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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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他人の研究の目標を聞いて、
「え、それでおしまい?」って思うことが、
最近増えてきた

翻って自分が最近何を考えてるか思い出すと、
もはや自分一人の手では到底負えないような、
時空間的・分野的に広いことばかり考えているな、と
「地震生命圏」も「ナマステ計画」も、そんなスケールの話

要するにヴィジョン先行型で、
具体的な個々の部分をどうやっていくかってのは、
もちろん筋道的なものは持っているんだけど、
それを実際に実施するのが自分であるとは思っていない
そんな状態にある

もちろん、自分では自分の研究をしているのだけど、
たとえば自分とその研究室ぐらいのスケールでやっていたのでは、
到底ヴィジョンを具現化できない
だから良い意味で徒党を組んで取り組むのだし、
ボク自身そっちの方向性の方が性格的に合っている気がしている

ただ、
ボクみたいなポスドク3年目、29歳のぺーぺーが、
壮大なスケールの研究計画を語ることについて、
ちょっとヤベーんじゃないか、と思わないこともない
そう感じる部分があるせいで、
外で話す時にブレーキがかかっていたのかもしれない

でも、昨日話していてスッキリした
やれば良いんだ、と

自分の中で完全なるロジックが組み上がっていなくても、
あるいはキチ○イ呼ばわりされようとも、
「ここがゴールだよ」という話でなくて、
「この方向性の先にゴールがあるだろうよ」というような、
そういう話もしていかねばならないだろう

ボクの脳内にある科学のヴィジョンを、
何もボクが生きている間に成し遂げられるサイズに矮小化する必要はない
むしろ科学のためを思えば、
より多くの人を巻き込んで、
特にまだまっさらな若者にヴィジョンを見せることが、
より良い科学の発展につながるのではないか
(別に発展させたいわけじゃないんだけどもね)
もっと言うと、
「それは短期的には良いかもしれないけどさ・・・・」と思う研究に対して、
オープンな場で、
そう伝えることも、あるいは軋轢を生むかもしれぬが、
必要なことなのかもしれない

そしてそれは、
「あの人はあの時代に、すでにこんなことを考えていたんだね」
という形で評価されるのではないか
(別に死んでから評価されたいわけでもないです。できれば生きている間に・・・)

業績至上主義の昨今の風潮から、
研究をスタートするにあたって、
「プロジェクトの明確なゴール」を見せて研究に取り組むことがもてはやされ、
むしろそれが「良い科学」と考える向きが支配的になってきているが、
その「ゴールの向こう側」に何も無いのであれば、
そんな研究は長い目で科学を見た時にはチッポケな話に過ぎない

むしろ、
「明確なゴール」は無いけども、
「深遠で抽象的なゴール」と「それに向かう明確なディレクション」のような、
そういう研究プロジェクト(研究費的な意味でなく)を発信していかねば

ボクが妥協するということは、
無限の可能性を秘めた無数の若者の芽を摘むことかもしれず、
そう思うと、
もう少しがんばれる気がしてくる

ということで、
気を入れ直してがんばります

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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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