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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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NASAの「プレスリリースするよ」プレスリリースがYahooに報じられ、
世界中の関心が集まった「宇宙生物学に関する重大発表」ですが、
リンの代わりにヒ素でもいけまっせ!」でした

二日前に内容を知らされたうちのボスさんが、
言いたくて言いたくて仕方ないのをこらえきれずに教えてくれたので、
プレスリリース前から内容を知っていまして、
発表後にがっかりした一般人から
「NASAの釣りじゃねーか!」
という声があがる騒ぎになることも目に見えていました

ですが、
全然がっかりすることじゃないですよ
これはスゴイことですよ

なんとなく「猛毒のヒ素を食べる微生物」みたいなニュアンスですが、
全然違いますよ
「ヒ素食いすげー」よりも「リンいらないねー」が重要なのです
ココにまとめてくれていますね)

で、
今回の「騒動→がっかり」は、
「宇宙生物学」という言葉の一人歩きのせいだと思います
宇宙生物学(AstroBiologyアストロバイオロジー)ってのは、
宇宙生命の可能性を探る複合的な学問分野(の候補)です

だから、
宇宙に直接生命の探査に行くことはもちろん、
地球型生命がいそうな他の天体をさがしたり、
地球型生命の限界を調べることで宇宙生命の生存範囲を考察したりします

「地球型生命の限界」に関する研究ってのは、
今のところ極限生物学とか呼ばれている分野です
たとえば温度とか圧力とか塩濃度とか元素要求量とか、
地球型生命の限界を追求するわけです

今回の発見はこれの究極系というか、
「高ヒ素濃度での生存可能性」という極限生物学研究が、
「ヒ素があればリンがいらない」という生物学的に重要な発見に至り、
「This is Astrobiology!!」と呼ぶに至った、ということでしょうか

で、
ボスがプレカンラボのサイトにコラムを書いていますが、
今回の発見、何がって、
「やろうと思えばボクらでもできたこと」
なのが、
悔しいやら励まされるやらなのです

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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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