自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
スイスで暮らしていて「良いなー,日本でもやれば良いのにー」と思っている2つのこと。1つは電車の運賃変動制。もう1つは2段階消費税。
スイス連邦鉄道(SBB)は車内改札制。駅に改札機はなくて(回数券用のものはあるけど)車内改札が抜き打ちでやってくる。まぁこれは今日の本題じゃない。運航ダイアは基本的に「毎時xx分とyy分」と30分間隔固定で,車両の編成数が混雑時と閑散時で異なっている。ボクが通勤に使っている「S7」路線だと,基本単位が「2等2両+1等1両」で,閑散時は1ユニットだが,通勤時などは4ユニットになる。ちなみに朝の通勤通学ピーク時間帯は07時台で,4ユニットでも席が埋まるので通路に立ったり(2階建てなので)階段に座ったりする人が発生する。日本のように押し合うほどにはならない。これも本題じゃなかった。
本題。SBBのネットシステム(と車掌の改札端末)は充実していて,チケットをウェブで購入してプリントアウトしたバーコードを持って行けば良い。それでそのウェブ購入する時に,「日」で指定するチケットと,「時間」まで指定するチケットを選べる。その「時間指定チケット」は同じ区間であっても時間帯によって値段が異なる。最大で半額ぐらいになる。ちなみに値段とは別に,車両の編成や混雑予想(3段階)も購入画面の時点で示される。
うちは早起きなので,土日にお出かけする場合は,往路は朝早めの時間指定安値チケット,復路は子供が何を言い出すかわからないので日指定の通常料金チケットにすることが多い。チケットが安いこともだが,長距離路線には「遊具車両」があるので,これが空いている時間帯にすることが,両親の疲労軽減にはとても重要だからだ(遊具車両の有無もウェブ購入時に確認できる)。これも本題じゃないな。
とにかく,時間帯によって値段を違えて,それで乗客数をコントロールして,混雑を緩和させようという試みは素晴らしい。素晴らしいので,ぜひ日本に導入して戴きたい。日本のあのアホみたいな激コミ。あれが精神に与える悪影響は,小さくない。当たり前すぎて受け入れてしまっているが,あんな生活を40年もするなんて,ちょっとどうかしてる。人間としての尊厳というか,なんというか。実際に犯罪の温床にもなっている。
Suicaなどの普及度はもはや「100%」と言えると思う(どこかに資料があるでしょう)。少なくとも混雑車両に乗るような人々の多くは定期券を使うだろうから,この層に限ればより普及率も高いだろう。ということで,Suicaを利用して,値段を変動させれば良いと思う。「安くなる」だとあまり得な気がしないなら「ポイントが貯まる」でも良い。むしろ定期券の場合は「乗る時間によって安くする」のは難しいから「ポイントで還元」の方が良いかもしれん。
これは紙の切符だった頃には困難だっただろうけども,Suicaの普及で導入ハードルは下がっている。つまり利用者側は何もしなくても,改札機のソフトを変えるだけで,無限に調整が可能だからだ。技術革新による社会問題解決。
きっと鉄道会社にとっても混雑ピークの解消は喫緊の課題のはず。ちょっとした工夫と,ちょっとした損失(安売りすることで損はするが,それもベース料金をあげれば補填可能だ)に目を瞑るだけで,劇的に社会が改善するなら,やらない手はない。もしかすると法的に運賃が縛られているのかもしれないが,それだってこれだけの社会問題なのだから,その辺の国会議員を連れてきて電車に乗せるデモでもすれば,一発でしょう。
2つめ。多段階消費税。個人経営の店でない限り,レジ機の普及率は100%に近いと思う。これもまぁ電子決済だ(?)。だから,品目と税率の対応さえ事前に決まっていれば,すぐにでも多段階消費税は導入可能だ。日用品は税率を下げ,非日用品は税率を上げる。たとえば飲食物/飲食店は2%,それ以外は10%。酒は消費税ではなく酒税で調整。それだけで社会格差の是正につながる。技術的には「明日にでも」導入可能だということは間違いない。
とはいえ,こちらの問題は多方面の業種に影響があって,中でも「声の大きい」製造業,端的に言えば車屋と家電屋,が猛烈に反対していることが原因でなかなか進んでいない様子。貧困世帯とか,生活格差とか,根本的な社会問題のはずだが,日本の政治は基本的にそういうことをあまり重く考えないし,「公的システムによる補助を通じたボトムアップ」よりも「会社の業績改善でプルアップ」の方が良いと考えているみたいなので,なかなか困る。というかいつまでも車屋や家電屋が大きい顔をしている社会というのがそもそも・・・。
「無理だ」という理由を見つけることは簡単だ。「変わった後の世界」を「想像」することは困難かもしれない。でも「変わった後の世界」の「ロールモデル」がすでに存在しているなら,それを見に行けば良いだけのこと。便利なこと,皆が助かること,社会全体の幸せの総和が大きくなりそうなことであれば(特定の個人にしわ寄せがいかないことも大事だよ),国を超えてそれを共有していけば良い。それでこそ「グローバリズム」なんじゃないかしら。
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スイス連邦鉄道(SBB)は車内改札制。駅に改札機はなくて(回数券用のものはあるけど)車内改札が抜き打ちでやってくる。まぁこれは今日の本題じゃない。運航ダイアは基本的に「毎時xx分とyy分」と30分間隔固定で,車両の編成数が混雑時と閑散時で異なっている。ボクが通勤に使っている「S7」路線だと,基本単位が「2等2両+1等1両」で,閑散時は1ユニットだが,通勤時などは4ユニットになる。ちなみに朝の通勤通学ピーク時間帯は07時台で,4ユニットでも席が埋まるので通路に立ったり(2階建てなので)階段に座ったりする人が発生する。日本のように押し合うほどにはならない。これも本題じゃなかった。
本題。SBBのネットシステム(と車掌の改札端末)は充実していて,チケットをウェブで購入してプリントアウトしたバーコードを持って行けば良い。それでそのウェブ購入する時に,「日」で指定するチケットと,「時間」まで指定するチケットを選べる。その「時間指定チケット」は同じ区間であっても時間帯によって値段が異なる。最大で半額ぐらいになる。ちなみに値段とは別に,車両の編成や混雑予想(3段階)も購入画面の時点で示される。
うちは早起きなので,土日にお出かけする場合は,往路は朝早めの時間指定安値チケット,復路は子供が何を言い出すかわからないので日指定の通常料金チケットにすることが多い。チケットが安いこともだが,長距離路線には「遊具車両」があるので,これが空いている時間帯にすることが,両親の疲労軽減にはとても重要だからだ(遊具車両の有無もウェブ購入時に確認できる)。これも本題じゃないな。
とにかく,時間帯によって値段を違えて,それで乗客数をコントロールして,混雑を緩和させようという試みは素晴らしい。素晴らしいので,ぜひ日本に導入して戴きたい。日本のあのアホみたいな激コミ。あれが精神に与える悪影響は,小さくない。当たり前すぎて受け入れてしまっているが,あんな生活を40年もするなんて,ちょっとどうかしてる。人間としての尊厳というか,なんというか。実際に犯罪の温床にもなっている。
Suicaなどの普及度はもはや「100%」と言えると思う(どこかに資料があるでしょう)。少なくとも混雑車両に乗るような人々の多くは定期券を使うだろうから,この層に限ればより普及率も高いだろう。ということで,Suicaを利用して,値段を変動させれば良いと思う。「安くなる」だとあまり得な気がしないなら「ポイントが貯まる」でも良い。むしろ定期券の場合は「乗る時間によって安くする」のは難しいから「ポイントで還元」の方が良いかもしれん。
これは紙の切符だった頃には困難だっただろうけども,Suicaの普及で導入ハードルは下がっている。つまり利用者側は何もしなくても,改札機のソフトを変えるだけで,無限に調整が可能だからだ。技術革新による社会問題解決。
きっと鉄道会社にとっても混雑ピークの解消は喫緊の課題のはず。ちょっとした工夫と,ちょっとした損失(安売りすることで損はするが,それもベース料金をあげれば補填可能だ)に目を瞑るだけで,劇的に社会が改善するなら,やらない手はない。もしかすると法的に運賃が縛られているのかもしれないが,それだってこれだけの社会問題なのだから,その辺の国会議員を連れてきて電車に乗せるデモでもすれば,一発でしょう。
2つめ。多段階消費税。個人経営の店でない限り,レジ機の普及率は100%に近いと思う。これもまぁ電子決済だ(?)。だから,品目と税率の対応さえ事前に決まっていれば,すぐにでも多段階消費税は導入可能だ。日用品は税率を下げ,非日用品は税率を上げる。たとえば飲食物/飲食店は2%,それ以外は10%。酒は消費税ではなく酒税で調整。それだけで社会格差の是正につながる。技術的には「明日にでも」導入可能だということは間違いない。
とはいえ,こちらの問題は多方面の業種に影響があって,中でも「声の大きい」製造業,端的に言えば車屋と家電屋,が猛烈に反対していることが原因でなかなか進んでいない様子。貧困世帯とか,生活格差とか,根本的な社会問題のはずだが,日本の政治は基本的にそういうことをあまり重く考えないし,「公的システムによる補助を通じたボトムアップ」よりも「会社の業績改善でプルアップ」の方が良いと考えているみたいなので,なかなか困る。というかいつまでも車屋や家電屋が大きい顔をしている社会というのがそもそも・・・。
「無理だ」という理由を見つけることは簡単だ。「変わった後の世界」を「想像」することは困難かもしれない。でも「変わった後の世界」の「ロールモデル」がすでに存在しているなら,それを見に行けば良いだけのこと。便利なこと,皆が助かること,社会全体の幸せの総和が大きくなりそうなことであれば(特定の個人にしわ寄せがいかないことも大事だよ),国を超えてそれを共有していけば良い。それでこそ「グローバリズム」なんじゃないかしら。
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