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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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InterRidgeのお金で、
WHOIに短期留学します
アメリカ東海岸です

向こうからも留学日記を書く予定です
 
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かけこみでNT10-17のガス分析
伊是名の相対組成はプルーム論文で予言したとおり
メタンの炭素同位体比の情報がほしい

ちきゅう組が帰ってきたのでお話
人によって言うことが違うのがおもしろい
評価は人それぞれですな

夜はコミヤさん一派と前門飯店
メガ・アースサイエンスで何をするか
船以外で、と言われると難しい
やはり「アラユルニウム21」か

という辺りで「ちきゅう」下船組のイジリさんから連絡が入り、
「アメリカに行く前に次の白鳳の用意をよろしく」とのこと
もうこの夜しかない
機構に舞い戻り必要物品をかき集める

おかげで寝る時間が遅くなり、
都合よく時差調整になりそうなのでした

 
って、何が必要かね?
あらためて考えると、
別に何もいらない気がする

服と生活必需品以外に何が必要かと考えたが、
特に思いつかない
現金はどれぐらい持って行こうか、ぐらいだね、悩みは
10万円分ぐらいドル持って行けば2ヶ月はしのげるよね

中国人とのルームシェアを考えると、
ベッドルームに洗濯物を干せるような物品は必要かも

ノートPCは、今はWindows7-64bitだけども、
色々と不具合があったりするので、
古いXPの方も持って行こう
荷物スカスカだし

あとは買い物用にデカ目のリュック
歩け歩けになるのでランニングシューズ

やばい
本当に何も思いつかない
きっとそれで良いと言うことなんだろう



 
海洋研究をしておりますと、
しかも海底資源に近い研究ですから、
領土問題みたいなものは結構身近なわけです

赤いコトを言うつもりはサラサラないですが、
かといってネトウヨ的に騒ぐつもりもないのです
事実関係をはっきりさせること、
責任の所在をはっきりさせること、
やるべきことをやること、
そして、
上記の現場にいる人の声に耳を傾けること、
というのが、
われわれ市民のやるべきことではないかと思うのです

イシバシゲルさんの主張する、
「政治判断をしてはいけない、と言っているのではない」
「政治判断をしたのであれば、それを認めるべきだ」
というのは正論だと思うし、
「政治判断をしました、アレコレという理由です」
ということが言えないのであったとしても、
もう少しやり方はあったと思う
政府が「地検の判断」で押し通すのはムリがあろう

それとは別の話として、
カツカワさんが離島漁業と領土問題の話をしている
これは素晴らしい
ウヨさんは渋谷で日の丸掲げて政府の弱腰を非難したり、
非難声明を出しているヒマがあったら、
こういう実践的なことをしましょうよ


 
まぁ元々が海外の研究所のマネなのですが、
当機構もコミュニケーションルームが設置され、
昨日は第一回JAMSTECカフェが行われました
参加者は理事長を含め30人程度
お酒の時間に突入するとさらに減り15人ぐらいでした
うーん
なんだかイマイチですなぁ

イマイチな原因を考えてみると、
・マジメなセミナーなのか飲み会なのかの線引き
・開始時間が早い
・パワポプレゼンはフランクでない
・月曜日
などなど

まだまだ改善点はあろうかと思いますが、
色々と試したいことはあるので、
サッカー部を通じて働きかけてみよう


先週来のイライラの原因がやや解消され、
懸案の某書類もどこかに飛んでいき、
お買い物も動き出したが、
肝心の米国行きの準備がいまだ進んでいない
これは困ったね



 
コバヤシさんのやる気がすごくて、すごい
先週末は徹夜で培養をして、
週末から今週にかけては毎日うちにきて分析をするという
実際、この土日もきていたし、
日曜は9-21時で分析をした
彼女の家からJAMまでは90分ほどかかるらしく、
それも勘定にいれると、本当によく働いている
すばらしい

ボクは駅から機構への送迎と、
トラブル時の対応係と、
お菓子の買い出しをしているだけで、
本当に自分でドンドンと進めてくれる
昨日は散髪と昼食で抜け、
Jリーグ湘南のテレビ観戦(負けたよ。。泣)のために抜け、と、
トラブル対応係すらも放棄したわけだけども、
それでも問題無く、それこそ粛々と、
分析を重ねていた

ボクが木曜からいなくなるからとか、
彼女の就職活動がそろそろはじまるからとか、
そういう理由があるにせよ、
M1のこの段階でそういうプランニングをちゃんとできて、
それを実行できているというのが素晴らしい

頭を使う作業では、まだ躓くこともあるけども、
それは経験が多大なウェートを占めることだから、
今後向上していくことでしょう、と、信じている

今あるデータでもGCAにいけるが、
せっかくだからもう少しデータを増やして良い論文にしよう
いやー、素晴らしい仕事ですよ


もうイライラしてしまって仕方がない
「誰のため」「何のため」というのが見えない仕事は本当につらい
それはつまり「話を聞かない人との対話」のようなものなのだ
徒労感だけが残る

といつまでも言ってもしょうがないので、
「必要最低限しかやりませんよ」宣言をして、
それを先方にも了承してもらって、
とりあえず今回分は提出した

しかし、こんな不毛な作業を、
自分を含む日本中の海洋研究者が強いられるのかと思うと、
(「今後は学術研究船にも徹底する」らしいので)、
ココでしっかりと声をあげてこの問題を解消せねばならないと思った
とはいえ、昨日も書いたけど、
不満を言うだけではアレなので、
図入りで提案も沿えた
レポートは5ページだが、
提案も5ページだ

そうしたら今度は別の人から、
「主旨を取り違えておられます」とのメール
「こういう意味の書類なのですね」と、何度も確認したのに、
人が変わると「主旨が違う」ということになるのであれば、
やっぱり主旨なんて存在しなくて、
もっと言うと、
そもそもはっきりとした目的が存在しないのではないかと疑ってしまう
週明けに説明いただけるということなので、
それを聞いてあらためて考えさせてもらおう

とにかく、
自分がやりたくないから文句を言っているのではなくて、
(現在の状況のまま協力的に提出しようという気にはなれないが)、
「やるからには意味がある方向性でやろうよ」
ということなのだ
いくらでも対案を提案するし、
いくらでも議論していくつもり



これとは関係なく、
午後に会計検査というものに参加した
うちのマット君は高額だからかな?
書類を見た検査員からいくつか質問がきて、
科学に関する部分はボクが回答する役割
安定同位体比質量分析計の仕組みを説明し、
「HDコレクタってどの部分?」「ココです」
「何でこの機種が必要なの?」「硫黄の四種が」
みたいな問答 
で、無事終了、たぶん

気になって会計検査院のウェブを調べたんだけど、
キッズページがあるのね
会計検査に興味のあるキッズって、
渋いね
あと、ドラマもやるのね


クルレポとクルサマが十分でないとお叱りを受けた
そのことで怒りがおさまらず、
フルカワ達と新橋で飲むために乗った電車の中でも、
まったく本を読む気にもなれず、
怒りに振え続けた50分となってしまった
(飲み会は楽しんだけどね)


さて、で、クルレポ・クルサマですが、
どう考えても納得がいかない

クルーズレポートの全面ネット公開というのが納得できないのがコトの発端
研究成果も含まれるものを、
「航海報告として運用し、一般に早く広く公開する」
というフィロソフィーでのことらしいが、
これで誰が得をするというのだろうか
研究成果の公開の仕方というものが、
研究者にとってどれほどシビアなものか理解していない様子

これとは別にクルーズサマリ(日・英両方)というものも提出する
これの主旨も「航海報告として運用し、一般に早く広く公開する」らしい
同じ主旨で3つの書類を作らねばならない
しかも「様式自由」だが「必須項目」というものがあり、
今回呼び出されて話をしているうちに「体裁を整えて出してください」と言われるしまつ
「様式自由」にしているのは「研究者の自由度確保のため」らしいのだが、
こんな報告書の書式に「自由度」なんて求めてない
「自由度」をくれるというのなら「こういう書類を書かないで良い自由」がほしい
しかも「必須項目」は「航海番号」とか「船舶名」とか、
そんなもんを書くのに「様式自由」もクソもなかろうが!

結局「フォーマットを用意してくれ」「わかりました送ります」
という話をして解散したのだが、
そのご送られてくるまでに4時間かかった
しかも、
「ウェブに置いてあるPDFのレポートの必要な項目の部分をコピペして」
とのこと
「必要な部分」と「埋め込むだけで良い状態のファイル」を、
「フォーマット」というのではないのか
待たされた挙句、本当に何の意味もないメール
がっかり


ボク(および普通の研究者)は、
「受け手」のことを考えて最適化した書類を作るのですよ
クルレポ・クルサマは誰を相手にしているのかがさっぱりわからない
「国民」に公開するのであれば、理解できるレベルに噛み砕くし、
「機構職員」「研究者」であれば、それなりのレベルのことを書く
「事務書類」であれば、無機質に必要な情報を載せる
今回のように「受け手」が見えない書類が一番やりにくい
話をしていくうちに、
「航海報告」というのは「船を使った報告」らしく、
対象としては「機構職員」を相手にするぐらいのものが必要の様子



あまり否定的なことばかり言っていてもはじまらないので、
建設的な意見も書いておこう

船上から日々送る様式自由の「日報」があるが、
(これも誰が読んでいるかは知らされていないという問題があるが)
これを陸上側で編集しクルーズサマリとする
クルーズサマリに必要な船舶名や調査海域などの情報は、
航海前に完成している実施要領書から抜粋し、指定の書式に埋める
(この作業は陸側でも可能だと思う)
クルーズサマリの主旨は「国民への航海の様子の公開」とし、
日報は研究の詳細は省略し平易な文章で書くこととし、
原則日本語のみでの制作とする(外国人研究者の場合は英文でも可)
研究者は日報を滞りなく毎日送付しなければならない

クルーズレポートは英文の学術的意義を含むレポートとする
クルーズレポートは書式の決まった公開部分と書式自由の非公開部分からなる
公開部分には研究成果は含まず、クルーズサマリに近いものとする
公開項目であっても研究者が非公開を希望するものについては非公開とし、
その場合は該当部分を非公開部分に付記する
非公開部分には船上で得た成果、FutureStudyPlanなどを記載し、
機構内での航海報告書類、および研究者間の情報共有ツールとして機能する

こうすれば、
研究者は日報とクルーズレポートのみの制作ですむし、
国民へ早く広く公開することも可能だし、
機構に対して航海報告書もできるし、
公開/非公開を気にしながら書類を作る必要もなくなる


先のエントリーで触れた内田の文を読んでも、
やはり「未知の価値」がテーマなのだろうかと思う

最近のよくできる若者は、
ある未知のものについて、
「価値なし」と見限る判断のスピードが早く、
「価値あり」と判断したものについてはおそろしくマジメに取り組む
でも、
「価値あり」と判断できるってことは、
完全に未知のものではないってことで、
要するに完全に未知のものには踏み込んでいないのではないか、
なんと表現するか難しいけども、
「枠を広げる」作業というか、
「垣根を作らない」意識というか、
そういうのが欠けているのかな

なんだろう
下絵のある塗り絵はおそろしくうまいけど、
絵自体は描けないから、
下絵が無ければ紙全面を塗りつぶしてしまう、
そんな感じかなぁ、違うなぁ


ちょっと話は変わるけど、
ザ・グレート・ツノガイさんが特定領域研究「W-PASS」について、
「植松君がいなければ、彼の代役を務める人は現れず、実現しなかっただろう」
と述べている
ボクはW-PASSの外側にいるからあまり突っ込んだ話はできないけど、
たぶんそれは皆が感じているところなのであろう
やはり「ああいう人」が必要なのだろう
そして「ああいう人」が「ああいう人」たる部分、
言葉では表現しにくい「ああいう人」たらしめる部分というのは、
最近のよくできる若者に決定的に欠けていると感じる部分と重複している気もする
この文章、植松さんを知らない人が読んだらさっぱりわからない文章ですが、
植松さんを「ああいう人」たらしめている部分について、
ボクは大変興味を持っていて、
そんな野心の一端をココに記してみました




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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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