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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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ちょっと縁あって男女共同参画的な話に関わっている。
専門的に勉強したわけでも,自分で情報を集めに回ったわけでもなく,個人の経験以上のものは持っていない。
飛び交うメイルを見ると,本当にいろんな研究が世の中にはあるようだ。

日本の学術業界については,ビシッとまとめられたものがある。

〜〜〜〜〜〜
【科学者コミュニティにおける女性の参画を拡大する方策】
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-t216-1.pdf

(1) ポジティブ・アクションを拡充し、その実施状況、機能実態を調査・評価・公表・是正勧告する権限を有する専門機関を設置する

(2) ジェンダー・センシティブにデータを収集・整理し、それに基づきジェンダー平等を 目指す取組みのガイドラインを作成し、大学・研究機関等の評価に加える

(3) 科学者コミュニティ全体として、女性の参画拡大を推進する

(4) 研究者のワーク・ライフ・バランス向上のため、「選択肢のある仕組み」を構築する

(5) 科学者コミュニティにおける多様性(ダイバーシティ)を多面的に推進する
〜〜〜〜〜〜

どれもごもっとも。

こうした「方策」が切り込もうとしているのは,単に制度的な問題では無くて,この国に蔓延している「なんとなくの空気感」のようなものだと思う。
「なんとなく女子は文系で進学」とか「なんとなく女子は理学工学よりも農学薬学」とか,まぁもっと色々あるだろうけども。
こういう「なんとなく」を作り上げているのは,「男性による女性の弾圧」とは違うような気もする。
(もちろん歴史的な経緯としてはそういうことがこの空気感を作り上げたのだろうけど)
「男尊女子」的なイメージ。あくまでイメージだけで,言語化できないけど。
https://www.huffingtonpost.jp/2017/08/06/dansonjyoshi-jyunko-sakai_n_17694332.html


一方に,数値目標の達成を先に樹立すれば,その結果として空気感が変わるとする考えがある。
反対に,空気感が変わっていけば,いずれ数値目標は達成されるだろうとする考えがある。
これについて「鶏が先か卵が先か」みたいなことを言うことも出来るかもしれない。

でもたぶんそんなことは無いと思う。
普通選挙の樹立だって,学制の導入だって,ごく少数の先鋭的な人だけが理念を抱いて制度を導入したはずだし,先に制度ありきでも少し年月が経てば,さも当然のように定着していくというのはまさに歴史が証明しているところである(もちろん導入時に社会は混乱するわけだが,樹立したい社会の理念が正統であれば反対勢力もそれほど勢いが続くことはないのだろう)。

ただ,現状,数値目標の達成に向けて,いわゆる「女性にゲタを履かせてでも」という取り組みをするにしても,その母集団が小さすぎるという問題もありそうだ。たとえばいわゆる理系の研究者で言えば,大学入試の時点でかなり性別比率が偏るので,プロの女性研究者をたくさん採用しようにもプールが小さい。なので大学入試の時点から「ゲタを履かせる」あるいは「インセンティブを与える」必要があるのかもしれない。人事採用に比べ,大学入試というのはかなり公平性に対してシビアなので,ここにどのようなポジティブアクションがありえるのか,考えどころである。

全然まとまってないけど,脳内整理のために。
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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