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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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「ルッキズムとはなんぞや」ということの専門家ではありません。でも何となく「こんなことだよな」という感覚はあります。それはたぶん、幼少期にそれなりにヒドいアトピーだったことと無関係ではないでしょう。「美肌」とかいう流行の宣伝文句に対して、いわゆる普通の人以上に嫌悪感を抱いていると自己分析しております。私的な感情で言えば、劣等感の裏返しですね。

揶揄の意味で使われることの方が多い「ポリコレ」ですが、その意味通りに「ポリ的に言えばコレ」なわけなので、完全に無視するわけにはいかないでしょう。私的な領域での言動に対してまで、とりわけ第三者が、ポリコレ棒を振りかざして殴りかかるのは、やり過ぎだろうと思います。しかし、公的な機関、あるいは公的な性質を帯びた立場にある者が「そらまぁアカンでしょうな」というラインの言動をしてしまったら、盛大にポリコレ棒でタコ殴りにされることも致し方なしという世情ではないでしょうか。

この国では「イケメン」とかなんとか、そういうことを公の立場で言ってしまったりしていますね。ポリコレ警察ルッキズム支庁の観点からイエローカードは間違いないですよ。「なんでやねん!褒めてるんやからええやろ!」という声が聞こえてきそうですが、褒めても貶めても、生来的な性質で本人の努力では如何ともしがたい容姿を話題に取り上げていることが、イエローカード対象なわけです。「顔が良いから研究者じゃなくても仕事に困らない」なんてのもVAR対象ですね。もちろん「ブサイク」とか言ったらレッドカード1発退場に加えて減俸&5試合出場停止は免れません。

と、ここまでが前置きであります。本題は弊所がルッキズム丸出しの宣伝動画作成をシリーズ化していて「いやいや、このポリコレ全盛の御時世にこれはないでしょ」「公的(研究)機関のアウトリーチとしてこれで喜ぶ層を狙いに行くのはアカンでしょ」ということであります。実験室の様子を(多少デコって)伝えることとか、好印象を持ってもらう宣伝動画を作ることは、悪くない。むしろ良いかもしれない。しかしそれとて、小保方案件の反省があれば、二の足を踏んでも良いところ。そんな中、研究と無関係な職員をあからさまにルックス重視で選抜して出演させるのは、さすがに違うでしょうよ。もちろん、こうして「あからさまにルックス重視で選抜している」というボクの断定も、担当者に直接聞いたわけではないし、これまたルッキズム丸出しなわけなんですが、しかしまぁそういう意図じゃ無きゃああいう人選にはならないよね、と。そんなこんなで、とてつもないモヤリを抱えていて、落ち込む事もあるけれど、私この会社が好きです。
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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