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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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ヤマネと会った

震災後、初めて会ったヤマネは、
少し痩せたものの相変わらずもっさりしていてひげも汚く伸び、
はっきり言ってブサイクに拍車がかかっていた
まぁ見た目についてはこんなもんだろう

ヤマネはボクが3年の時に入ってきた1年で、
キャラ的にはさほど目立つ存在ではなかった
ゴージャス松野に似ているということでゴージャスと呼ばれ、
それなりの地位を築いていたようにも記憶している

バタフライを専門としていたことから、
それほど長い期間ではなかったが、
濃密な関係が築かれていった

ヤマネはマイルドな人当たりで誰とでも仲良くなり、
その(ブサイクな)笑顔は周囲の人を幸せにする不思議な力を持つ
一方で、東北人特有の頑固な一面もあり、
先輩に対してもノーと言える芯の強さがある
ボクに対しては舐めた態度をとることもしばしばである

その後、ヤマネは水産学部で函館に移行し、
ボクも中野の海洋研に移り、会うこともなくなっていたが、
ボクがD3になった年、
ヤマネがドクターから海洋研の大槌沿岸センターに入学した
ボクも研究室の後輩ナリタ (これも水泳部でヤマネの1つ下)の研究で、
大槌センターに春秋と訪問して観測しており、
ここでまた、ヤマネとの関係が復活した
しかもヤマネはコウチャンの下でLA-ICP-MSなどを使っていたので、
周辺の人間関係はより濃密になっていった

ヤマネは沿岸魚類の回遊・生態学を研究対象として(たぶん)、
手法として先にあげた通り先端分析化学を利用している

ヤマネ自身は大槌の北にある宮古の漁師の長男で、
ヤマネ父は、息子が業界入りする前から、水産研究の協力者として、
海洋研の教員などとも一緒に仕事をしており、
いわゆる地元の名士というようなポジションだという

つまりヤマネは、
今回の津波を目の当たりにした被災者であると同時に、
宮古・大槌の水産業を、産・学の両面から支えるという、
大変に希有な存在であるから、
復興における重要なキーパーソンなのである

そして、
誰よりも本人がそのことを強く自覚している

久々の再会でそのブサイクな笑顔を眺めながら、
本当に他愛もない話をしていたのだが、
復興の話になった途端に、目が変わり、強い口調になった
「ボクがやらないでどうするんですか」
そう言ったかどうかは忘れたけど、
そう考えていることはヒシヒシと伝わってきた
ボクは泣きそうになった


ヤマネコウダイという男がいる
ボクはヤマネを応援する
どんな支援も惜しまない

男ヤマネごっつぁん!

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 けん玉プロジェクト、実施しました
ご支援、ご協力いただいた皆さまへの感謝を込めて、
簡単にご報告いたします
 
まず下記はすべて「ボクが見た」「5月14日土曜の大槌町」の様子であり、
他の時期や被災地の状況と同一視することはできないでしょうから、
その点は留意ください
 
 
==感想==
剣玉を渡したとき、子供に笑顔が見られた
それがたとえ一過的なものであったとしても、
一瞬でも笑顔になってくれたことが何より嬉しかった
これだけで大成功だと思った
(写真3葉を末尾掲載)
 
被災地では子供同士が集まって過ごしているようだが、
外は風塵もひどく、また大きな広場は自衛隊などの駐車スペースになっており、
サッカーなど外でのスポーツは出来ない状況で、
避難所の子供たちは寝転んで本などを読んでいた
実際のところ、
剣玉を渡すまでは、剣玉というものが受け入れられるか自信が無かった
でも、剣玉(や縄跳び)のような、
狭いスペースで、一人でも皆でも、体を動かしながら遊べる遊具は、
学校の先生に前向きな印象で受け入れられたようだった
「学年全員分が無いと、中途半端には受け取れない」
という思いもあるようだったが、
150本持っていったので、その問題はクリアできていた
 
これは剣玉とは直接は関係ないが、
被災地の現状を自分の目で見られて良かった
写真で見たような風景ではあるが、
自分の目で見るとまったく実感が異なる
すでに燃料も入ってきていて、道路状況も戻ってきているので、
可能な人は、ボランティアなどせずとも、
見るだけで良いので、行くべきだろう
 
むしろ5/14時点の大槌町においては、
素人の体力自慢程度のボランティア力では、
街の復興といういみでは、まだまだ役に立つことはできない様子
(自衛隊、土木事業者などの重機が求められている状況という意味)
そういう意味で、
子供のケアという視点に集中して実行したことが結果的に成功だった
 
と、
上記、すべて自画自賛ですが、その意味で、
つまりは「自分は何もしていない」という気持ちを払拭できたという意味でも、
関東圏の住人としては良かったな、と思う
と、またも自画自賛(すんません)
 
 
 
==事前準備状況==
けん玉協会認定の「新富士」を100本購入
ゼニがどこかから協会非認定のものを50本入手
協会関係者の方から教本15冊提供いただく
さらにオシャフネさんがナワトビと折り紙を適当量追加
 
 
 
==記録==
5/14
3:30起床
4:00朝比奈IC(横横道路)出発
5:10柏AORI到着
ヤマネが路上で待っていたので熱烈ハグ
 
5:30出発
タダとオーツカ君と3人で出発
 
11:30遠野の手前で給油
ガソリン不足ということは無い様子
 
13:00大槌手前の鵜住居に至る
絶句、言葉がない
 
トンネルをくぐって町に曲がる交差点
角のローソンは開いていたが海側のマストは無残な姿
駅前を通過してORI沿岸センター
泊り込んで実験した施設が、
ひょうたん島へのピアが、
船舶観測用具の倉庫が、
もう表現しようがない状況
 
ここでタダが突然「イワマさんち行こうや」と言い出す
イワマさんはセンター宿舎の寮母さん
おうちを訪問し温かく迎えてもらい、当時から今に至る話を色々と聞く
いつもどおりの軽い口調で話されるが、やはり壮絶な状況だった様子
電気40日目、水道50日目に回復したが、それでも大槌町全体で言えば早いほうとのこと
さらにあの元気なイワマさんも今後の復興という話になると、
「本当に復興できるかねぇ・・・」という具合
やはり傷は深いのだろう
 
大槌小の生徒会長にタダが剣玉を仕込む
むしろイワマ旦那さんが熱中していたが、
結局3時間、イワマさんちで剣玉を楽しむ
生徒会長の担任と連絡をとり、大槌小へは剣玉を後日受け渡す算段
 
16:00赤浜小へ
グラウンドは駐車場と焚き火でいっぱい
体育館が避難所になっているが、一見して子供は見当たらない
イワマさんが先生(?)に話をつけてくれて、先生が子供を集めてくれる
すると奥から出てくるわ出てくるわ、総勢20名ぐらい
剣玉のダンボールを開けたら子供がみんな取りに来てくれて、
そのままみんなでカチャカチャと楽しむ
剣玉2段のタダ先生が妙技を見せると、子供たちは大喜び
さらに自分でもやろうとチャレンジしはじめる
子供たちには笑顔が見られた
 
17:00大槌町離脱
5/15
01:30柏AORI着
 
総走行距離1400km
(朝比奈ー柏ー大槌ー柏ー朝比奈)
総走行時間20時間
(柏ー大槌は片道で9時間弱)
 
IMG_3143.jpgIMG_3156.jpgIMG_3162.jpg








愛のリーチと身体のリーチがある

たとえば東日本で震災に苦しむ人や、
途上国で飢餓に苦しむ人を考えると、
胸が痛む
それは、
愛のリーチは無限に広がるからだと思う

でも、
今まさに東日本や途上国や、世界の至る所で、
本当に苦しんでいる人がいるとわかっていて、
何とかしてあげたいと思うんだけど、
でも自分の身体は、
両手を広げても2mもなくて、
頑張って走っても1時間で10kmぐらいしか進めなくて、
貯金を絞り出しても100万円がせいぜいで、
そんな「愛と身体のリーチが違う」人って多いと思う

そういう時に、
愛を小さくして、身体のリーチに合わせると、
それは例えば自分の家族のために動くことになるだろう
その結果が、
つまりは「家族のためを思ってこその結果」が、
水やガソリンの買い占めなんだと思う
例えば親戚が原発の近くに住んでいて、
政府の指示が曖昧なことを批判する人もいるだろうけど、
これも同じことだと思う
当事者で声の出せない人に代わって、
余裕のある人が大きな声を出しているんだろう

反対に、
愛のリーチをそのままに、
身体のリーチを愛のリーチまで伸ばそうとして、
「何ができるだろう」って考えて、
でもそんなのムリだって気付いて、
自分の身体を否定する人達もいる
「苦しんでいる人に何もしてあげられない」
そういう考えに陥っているのは、
たぶんそういう理由だと思う

でも、そうじゃないと思う
愛のリーチと身体のリーチが異なるのは当然で、
だからそのままで良いんだよ
愛のリーチを長く長く、地球の裏側まで届かせながら、
身体のリーチが届く範囲の人に、
今の自分の身体でできることをやれば良いんだよ
難しいことじゃない
簡単なことなんだ
だって、できることをやるだけ何だから


先に案内した、
ボクの個人的な支援活動であるけん玉プロジェクトについて、
多くの方から賛同をいただきました
ありがとうございます

すでにけん玉100本の購入を終え、
ボクの航海が終わり次第、現地に届けに行く予定です

ここまでに、
購入費用として9万円を使いました
今後、現地への移動費(往復)にもお金がかかります

ボクは自腹でもやるつもりですが、
けん玉プロジェクトの趣旨に賛同される方、
あるいは、
月3万円の小遣いでヤリクリするボク(泣)に同情する方、
ぜひとも募金をお願いします

なお、顔の見える関係もコンセプトの一つですから、
募金は手渡しでしか受け取れませんのでご了承ください
海洋研関係者はゼニモトかオオツカにお願いします
それ以外の方はボクに意思表示のメールを送ってください
いつの日か必ず集金します

上記金額を超える募金が集まったら、
さらなるけん玉購入に使います
 
大人から大人への支援は、やはり現金支援が一番実用的だと思います。
その一方、草の根的な募金活動は、たとえば「孫さんが100億」とかの前では微々たるものです。
正直な話、「心意気はあるが、実力はない」というのは、支援においては「単に無力な存在」でしかない、とボクは考えています。
 
一方、被災地には少なくない子供と老人がいます。
彼らのメンタルケアは、被災地支援の重要なファクターです。
しかし、この部分については、国や自治体などの活動では必ずしも充足されるものではありません。
 
もちろん、義援金がこれらの対応に使われることは稀でしょう。
だからこそ、「サッカー部」とか「研究室」とか、
そういう小さな規模での活動では、この「被災地弱者のメンタル」をターゲットにするのが良いと考えています。
また同時に、少しでも縁のある地域に支援することが、押しつけがましくなくて良いとも思います。
 
そこで「けん玉プロジェクト」を考えました。
「けん玉」をたくさん購入し、被災地に直接届ける計画です。
 
けん玉の利点は、
・子供も老人も利用可能
・一人でも利用可能
・長持ち
・スペースや電気、水道を必要としない
・不要な場合に廃棄が容易(燃やせばいい)
などがあります
 
たとえば「なぜサッカーボールじゃないのか」という部分については、
・復興作業で重機が動いていると危険
・パンクすると使えなくなる
・一部の子供だけのものになってしまう可能性
などがあげられます。
(もちろん、ボール”も”届けるのがベターだと思います)
 
「受け取った相手に負担にならないもの」という部分が重要だと考えています。
たとえば高額だったり、破損しやすかったり、電気や水を必要とするものだと、
被災地の方にとっては少し受入れがたいのかな、と想像するからです。
 
届ける対象地域は、東大海洋研の沿岸センターがあった大槌町を想定しています。
新領域の学生は実習でお世話になっており、多くの研究者が当地で観測や集会などを行っており、
大槌町の人々にとっても「東大沿岸センターさんの関係者」は受入れやすいものと想像するからです。
こちらも「お世話になった恩返し」という思いがあるから心を込められると思いますし、
たとえば個別に知り合いの被災地に届けることも可能ですが、
あまり縁のないところに行くと、かえって相手を恐縮させていまうかと考えました。
 
けん玉プロジェクトは下記の手順で実施します。
1a)けん玉の現物提供および購入
1b)けん玉購入資金の提供(募金)
2)けん玉へのイラスト・メッセージ記載(省略可能)
3)現地への運搬係(現地デモンストレーション用のけん玉有段者モトム)
 
けん玉購入については、「けん玉協会」に確認したところ、
1本1000円のけん玉が、納期1週間で100本(計10万円)の用意が可能だそうです。
一方で、100円ショップや密林商店などでは、これより安価に入手できると予想されます。
 
実際に動く段階では、海洋研サッカー部などのMLを利用して呼びかけ、
1a),1b),2),3)のいずれかに協力をしてもらう計画です。
行動拠点(けん玉や募金の集約)は柏AORIが良いかと思っています。
 
一番の問題(?)は、ボク自身が5/5まで身動きが取れないということです。
そこで、賛同者を募った上で、その中から実働部隊を指名し、
けん玉の収集と募金活動に明け暮れてもらおうと思います。
 
 
上記がけん玉プロジェクトの全容(というほどではないが)です
「その他の被災地・被災者の感情が云々」とか、
「まずは水と食料だろ。玩具なんてフザケテルノカ!」とか、
そういうことを言われる方もいるかと思いますが、
このプロジェクトは対象地域も実施内容も極めて限定的なドメスティック計画なので、
ご理解とご協力をいただければと思います。
 
けん玉プロジェクトに賛同し、一緒に行動してくれる人を募集します。
応募は直接ボクまでメールしてください。
海洋研関係者・大槌関係者以外の方でも、趣旨に賛同された方の協力を歓迎します。
「何かできることはありますか」などの問い合わせもOKです。
 
それでは、よろしくお願いします。
 
月曜夜に三軒茶屋にて、幼なじみTATSUOさんの復興支援パーティー
23時頃においとましてアスカ君と本郷へ
湯島で油そばを食べながら地震講義
今回の地震は、
テクトニックエロ-ジョンなのに長いスリップなのが、
これまでの定説を覆している(?)とかいう話
専門的な用語はよくわからんが、
感覚的には理解したつもり
やはり専門家(地震屋ではなく地震域の構造地質屋)
イノウエ嬢から寝袋を借りてセミナー室で1時半就寝

5時過ぎに起きて根津北千住経由で柏AORI
恩師と研究打ち合わせして、旧友とお話して、満足
AORI一階の「はま」の味が落ちたのは地震のせい?それとも・・・
サノさんと話していた流れで、
翌日の筑波大での打ち合わせ(?)が決まる
コンノに連絡して寝床確保
ハセガワさん送別会に顔を出し、
TXにてつくばへ行き産総研
イシムラさんと中華食べて(コンノ家へ)帰宅
カズ、あんたはすごい

朝は産総研にて同期と集会を開き、
「カズ=加山雄三」理論と、
被災したらすべきことが体に叩き込まれている、
逞しきトーナイヨメの話 
筑波大ではマルオカさんのラボを見つつ、
あーだこーだと今後の計画
オーモリに昼ご飯をおごってもらって16時帰宅
時間が中途半端なので、
読書して20時に就寝

次は東欧旅行(?)です
原発事故に端を発する「電力問題」には、
短期的と長期的、二つの問題がある


短期的には、
災害により(?)原発が停止しているため電気供給が足りないこと
これに対処するため計画停電が実施されている

また、計画停電の実施範囲外でも、
コンビニの灯りは半分消灯されており、
自動販売機は消灯されており、
暖房の温度は従来より数度下げられている
このほかにも家では使わない家電の電源を抜くとか、
そういう「節電」が行われている

これらの「節電」は一見すると素晴らしい
しかしその根底にある思想はどうだろうか
「今はガマンの時」
「電力供給が戻れば、電力使用も元通り」
ということではないだろうか


長期的な「電力問題」とは、
「原発なくして震災前の”電力供給”が維持できるか」
という議論であろう

危険を伴う原発を、それでも存続させるかという倫理的問題や、
他の発電法が原発の発電能力を補完しうるかという技術的問題や、
そういうものが議論されるだろう

「原発推進派」は、おそらく、
原発自体を推進したいのではなくて、
「原発無くして電気需要をまかないきれない」ということだろう
これに対して原発否定派が存在するわけだが、
その多くは「原発が担っていた発電を火力や水力などに求める」という、
「代替発電派」である

しかしボクは、
「原発推進派」も「代替発電派」も、
より根源的な部分、
つまり、
「震災前の”生活・経済”を維持するために、震災前の”電力供給”が必要がある」
という点で一致していると思う

一方で、今回の事態を受け、
「震災前の電気を過剰に要求するライフスタイル」について見直し、
「そもそも電気はどれだけ必要なのか」という問いもあがっている

つまり、長期的な電力問題とは、
「現在の生活を維持するには電気が足りない」という思想と、
「現在の生活は異常に電気を消費している」という思想との対立であり、
発電法の技術的な議論では永遠に解決しえない問題なのである
前者を「維持派」、後者を「撤退派」と言うこともできるかもしれない


ここで短期的な電力問題に戻るわけだけど、
コンビニとか自販機とか暖房とか家電とか、
そういうものの電力消費について考える時に、
「節電」というのは、
「本来の需要に対して節約する」という意味だろうから、
これは「維持派」的な考え方であると思う
イメージ的には震災前のスタイルはそのままでボリュームを絞る感じだろうか

「撤退派」的に考えれば、
コンビニや自販機は「無くなっても別に良いかな」というものであり、
暖房だって「家一軒にコタツ一つあれば良いじゃない」という具合だろう
こちらは、震災前の生活スタイルのスイッチを切ってしまう感じ
このことを「節電」に対して「脱電」と呼んでみようと思う



「節電」も「脱電」も、
短期的な電力問題に寄与する効果としては大差ないだろう
しかし長期的な電力問題を考えた時に、
両者の効果は決定的に異なる 



個人的には「脱電」「撤退派」なので、
たとえば「コンビニと自販機が無い街」というのも、
試してみる価値はあると思う
この地方選、
そういうことを提唱する候補がいれば、
投票するのになぁ



この震災にあっても、
スーパーや配給に列をなし、
暴動が起こらないことについて、
世界から「さすが日本」と賞賛がよせられているという
冷静な判断としてほめられているようだ

しかしボクは、
必ずしも「冷静な判断」で列をなしているわけではないと思う
むしろ「判断」ができないから並んでいるのではないか
その顕著な例は、
首都圏およびその以西でおいても見られたトイレットペーパーの買い占めであり、
また、ボク自身が震災のその日に駅で目撃したタクシー待ちである



計画停電に対しての備えが、
なぜトイレットペーパーなのだろうか

もちろん、
トイレットペーパーは腐らないし、
ティッシュの代わりになるわけだから、
たくさんあっても困らない
一方、
最悪、家のトイレットペーパーが無くなったとて、
水があれば手で拭けば良いわけで、
命に関わるような生活困難には至らない
そう考えれば、
今の状況で買いだめをする理由はない
ではなぜ買いだめをするかと言えば、

要するにこれはオイルショック以来のお家芸で、
「危機=トイレットペーパー」の図式がこびりついているだけで、
その緊急性や必要性などは二の次なのだ
そういう、理屈の通らない買い物であっても、
日本人は列に並ぶことを辞さない
思考停止・判断放棄の一例である


震災の日のタクシー待ちについては以前書いた
停電による電車停止を受けて、彼らは列をなしていた
その待ち時間は6時間超という人もいた

日も落ちて小雨が降り出し寒くなり始めた20時頃の時点、
停電の復旧見込みはなく、
道路は信号停止による渋滞でピクリとも動かない状態だった
それでも彼らは並び続けた

胸を悪くしてうずくまる女性がいても、
「大丈夫?」と声はかけても、列からは離れなかった
遅々として進まぬ列、ほとんど戻ってこないタクシーに対して、
「どうなってるんだ!」とやる人も多かったが、列は離れなかった
列の前後で会話をすることも少なく、
行き先ごとに分乗することも無く1人ずつ乗っていた

凍え震える人々に、
「今日はあきらめて温かい所に移って、明朝帰りましょう」
と呼びかけても、応じる人は少なかった
「今日中に帰りたい」
「歩きたくない」
「ここまで並んだんだから」
理由はそんなだった
決して世の中で言われているような、
「並んだ方が結果的に全体がスムースに動くことを知っている」
などという様子はなかった

要するに彼らは、
停電という危機にあっても、
その現実を受入れることなく、
思考停止・判断放棄状態に陥っていたに過ぎない
平常時の思考ロジックなのだから、
平常時のように振る舞うわけで、
列に並ぶし、暴動も起こさないのは当然である

むしろ、
前後の人で相談しての乗り合いや、
暇つぶしに喋ったり励ましあったり、
そういうことをせず、
決して列から離れないという様子は、
親しくない人間と接することに対しての過度の不安と、
未知の相手に対する猜疑心が透けて見える


緊急時においては、
「遠くの親戚より近くの他人」
「やらぬ善よりやる偽善」
であって、
今その場にいる人間だけで問題を解決するしかない
そういう思考へのシフトをする柔軟性がまったく欠如している
今回明らかになったのはそういうことであって、
非常時においても日本人の行儀が良いことは、
決して誉められたモノではないと思う

緊急時に自分の保身だけを考えているという意味では、
暴動という激しい行動も、
猜疑心から身を固める静かな行動も、
どちらも同じレベルでクソッタレなのである
そう思った

原発
民営化
地震予知
防災減災
アウトリーチ
過密首都圏
思考シフト(日本人の勤勉)

1つずつ考えていかないとね。
 
幼なじみで(たぶん売れっ子の)スタイリストTATSUOさんが、
来週月曜に「震災復興支援イベント」を開催します

まぁ、要するに飲み会です
「ボクは税金で研究をしているのに、何も役に立つことができていない」
とか考えている人は、
「この会なら、ボクの知恵(と金)で被災者を元気づけることができる」
と大いに勘違いして参加しましょう

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

今回発生した地震において、
お亡くなりになられた皆さまのご冥福をお祈りすると共に、
ご自分やご家族、ご友人の方が被災された皆さまに、
心からお見舞い申あげます。

また、今まさに復興の為にご尽力戴いている皆さまに、
敬意と感謝を申し上げます。

さて、ここからはクダけさせて貰いますね☆

いやぁ、地震本当に(!)酷かったですよね。
皆さん、ご無事でしたか?

僕は幸いな事にここ東京にいたので、
多少の揺れは感じましたが、 実質被災を免れたカタチです。

そこで、五体満足で力が有り余っている自分達が、
今何が出来るかを真摯に考えた結果、やはり

①復興支援の為に寄付をする事
そして
②被災された方の分まで消費して経済を回す事
ではないかと考えました。

①は勿論ですが、問題なのは②。
皆さん被災地に哀悼する為、必要以上に色々な事を自粛していませんか??

無論、被災された方を思いやる気持ちは尊い事ですが、
無事だった自分達こそが、ガンガン働いて、
東北地方の分まで消費し(決して浪費ではなく)、ガンガン税金を納めないと。

この件についてはセルジオ越後氏が良い事言ってますが、本当に同感です。

そこで①②の両方を満たせる様に、復興支援イベントを企画しました。
どうか皆さんのお力をお借りできればと思います☆

下記、詳細です
◆日時 3月28日(月) 20~05時
(節電の為、使用電力ピーク時の18~20時は外しております。)
◆¥1,500-(1drink)
◆場所・三軒茶屋 ヘルズバー
東京都世田谷区太子堂2丁目
12-1ダイムタワー2F
(三軒茶屋駅北口B出口より246を渋谷方面へ。99ショップ『みんなのイチバ』の2F。徒歩3分)

また今回は復興支援活動の一環として、
広尾、麻布十番、学芸大学に店舗を持つ人気サロン・SORA様(http://www.sora-style.com/) のご厚意で、
21時より特設ブースにて、チャリティーカットのイベントを開催します。
代表の北原義紀さん(http://ameblo.jp/sorakita3/) をはじめとした、
SORAヘアスタイリスト達がなんと!
寄付金500円~で、惜しみなく腕を奮るって下さります!!
『あぁ~、前髪伸びちゃったなぁ。でもこんなご時世だから何となく美容室って行きづらいし・・・』
って思ってた皆さん!あと一週間我慢して(笑)、
この機会に是非、人気サロンの技術を堪能して下さい!!

また現在お店側と企画中ですが、
お酒、フード等のチャリティーメニューも考えています。
飲めば飲むほどに募金出来る!これ、最高じゃない?(笑)

また東京大学大学院博士課程卒で現在国の研究機関で働いている
僕の友人とその仕事仲間達による、
『博士に聞こう!地震、津波、原発、とこれからのこと』のコーナーも開設されます。
お酒を飲みながら、博士号を持ったその道のプロに色々と質問してみて、不安感を取り除いて下さい。

他にもチャリティーコンテンツ、多数企画中です。
形になった時点で、またメール、ブログ、ツイッター等でお知らせ致します。

今回エントランスで戴く1500円からドリンク代・施設使用費を抜いた全ての金額と、
会場内に設置した募金箱、チャリティーカット等コンテンツで戴いた金額を合わせて
全て寄付に回させて戴きます。

さて皆さんからお預かりした義援金は今のところ暫定的ですが、
日本赤十字社(  http://www.jrc.or.jp/) に全額寄付して
復興に役立てて貰おうと考えていますが、
もっと透明性が高く効率的に寄付金を運用してくれる団体が他にあれば、
そちらに変更します。
(その際はブログ、またはイベント当日告知致します)
また後日ブログ、ツイッター等で、寄付金受領証の写真をアップ致します。

さて、またいつものようにお手数ですが、
①行きます!
②行けません。。
③行きたいが、予定調整中。
で連絡戴けたら助かります。

なお新たなコンテンツ等の追加情報を、
①③と返信の無い方にメールにて送らせて戴きます。

②の方へ
復興には数年スパンで時間がかかります。
今は震災直後という事もあり、メディアも取り上げていますが、
半年、一年経った時、あまり被害の無かった地域では、
被災地への思いが風化している場合があります。
そうした事が無いように、今回のイベントだけに限らず、
また二回、三回と継続的にイベントを企画しようと考えています、
なのでまた僕からこういったご案内をさせて戴く事もあると思います。
宜しければその時にでも、何か協力して戴けたら嬉しく思います。

平日ですが、こんな時代だからこそ一緒に盛り上がって行きましょう!
久しぶりに皆さんに会えるのを楽しみにしています!!


TATSUO

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HN:
kawagucci
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性別:
非公開
自己紹介:
海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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