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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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あれよあれよで共同研究に
ほんと素晴らしいです

またしてもボク自身はほとんど何もしないわけですが、
とはいえ、
ボクのようなキャリアの人間だからこそ、
こういう共同研究が発案されるのだと思い、
そういう意味で一定の貢献はできていると思うわけです

しかし今回もまた、
ペロっとした研究でペロっとした論文を書く方向で、
なかなかジトっとしてドスンとくるような論文を書きません
それは良くないよなぁ


今培養中の「酸っぱい菌」で区切りをつけ、
本当に自分主導の(D論の一部だし)、
関係者の比較的少ない、
ドスンとくるような論文ネタになると思うのですが、
ペロっと論文ばかり書いているせいで、
今度もまたペロっとした仕上がりにしてしまうのではないかと不安

2月中にデータが出揃い、
5月からの航海までに集中的に書き上げ、
航海中は別件に取り組むことにしよう


米国WHOI留学中のネタは、
「Seanに子供ができた」ということでストップしている同位体データ待ち
もう知らん
向こうから連絡あるまでムシーンします


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今日はうれしいコトが続く
某後輩が自ら学位取得の延長を申し出たとのこと

「とにもかくにも学位取得」で、
ほぼ赤ペン先生が書いた学位論文でとりあえず審査をすり抜けて、
一人荒野に立たされた時に自分で書けなくて沈没、という人が多いのに、
(そしてそれが「ポスドク問題」の原因の一つだとボクは思っているのだが)、
指導教員がゴーサインをくれたにも関わらず、
頑なに自ら延長、というのは、すごい
まさに「断固たる決意」なのでしょう

そういえば2年前、
同期のタダもまったく同じような状況で延長を決めた
ずる賢く要領だけは良い(と評される)ボクは、 
そんなタダのバカ正直さに侮蔑の眼差しを注ぐとともに、
そんなタダのバカ正直さに敬意を抱いたことを思い出した

悔しいからゼニ(あ、言っちゃった@川淵)に敬意を抱いたとは言わないけど、
「ちょっぴり見直した」ぐらいは言っても良いかなと思う
二度と言いませんがね

論文書きに悩む某後輩(ほぼ特定可能)より、
「ちょっとお前の原稿見せろやコラー!」
と要求メール

非常にうれしい

ボクは常々、
そういうことはオープンにしますよ、と宣言しているし、
ボク自身、サッカー部の人なんかに要求したりして、
そういうスタイルでお勉強をしていて、
それが非常に有効な手立ての一つだと思っているのですよ

無能な自分がいくら悩んでも無能な結論しか出ないというのが、
「三人寄れば文殊の知恵」やら「巨人の肩の上」やらの、
ボクなりの解釈なのです
(ちょっと違うけど)
使えるものは何でも使うというか、そんな感じ

で、
何がそんなにうれしいかって、
ボクのこういうスタンスを見てるくせに、
ちっとも自分から行動を起こさなかった内弁慶なヤツが、
ついに自分から動き出したという、
その変化がうれしいわけですよ

いやー、
予想通り、今日は良い日だ
もう今からでもビールを飲みたいね
 
午前中は論文の直しと培地作り
サカイさんの丁寧な指導(という名の委託)によって、
濁りのないキレイな培地ができました
すばらしい
論文イントロもほぼOKライン

昼サッカーはキレキレ
周りがよく見えたしパスも良く通る
調子に乗ってシムラさんと競り合いまでしてしまった
ケガ怖いから球際はゆるめが良いよね
うちのサッカー部は持ちたがりの難しいことしたがりが多い上に、
やたらサイド攻撃が好きなので、
要するにボクの望んでいるスタイルからはほど遠いのです 
それをうまくコントロールして、
「ほら、パスしてもリターンが来るでしょ、だから一旦離そうね」
「一人じゃ一人しか抜けないけど、二人なら二人抜けるよね」
とか、
そういうメッセージ性のある組み立てをするのが理想なのです
つまりは遠藤のプレーなのですが、
まぁそこまで技術ありませんので、
あくまでイメージ先行でやっております

で、
サッカーを終えて部屋に戻ったら1031さんに半拉致
スウェジを届けたらそのまま「お一人様培養器」の世話をすることに
サイエンスチャンネルとやらが取材でベッタリだったのだけど、
基本的には無視して(というか手伝わせて)順調に進行
これは面白いことになるやもしれませんなぁ

培地の最終処理と報告書を提出して帰宅
娘と一緒にお風呂に入り、
嫁と口論して、
20時過ぎには寝ました
朝5時までぐっすり


ぎゃぼー!
サムライの「天龍源一郎vs前田日明」対談を見逃した・・・
再放送を要チェックや!

それぞれ違うよね、たぶん

「理科」って言うと、学校科目だろうし、
「科学」って言うと、最先端の科学・技術全般を指すだろうし、
「研究」って言うと、実験して考察して論文書いてって行為の総称だろうし

「理科離れ」が本当に「科学離れ」なのかは考えねばならないことで、
今の「理科離れ」対策は概ね「科学離れ」対策の様相
でももし「科学離れ」なんて起こって無くて、
単に「理科離れ」なのだとしたら、
色々と対策が変わってくると思われる
ぶっちゃけ、
子供の半分ぐらいは「理科嫌い」だと思うんだよなぁ
今も昔も、ね
たとえば、
「理科の教科書」は見るのも嫌だけど、
「科学番組」を見るのは大好きな子供なんて、
結構な人数いるんじゃないかな

一方、
「科学が好き」って一心で理系に進んで沈没する人も多いと思う
沈没するのが高校なのか、大学なのか、大学院なのか、は色々あるだろうけど、
「科学が好き」ってのは「よくわからないけどスゴイ」みたいな、
一種の憧れのような感情であって、
また「もっと知りたい」という情熱であって、
「ちゃんと理解できる」能力とは無縁なものだと思う

実際、
「科学の魅力」を理解できるぐらいまで成熟した年代(中高生)で、
すでに「研究」に取り組む素養に欠けた育ち方をした人もいると思う
それは持って産まれた能力と言うよりは育ちによるものだろうけども、
はっきり言ってしまえば「もう手遅れ」だとも言える状態にある人もいるだろう
「研究に取り組む素養」ってのが何かは具体的でないけども、
「それ」は確実にあると実感するし、
「それ」ってのは大学院に入ってから身につけようと思っても難しいものだと思う

 「「好き」という気持ちさえあればあとは努力で突破できる」という言い分は、
成功者の言い分であって、
できない人には努力したってできない物事ってのはある
そりゃもちろん、
他のことをすべて放棄して血の小便が出るほどに努力をすれば、
ちょっとはどうにかなるかもしれない
でも現代社会でそんな生き方は現実的には難しいし、
そうしたとしても、どうにもならないケースが多いように思う

ミュージシャンや画家なんか、完全にそういう世界だ
研究者だって本質的にはそういうものだと思う
ただ制度上、
学校教育から地続きになっているから、
非常に間口が広くて敷居が低く、容易に業界に侵入できてしまうところがある
つまり、
「努力すれば100点が取れる」という「理科」の延長線上で「研究」をとらえ、
「努力すれば良い研究ができる」という幻想を抱いてしまいがちなだけで、
本当のところはそんなこと無いと思う

長嶋茂雄に、
「あなたはどんな努力をしたんですか?」って聞いても、
「野球が好きだから、えへへ」としか返ってこないであろうことと同じで、
今、研究者をやっている人に、
「どうやったらあなたのようなステキな科学ができる研究者になれますか?」と聞いても、
その回答にはあまり意味が無いように思う

もちろん研究を進めるには努力が必要だけど、
努力だけでは十分でない「何か」が研究には必要だろう
研究で飯を食えている研究者に、
「研究は努力次第でどうにかなる」
「科学を好きな気持ちが大事」
なんて言われても、
ぶっちゃけピンとこない
(もちろん、その言葉を励みに頑張る人は多いだろうから、否定はしない)
やっぱり、
「研究業界への挑戦者」には、
「研究をできている人」の声と同じぐらいの音量で、
「研究をあきらめた人」の声も届けたい

重要なことは、
「研究をあきらめること」と「人生をあきらめること」は全く違うということ
あと、
「人生には研究以外にも、まだ見ぬステキなことがたくさんある」ということ

「理科離れ」が叫ばれる昨今ですが、
「理科」が楽しくって「科学」の魅力に取り憑かれる人は、
1割を超えるぐらいいるんじゃないかと思う
(「科学くん」や「サイエンスゼロ」の視聴率ぐらいはいると推測)
でも、
「理科・科学」と「研究」とはまったくといっていいほどの違いがあることを、
研究業界の側の人間こそがしっかりと認識しておいた方が良いと思うし、
研究業界に入るところでそれをしっかりと伝えることも重要だと思う

まとまりきらなかったけどそんな感じ


「地球化学」誌の特集号が届いた
2010年4号
とにかくタカイさんとタカノさんが熱すぎてスゴイ
まさに総説
これらに比べればボクの総説なぞ歯間のニラ程度の存在感しかない
いや、それはそれで存在感はあるか 

とにかく、
地球生命学を志す若者にとって必携の書だね!
ということで、
キミも日本地球化学会の会員になろう!
学生なら会費は2年で7000円だよ!


と、学会の宣伝をしておく

イントロの運び方について相談
イントロは考察の後付けなので、
考察の骨組みの意味を考えて、
無難な線に落ち着いた
あとは書くだけなんだけど、
それが大変なのよね
ゴミとウンチとクソ論文を生産するだけの研究者にならぬよう、
しっかりとしていきたいものです


と、言っておきながら、
木曜から休暇をとって帰省
還暦を迎える実母に初孫を見せるという任務
そして横浜に連れ帰り家族三人生活の開始です


マンガ読んだまま寝たら布団から肩が出てて冷え冷え
やばす



 
金曜は病院行って散髪してから、つくば
ひさびさにオーモリに会ってお話
一緒に乗ったのは2006年6月で、彼女がM1の時
それから着々とMarChemとJGRに論文を載せ、
大学院5年で学位取得とのこと
素晴らしいね
若手研究者としての悩みと、
女性研究者としての悩みと、
30を目前に(?)した女性の悩みと、
まぁ色々と

産総研に移動
ヨヘイさんとお話しして、
トーナイさんとコンノとお話
研究の方向性とかではじまったけど、
結局、子育ての話になってしまった
あとトーナイさんのデスク周りではボクの存在が知られているらしく、
光栄ではあるが気恥ずかしいですな

焼鳥は早めにお開きにしてコンノ家に移動 
データの解釈の話、というか、
そういうフィールドならこういうデータが必要じゃないか、とか、
同位体比なんてコロコロ変わるんだから根拠にはならねぇよ、とか、
まぁ大体いつもの話だ
お嬢とも久々
将来計画というか、
いかに天の邪鬼であるかというか、
そういうような話
まぁ幸せならそれで良いと思うけどね

寒い部屋で寝て起きる
トーナイさんをピックアップしてTXでコンノと別れ
車内で社会のお話
中野の海洋研でいつも話していたようなノリでうれしい
2時間弱かかったけど、すごく良い移動時間だった

ニューイヤースクールに当日申し込み参加
毎度のことながら事務局に甘えてしまう
タカノさんはレクチャー、アベナツさんは広報、って感じ
噛み砕いてくれているけど、体に染みこんでこなかった
なんでかはわからないけど

お目当てだったヒラガさんの話は面白かったけど、
それ以上にヒラガさんからほとばしるオーラが凄かった
当初思っていたよりももっとミクロだし、
たぶんボクの想定していた研究とは方向性が違ったけども、
それはそれでまた妄想に幅ができた
「結局コネかよ!」って話をトーナイさんとした旨を懇親会でご本人に話すと、
非常に誠実にその辺りの思いを話してくれた
要チェックな研究者がまた一人増えたな

アストロスーパースター・セキネさんは、
すごく情熱的なトークだった
しかし自然光を取り入れている会場が、
日没のせいで暗くなっていき、
最後の方はセキネさんの熱い身振り手振りが見えなくなって、
それがすごく、たぶん双方にとって、残念だった

Ex系ではNHK高校地学の伊藤さん
「プレゼン術のプレゼン」という難題を、
スマートにこなされたことに感服
懇親会でお伝えしたところ喜んでもらえた
こちらもうれしいです

予想通り二次会に参加してしまい、
しかも完全にアウトなリーチをしてしまった
ボクの周辺に座っていた方々におかれましては、
当日の状況の詳細を外部に漏らしたり、
また、訴訟など起こされませぬよう、
よろしくお願い申し上げます
示談交渉可です

2chが不調で手持ち豚さんだったので、
帰りの電車ではツイッターで咆吼
なんとか日が変わる前に帰宅

遅く起きたけど二日酔いは特になし
これまでに何人か、ではあるけども、
学位取得後に40歳頃まで研究者を続けていたが、
もうどうにもなくなって、
一般企業に非研究者として就職していく人を見送った

そういう人達は、
比較的ちゃんとした給料をもらって、
普通に会社人として生きている、という噂で、
この噂を聞く限りでは、
それぐらい「研究者をあきらめる」ことを引っ張っても良いのかとも思う

一方で、
この場合は仕事自体が研究からかけ離れているのと、
転職自体が「研究者としては、もうどうしようもない」状態になってからなので、
はたして選択の余地が他にあったかは、
周りから見ている分にはわからない

得られる教訓としては、
別にテニュアをゲットできなくても飯が食えず死ぬわけではない、
というポジティブな面と、
そう思ってずるずると研究者を続ける後進の道標になってしまっている、
というネガティブな面がある

また、上に挙げた人々は、
「研究者でいられないなら科学業界を去る」という風合いだったけど、
必ずしもそうとは限らない
もし科学研究に携わっていることが幸せなのであれば、
研究者にこだわらないで業界に残ることも可能であろう
博士を取得できるぐらいの高度な知見と技術を持っていて、
でも本人が研究を主導する気がない、
むしろ研究の方向性は依存しても良いから研究作業に従事したいというのであれば、
それはそれで、重宝してくれる研究者や研究機関はあるだろう

アメリカ滞在中に、いわゆるテクニシャンと触れたが、
彼らは完全に月-金の9-17しか働かないで余暇を満喫しているし、
自分の得意な作業をすることで周囲から尊敬を集めているし、
先端の研究に携わっているというプライドみたいなものを帯びていた
そういう生き方も、
学位取得者の生き方として、
ありっちゃありだな、と

いずれにせよ、
「論文を書けない研究者は鼠を捕れない猫」ですから、
自分は論文が書けないと思ったら、
自ら研究者を辞するしかない
誰も引導は渡してくれない
 
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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