杯ベスト16」には到達できる
しかし、
「負けないサッカー」では、「W杯ベスト8」には到底到達できないのである
岡田が理想のサッカーをかなぐり捨てて負けないサッカーを選択するのは、
札幌でも横浜でも、Jリーグを見ている人にとっては「おなじみの光景」である
当時から「ドン引きDFと強力FWの個人技」によって勝ちを拾う作戦で、
早い段階で短期的に結果は出すものの常勝チームを作り上げることはできず、
岡田後には「ぺんぺん草も生えない状態」に陥ってしまっている
札幌や横浜など、クラブチームであれば、それでも良いだろう
しかし、これが代表の、日本サッカーのシンボルとなると、話は変わる
「岡田の4-1-4-1」は、
代表戦以外に興味を持たない大多数の日本人サッカーファンにとっては、
日本サッカーのスタンダードとなってしまったのである
代表戦でしかサッカーを知らない子供とその親御さんが、
一生懸命にFKの練習をしている姿を想像すると、
暗澹たる気持ちにならずにはいられない
試合後のピッチインタビューで長谷部が、
「みなさんJリーグに足を運んで応援してください」
と言い、
オシムがグラーツから、
「これからもJリーグ、日本人サッカー選手、日本サッカーを応援してください」
と言ったのに、
岡田はこの試合後も、またしても、
「そんなことまで考えていない」
と言い放った
それはもちろん、日本代表チームの監督としては良いのだろうけど、
日本サッカー界のシンボルとしてはどうなのか
ジーコJAPAN下で何も積み上げることができなかった「失われた4年間」と同様、
オシム以後の2年半と今からの4年間が、
「失われた6年半」となってしまわぬよう、
メディアを先頭に今大会を総括し、
次につなげてほしいものである
(まぁ、ムリでしょうけど・・・)
最後に、
選手および関係者の皆さま(岡田監督を含め)に、
感謝と敬意を表します
おつかれさまでした
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