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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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仕事を辞めようと思っている。
遅くても5年以内ぐらいに。

理由は色々とあるけども,
その中でも大きなモノのひとつが,
2012年の時点で「すでに」科学技術はバブル状態にあり,
今の研究開発のペースを維持する,あるいは加速することが,
人類にとって良いことだとは,
とてもじゃないけど思えないということ。

このバブルの行き着く先は,
結局のところ資源枯渇の問題で,
資源の枯渇は,経済的な問題ではおさまらず,
必ず国家とか,生存とか,
そういう根源的な問題と向かい合ってしまうことは不可避だ。

しかもそれは,そんなに遠い未来の話ではない。
たとえばこのままボクが研究を続けるとしたら,
現役生活はあと30年。
その30年の間に,
必ずこの問題に直面することになるだろう。
(石油かヘリウムか金属か,あるいは他の何かかわからないけど)

そんな言い訳にまみれた世界で,
「それでも科学技術は必要なんだ」と叫んで,
研究に世の中の人的・物的リソースを注ぎ込むことに,
自分が荷担することを想像すると,
どうしても耐えられない心境になる。

ちょっと違う理由で,
教育の問題との向き合い方というのもある。
先に言ったように,
たぶん資源枯渇がトリガーになって,
かなり大胆に,人間生活の在り方みたいなモノが問われる日が,
それほど遠くない未来にやってくると思う。
実は今,原発の問題が話題に上がるけども,
なんとなく「問題先送り」でどうにか突破しようとしている感がある。
たしかに,まだ先送りしても当面はどうにかなるので,
そうしていくのだろう。
でも,
本当に本当に,そう遠くない未来に,
真剣に向き合わなければならない日がやってくる。
本当の意味で国が分裂するような議論が巻き起こる,
そんな選挙が行われるだろう。
というか,
政治は完全にマヒしてしまうと思う。
それは人の生死みたいなものがダイレクトに響く問題すぎて,
やばすぎて結論が出せないって意味で。

来るべき「その日」に向けて,
今から本気でこの国の知的レベル,というか考える力,
あるいは考えるという作業に耐えうる知的体力を養う,
あるいは「頭を鍛えようよ」みたいなことは,
はじめていかねばならないんじゃないか,
そんな思いが強くなってきている。


そんなことを考えるのに,
何より資源を浪費する作業をして口に糊していていいのか,
それは自分かわいさ故の傲慢なんじゃないか。
そういう自己批判の目に耐えられない自分がいるんじゃないか。
そんな状態です。


結構マジで,人生の大転換を考えようと思う。
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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