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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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日本最大の地球科学系学会、
地惑連合の年次大会に行ってきました

元々インド洋航海と重複していたので、
発表申し込みはしておらず、
航海中止となった後も会場には行かないつもりだったが、
会議系が3件入ったので、せっかくだから行くことにした

月曜は鉱物生命セッションを中心に、
大気化学などをぶらぶら
ORI同期のイワモトと久々に遭遇
お元気なようで何より
イタリアに行くらしいので、壮行会が必要か

北の恩師とも雑談など
火山水素温度計のGCAに載るお話
良いデータで簡潔な議論で良いのだろうけど、
まったく興味の対象ではないのであまり感動せず
「ドクターがいなくなったから自分で書けるようになった」
とおっしゃる通り、主著論文量産体制のようである
45を前に再アクセルというのは凄い

夜はシブヤさんつながりで丸研会
コミヤさんは良いヤツで、
アニキはすばらしかった
大変満足度は高いが、寝不足

火曜はまず学会の会合
あいかわらず、何だかなぁ、であった
みんな喋りすぎ
端的に、この場で必要なことを話そうよ
会長がお元気で、強い姿勢を見せようとしたので、良しとしよう

続いて大河の会合
学生の国内留学制度は継続するようで、
事務局業務のようなものは、またボクなのだろうね
がんばりますよ
研究の話になると良い意味でグダグダ
6時間弱でヘロヘロ
去年の航海に参加した現M1コンビのヤマガミ・オーモリが、
大変勉強になりました、ということであったので良しとしよう

夜は月末からの航海の打ち合わせ
大将と参謀の焦らし戦術に負けて1本勝負を認めてしまったが、
2本以上は無しよ、という言質をとったので良しとしよう

すべて「良しとしよう」という判断というのは、
「まぁこんなもんでしょ」ってことで、
悪くないのです
後味の悪い話が最近多かったので、前向きに、良しとしよう、です


ホテルで泥のように眠って朝一で会社に戻り出勤
疲れたけど、実り多い出張だったように思う

やはり感じることは、
特に未知の世界や、人との接点を意識して、
自分から動いてみると、何かが起こる

「何かが起こりそうな場所・人」に対するアンテナは持っておくべきだし、
感度はビンビンに磨いておいた方が良い
しかも、しょせん研究者村の世界なんだから、遠慮はご無用ですよ

偶然か必然かはわからんが、
丸研のアニキも、
某大気化学スーパーエースも、
「考える前に跳べ」
と言っていました
それはうちのボスである1031が言うところの、
「ほなやれや」「はよせいよ」
と同意なのでしょうね

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ヤマネと会った

震災後、初めて会ったヤマネは、
少し痩せたものの相変わらずもっさりしていてひげも汚く伸び、
はっきり言ってブサイクに拍車がかかっていた
まぁ見た目についてはこんなもんだろう

ヤマネはボクが3年の時に入ってきた1年で、
キャラ的にはさほど目立つ存在ではなかった
ゴージャス松野に似ているということでゴージャスと呼ばれ、
それなりの地位を築いていたようにも記憶している

バタフライを専門としていたことから、
それほど長い期間ではなかったが、
濃密な関係が築かれていった

ヤマネはマイルドな人当たりで誰とでも仲良くなり、
その(ブサイクな)笑顔は周囲の人を幸せにする不思議な力を持つ
一方で、東北人特有の頑固な一面もあり、
先輩に対してもノーと言える芯の強さがある
ボクに対しては舐めた態度をとることもしばしばである

その後、ヤマネは水産学部で函館に移行し、
ボクも中野の海洋研に移り、会うこともなくなっていたが、
ボクがD3になった年、
ヤマネがドクターから海洋研の大槌沿岸センターに入学した
ボクも研究室の後輩ナリタ (これも水泳部でヤマネの1つ下)の研究で、
大槌センターに春秋と訪問して観測しており、
ここでまた、ヤマネとの関係が復活した
しかもヤマネはコウチャンの下でLA-ICP-MSなどを使っていたので、
周辺の人間関係はより濃密になっていった

ヤマネは沿岸魚類の回遊・生態学を研究対象として(たぶん)、
手法として先にあげた通り先端分析化学を利用している

ヤマネ自身は大槌の北にある宮古の漁師の長男で、
ヤマネ父は、息子が業界入りする前から、水産研究の協力者として、
海洋研の教員などとも一緒に仕事をしており、
いわゆる地元の名士というようなポジションだという

つまりヤマネは、
今回の津波を目の当たりにした被災者であると同時に、
宮古・大槌の水産業を、産・学の両面から支えるという、
大変に希有な存在であるから、
復興における重要なキーパーソンなのである

そして、
誰よりも本人がそのことを強く自覚している

久々の再会でそのブサイクな笑顔を眺めながら、
本当に他愛もない話をしていたのだが、
復興の話になった途端に、目が変わり、強い口調になった
「ボクがやらないでどうするんですか」
そう言ったかどうかは忘れたけど、
そう考えていることはヒシヒシと伝わってきた
ボクは泣きそうになった


ヤマネコウダイという男がいる
ボクはヤマネを応援する
どんな支援も惜しまない

男ヤマネごっつぁん!

 けん玉プロジェクト、実施しました
ご支援、ご協力いただいた皆さまへの感謝を込めて、
簡単にご報告いたします
 
まず下記はすべて「ボクが見た」「5月14日土曜の大槌町」の様子であり、
他の時期や被災地の状況と同一視することはできないでしょうから、
その点は留意ください
 
 
==感想==
剣玉を渡したとき、子供に笑顔が見られた
それがたとえ一過的なものであったとしても、
一瞬でも笑顔になってくれたことが何より嬉しかった
これだけで大成功だと思った
(写真3葉を末尾掲載)
 
被災地では子供同士が集まって過ごしているようだが、
外は風塵もひどく、また大きな広場は自衛隊などの駐車スペースになっており、
サッカーなど外でのスポーツは出来ない状況で、
避難所の子供たちは寝転んで本などを読んでいた
実際のところ、
剣玉を渡すまでは、剣玉というものが受け入れられるか自信が無かった
でも、剣玉(や縄跳び)のような、
狭いスペースで、一人でも皆でも、体を動かしながら遊べる遊具は、
学校の先生に前向きな印象で受け入れられたようだった
「学年全員分が無いと、中途半端には受け取れない」
という思いもあるようだったが、
150本持っていったので、その問題はクリアできていた
 
これは剣玉とは直接は関係ないが、
被災地の現状を自分の目で見られて良かった
写真で見たような風景ではあるが、
自分の目で見るとまったく実感が異なる
すでに燃料も入ってきていて、道路状況も戻ってきているので、
可能な人は、ボランティアなどせずとも、
見るだけで良いので、行くべきだろう
 
むしろ5/14時点の大槌町においては、
素人の体力自慢程度のボランティア力では、
街の復興といういみでは、まだまだ役に立つことはできない様子
(自衛隊、土木事業者などの重機が求められている状況という意味)
そういう意味で、
子供のケアという視点に集中して実行したことが結果的に成功だった
 
と、
上記、すべて自画自賛ですが、その意味で、
つまりは「自分は何もしていない」という気持ちを払拭できたという意味でも、
関東圏の住人としては良かったな、と思う
と、またも自画自賛(すんません)
 
 
 
==事前準備状況==
けん玉協会認定の「新富士」を100本購入
ゼニがどこかから協会非認定のものを50本入手
協会関係者の方から教本15冊提供いただく
さらにオシャフネさんがナワトビと折り紙を適当量追加
 
 
 
==記録==
5/14
3:30起床
4:00朝比奈IC(横横道路)出発
5:10柏AORI到着
ヤマネが路上で待っていたので熱烈ハグ
 
5:30出発
タダとオーツカ君と3人で出発
 
11:30遠野の手前で給油
ガソリン不足ということは無い様子
 
13:00大槌手前の鵜住居に至る
絶句、言葉がない
 
トンネルをくぐって町に曲がる交差点
角のローソンは開いていたが海側のマストは無残な姿
駅前を通過してORI沿岸センター
泊り込んで実験した施設が、
ひょうたん島へのピアが、
船舶観測用具の倉庫が、
もう表現しようがない状況
 
ここでタダが突然「イワマさんち行こうや」と言い出す
イワマさんはセンター宿舎の寮母さん
おうちを訪問し温かく迎えてもらい、当時から今に至る話を色々と聞く
いつもどおりの軽い口調で話されるが、やはり壮絶な状況だった様子
電気40日目、水道50日目に回復したが、それでも大槌町全体で言えば早いほうとのこと
さらにあの元気なイワマさんも今後の復興という話になると、
「本当に復興できるかねぇ・・・」という具合
やはり傷は深いのだろう
 
大槌小の生徒会長にタダが剣玉を仕込む
むしろイワマ旦那さんが熱中していたが、
結局3時間、イワマさんちで剣玉を楽しむ
生徒会長の担任と連絡をとり、大槌小へは剣玉を後日受け渡す算段
 
16:00赤浜小へ
グラウンドは駐車場と焚き火でいっぱい
体育館が避難所になっているが、一見して子供は見当たらない
イワマさんが先生(?)に話をつけてくれて、先生が子供を集めてくれる
すると奥から出てくるわ出てくるわ、総勢20名ぐらい
剣玉のダンボールを開けたら子供がみんな取りに来てくれて、
そのままみんなでカチャカチャと楽しむ
剣玉2段のタダ先生が妙技を見せると、子供たちは大喜び
さらに自分でもやろうとチャレンジしはじめる
子供たちには笑顔が見られた
 
17:00大槌町離脱
5/15
01:30柏AORI着
 
総走行距離1400km
(朝比奈ー柏ー大槌ー柏ー朝比奈)
総走行時間20時間
(柏ー大槌は片道で9時間弱)
 
IMG_3143.jpgIMG_3156.jpgIMG_3162.jpg








「論文業績主義、いかがなものか」
って、偉いオッサンが学生に言ったりするんだけど、
職の決まってるオッサンはさ、
そらそう言えるだろうさ

でもさ、まだ職を得てない若者はさ、
結局オマンマのためには書くしかないんですよ
それが現実なんですよ
だから、あんまり無責任に、
業界の分別のつかない学生なんかに、
「目先の業績なんて気にしないで好きな研究を思う存分やれば良いんだよ」
みたいなことは言わないでいただきたいよね


去年アクセプト今年印刷が1報あるおかげで、
見た目上は今年も業績が出ているが、
それではいかん

手元の南奄西論文は今月中に投稿してしまう
次は首席航海速報論文
ナリタンセイは、また後回しで、
とりあえずD論6章ネタをちゃっちゃとまとめる
しかしこれは相当腰を据えねばならず、
現状の航海が突発的に入ってくる状況ではなかなかに厳しい
厳しいが、書かねばね


総理大臣とか学会長とか、
複数の人間の代理人としての職務をおい、
個々人の振る舞いを抑制(強制)しうる立場ってのは、
一般的に、社会的には「強者」だと思う
そこに異論はない

でも一方で、
震災以降の「正解のない問題」に直面していながら、
そして様々な意見があるなかで、
何らかの方針を示すというのは、
想像を絶する負担があると思う

ある意味では無責任な社会的「弱者」の無数の声を、
すべて採用するわけにはいかない
ある決断をすれば、逆の立場の人間からは、
「何もわかっていない」「弱者切り捨て」と言われるだろう

しかし、
何をやっても「それじゃダメだ」と言われる立場ってのは、
それこそ「弱者」ではないだろうか

「総理はなりたくてなったんだろ?」
と、社会的弱者の人は言うだろうけど、
今言っているのはそういう問題ではない

ボクが言いたいのは、
社会的「弱者」の人が、
自分の「弱者」として被る精神的な負担を、
総理の「弱者的な部分」にまで拡張して想像力を持ってあげられない、
そういう「心の貧しさ」についてなのです

誰もが少しずつは苦しんでるし、
誰もがある側面では「弱者」なわけです
その中で誰が「もっとも弱い立場」で、
サポートが必要か、ということは、
「私は弱者である」という自己認識・自己アピールによっては成立しえない
むしろ、
「あの人は弱っているな」という周囲の認識によってのみ、
「弱者」は初めて「弱者」になるのです

震災前のような、
特に大きな問題がなく社会システムが機能している場合、
社会システム上の弱者が、そのまま「弱者」であることが多く、
なんとなく両者を混同してしまっていたけども、
実際は、それとこれとは、わけて考えた方が良い、というか、
立場というのは相対的なものだし多面的なものだから、
誰もが「弱者」になりうる可能性を持つわけです

そう考えた時に、
「今、誰が弱者か」と想像力を巡らせ、
「弱者」に手をさしのべることが、
「自分は少なくとも弱者ではないな」と思う自分にできることだと思います

浜岡原発について、「止める」か「止めない」か、という二択を迫られ、
その決定の遅延すらも重大な問題となりかねない状況の中では、
何らかの決断をする必要があるし、
根回しや談合で決められるような事象ではない
そういう状況に置かれた総理は、
社会的に「権力者=強者」であったとしても、
ボクは「弱者」だと思う
だからボクは、
明確に総理の決断を支持します

それは電力や経済やと生命のリスクとか、
そういう理屈で「停止すべきと考えたから、支持する」とかそういうことではなく、
弱者である総理の決断を支持するのです


理事がかわり、つまりはラボヘッドがかわったので、
恒例の「理事を囲む会」開催
ビールを片手にはじめて、
気付いたら4時間やってました


まずリーダーから「プレカンラボ闘争史(3度の絶滅危機など)」とともに、
「これからは化学じゃなくて物理なんじゃー!」的な妄想話
最近、中間管理職と労働者の図式でしか会話がなかったので、
一研究者としての妄想話を聞けたのは良かった
あいかわらずエネルギッシュ

シブゾーさんからはいつもの話、わかりやすいバージョン
あいかわらず、ステキな研究だとしみじみ
ちょろっとフレームを変えてやると、
あとはすべてうまく説明できてしまうというのは、
研究でも実生活でも非常に重要よね

カッツさんもいつもの話
理事のリアクションを見ながらの手探り発表で、
いつもより相当ゆっくり、抑えめのテンションが印象的

ケンタローさんは「プレカンエコシステム研究四次元殺法論」
エネルギー論は今も昔も宇宙の片隅でも適用可能で、
時空間を超えた一つの真理なので、
それを武器に色々と考えられるのは強みだな
しかし博識っぷりがとどまることを知らない

ボクは「高精度GPS時代の伊能忠敬的研究」
伊能忠敬ネタをプレゼンファイルに載せるのはこれが初めてだったが、
リーダーに先にペロッと出されてしまい意気消沈
消沈したまま終了

ブーマナさんは接待モード
偉いオジサン相手の時はスイッチを入れてくる
今回はGWの遊びの予定をすべてキャンセルして実家に引きこもり用意したらしい
とはいえ、話はいつも通り、相当にグダグダ
やってる研究は面白いはずなんだから、もったいない

ヤマさんは天然電池系と代謝系
面白かった
エネルギー差が連続的ってのが重要なんだろうね

ミヤジュンは完全にプレゼンの方向性を誤った感じ
途中でウンチしに行ったのであまり聞いてないけど


理事の総括としては、
「チミたちはプレゼンがヘタクソね」
「個々バラバラにやってて「ラボ感」が足りなくね?」
ってな具合
その他、重要なコメントもいくつか
理事になるような人は視野の設定がすごく広いし、
キャッチーな部分をすくい上げるのが的確だなぁと感じる


帰りはいつも通り徒歩でシブゾーさんと反省会(?)
いつも結論は一緒で、もう一人必要だよね
 
金曜に残念なお知らせがあって、
それでめっきりモチベーションが低下して、
土日は働けど成果出ず、
結果的にはゴロゴロしているのとさほど変わらぬようでした
いかんね


ボクって人間は、
パブリックイメージ(?)と実態に結構な落差があって、
実態としては「繊細で気弱」な人なのですよ
なのですが、
世の中の人々は「豪快で厚顔無恥」的な印象を持っているようで、
そういう態度で接されることが多いのです
それがシンドイのです

まぁ仕方がないことなので踏ん張ってますが、
たとえば家庭とか、所属ラボとか、
そういう骨身を置くような場所では、
実態を把握してくれている人と一緒にいたいのですね
現状、概ね良好な状況に居させてもらっていますが、
今後それがどうなるかはわかりませんし、
そうなった時に、
自分がどれぐらいダメージを負うかは予想できません
しかしまぁ、修士時代を思い起こすと、
相当にダメージを受けるのだろうな、という気がします
しなやかな人間になりたいです

 
4月14日出港
出港してすぐに、
「本航海は自動販売機が利用できません」
という通告
船籍がむつにあって、自販機も東北の会社のものらしく、
「被災地優先」ということで補充がきかなかったらしい
残念だが仕方ないので、水をすすって暮らす

地震緊急調査ということで東北沖でCTD採水
(原発絡み、福島沖というのは誤報ですよ)
横浜から丸一日ちょっとで到着して観測開始
採水器と一緒に降ろしたセンサーが「マジかよー!」な感じで、
ぶわーって採水して、
ぶわーって船上分析して、
30時間の地震調査が終了

その後、K2と言う北緯47度で観測
水温2度、気温2度の中、
水を汲んだり、網を引いたり、筒を洗ったり
手足がかじかみ真っ赤っか
普段は沖縄・マリアナ・モーリシャスと、
南国フルコースで調査しているので、
この寒さは本当にこたえた
100時間ぐらい観測して南下

同じような観測セットを北緯30度でも
「これでよろしく!」とビール6本を受け取ったが、
6本で12日ぐらい働いたので、
日給100円ぐらいだな 
なんてこったい

「普段しない観測手法を見られて勉強になりました」
なんて思うわけもなく、
なんだかなぁと思いながら観測を続けたわけでした

途中、しんどいし虚しいしで、
上司へ「これで無報酬はやっとれんわ!」とメールしたが、
上司から「お前だけがしんどいんとちゃうわ!」と返信
そりゃそうだと思い謝罪
しかし、
「ベンチがアホやと野球ができへん」
「事件は会議室じゃない、現場で起きてるんだ」
に変わりないという意味で、
ボクも上司も大変に疲労コンパイルです
(これは下船後も継続中)


良いこともいくつかあった

まずプロレス好き研究者、しかもディック東郷信者というから、
本当にプロレスをわかっている人に出会えた
同じ会社なので、今後もコンタクトをとっていきたい

船内セミナーでは「地震生命圏ネタ」を一般層相手に試し切りができた
反応も上々
話の流れで、地震生命圏に加え放射能生命圏が出てくるので、
現状、やや不謹慎的ではあるが、そこは気にしない

研究調査船はこれで11船目
通算22航海252日
日数は多くないのだが航海数が多い


なんとも疲労度の高い航海であった
あとは方々にお願いした分析値が返ってくるのを待つのみ
どうなることやら

愛のリーチと身体のリーチがある

たとえば東日本で震災に苦しむ人や、
途上国で飢餓に苦しむ人を考えると、
胸が痛む
それは、
愛のリーチは無限に広がるからだと思う

でも、
今まさに東日本や途上国や、世界の至る所で、
本当に苦しんでいる人がいるとわかっていて、
何とかしてあげたいと思うんだけど、
でも自分の身体は、
両手を広げても2mもなくて、
頑張って走っても1時間で10kmぐらいしか進めなくて、
貯金を絞り出しても100万円がせいぜいで、
そんな「愛と身体のリーチが違う」人って多いと思う

そういう時に、
愛を小さくして、身体のリーチに合わせると、
それは例えば自分の家族のために動くことになるだろう
その結果が、
つまりは「家族のためを思ってこその結果」が、
水やガソリンの買い占めなんだと思う
例えば親戚が原発の近くに住んでいて、
政府の指示が曖昧なことを批判する人もいるだろうけど、
これも同じことだと思う
当事者で声の出せない人に代わって、
余裕のある人が大きな声を出しているんだろう

反対に、
愛のリーチをそのままに、
身体のリーチを愛のリーチまで伸ばそうとして、
「何ができるだろう」って考えて、
でもそんなのムリだって気付いて、
自分の身体を否定する人達もいる
「苦しんでいる人に何もしてあげられない」
そういう考えに陥っているのは、
たぶんそういう理由だと思う

でも、そうじゃないと思う
愛のリーチと身体のリーチが異なるのは当然で、
だからそのままで良いんだよ
愛のリーチを長く長く、地球の裏側まで届かせながら、
身体のリーチが届く範囲の人に、
今の自分の身体でできることをやれば良いんだよ
難しいことじゃない
簡単なことなんだ
だって、できることをやるだけ何だから


先に案内した、
ボクの個人的な支援活動であるけん玉プロジェクトについて、
多くの方から賛同をいただきました
ありがとうございます

すでにけん玉100本の購入を終え、
ボクの航海が終わり次第、現地に届けに行く予定です

ここまでに、
購入費用として9万円を使いました
今後、現地への移動費(往復)にもお金がかかります

ボクは自腹でもやるつもりですが、
けん玉プロジェクトの趣旨に賛同される方、
あるいは、
月3万円の小遣いでヤリクリするボク(泣)に同情する方、
ぜひとも募金をお願いします

なお、顔の見える関係もコンセプトの一つですから、
募金は手渡しでしか受け取れませんのでご了承ください
海洋研関係者はゼニモトかオオツカにお願いします
それ以外の方はボクに意思表示のメールを送ってください
いつの日か必ず集金します

上記金額を超える募金が集まったら、
さらなるけん玉購入に使います
 
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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