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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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10月21日(金) チューリッヒ日本人研究者セミナー
霊長類研の半谷吾郎さんによる屋久島サル研究の話。
色々と思うところアリ。
驚きは調査のロジ。信じられない。

10月22日(土) チューリッヒ動物園
広大な敷地にノビノビと動物が暮らしている動物園,みたいな触れ込み。
いやいや,動物園にいる時点で・・・とか思いつつ。
あと至る所に「人間活動のインパクト。保全に向けて。」みたいな啓蒙系パネル。
へたしたら動物自体の紹介よりも多いんじゃないかというぐらい。
(ドイツ語のみの説明パネルも多かったので,もしかしたら英語だけ読んだバイアスかも)
「一度で回りきれない」「何度も行きたくなる」という話だったが丸一日で十分。
また行こうとは,思わないかなぁ。http://ameblo.jp/momokohime7/entry-12063218917.html

10月23日(日) 日本人誕生日会
幼児持ちの家庭で集まって誕生日会。
食事持ち寄り,アナ雪系ドレスをみんなで着るなど。ちょとツライ。
全7家庭でダンナ出席が3家庭。この辺りは日本人の集会かなーと。
現地人ダンナ氏と英語でお喋りしつつ。
ナギはドレスにご満悦,リュウは主役になれず不満げ,タマは勝手に遊んでる。

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10月9日(日)
グリュイエール(Gruyere)。フランス語圏。良い天気。
まずはCailler(カイエ)のチョコレート工場。アトラクションのような(英語解説付の)チョコレート史解説の後,製造ライン見学を経て,チョコレート食べ放題の領域。水分を自分で持ち込まないとノドがやけそうになる。つづいてグリュイエールのチーズ工場。ちょうど仕込みの時間だったので見学。電車が1時間に1本しかないがチーズ工場裏の公園が充実しているので時間が潰せる。子供は満足げ。家族車両(2階に遊具がある)を利用したのでまぁまぁラクチンだった。
0723地元発ー2008地元着

10月15日(土)
ベッリンツォーナ(Bellinzona)。イタリア語圏。雨。
Bellinzona駅の新築祝みたいな行事をやっていた。チョコや風船やコーヒーに酒が入ったものなど無料配布。駅前から街中心部まで延々と出店が並ぶ。チーズの試食(食べ比べて採点するイベント)もたくさん。そのままUNESCO世界遺産だという城と城壁をめぐる。まず街中の城から丘の上の2城を見上げると雰囲気があってよろしい。残り2城へは通常観光バスで行くらしいが徒歩で登った。子供連れで30分ぐらい。雨・霧で視界が悪く山頂の城から麓の城壁がまったく見えず。単なるハイキングだった。城よりもむしろ街中の教会の方が大きくステキだった。
往復はRapperswill経由。アースゴルダウ(Arth-Goldau)からベッリンツォーナの間は山越えのため電車がすごい揺れる。携帯の画面を見ていて酔った。世界最長のゴッタルドベーストンネル(Gotthard-Basistunnel)は貫通しているが旅客利用は12月以降らしい。残念。

10月16日(日)
Suuser。地元。
こっちで知り合ったワイン好きのポスドク夫妻に来てもらう。前回は4軒をめぐってsuuserを楽しんだが今回は最初に妻子も含めてsuuserを楽しんで,その後は夫妻の語りを聞きながらのワイン試飲。ワイナリーのボスの息子氏(ドイツの学校で修行中)が英語で色々と教えてくれたり。満喫。
「科研が書けん」というダジャレがネットを飛び交うのは10月の風物詩ですね。科研って言う人と科研費って言う人がいますね。ボクの周囲は科研費だったので,科研という言い回しにはいまだ違和感を覚えてしまいます。とはいえオフィシャルに科研費データベース「KAKEN」なるものがあるので,科研の方が勢力が強いのかな?でもあの「紫シール」には「科研費」って書いてあるな。しかしあのシールはマジで誰得だし,あれの総費用を科研費に回せば若手B数件は採択数が増やせると思うので,文科省なりJSPSのエロイ人達には猛烈な反省を促す次第であります。


まぁそれはどうでもよくて,データベース「KAKEN」はすごく便利ですよね。どういう人がどういう細目でどうしうネタで採択されているかが一目でわかる。もちろん科研費以外の大きなモノを持っていて応募していないケースもあるだろうが,取り続ける人は本当に隙間無く取り続けている。研究者とはいえピンキリだというのが一目でわかる。

中には「あの人がなぜ取り続けられるの?」と思う人がいないわけではない。というのは,ある時,そういうリサーチをするのが大好きなオジサンが「基盤Sを取っている人を,片っ端からWoSでCitationを調べた」とのことだったので,その通りに調べてみたのだ。一方で,学会などで発表を聞くに「あぁこの人の研究はキレがあるなぁ」と思う人であまり科研費を取れていない人もチラホラといる。

それってなんでかなと思って,直接申請書を見たわけではないけども,ちょっとした仮説を立てている。それは「科研費の採択率には人当たりの良さが影響している」というもの。

これは直接的に人の良さが影響している,つまり「審査員がアイツは良いヤツだから良い点をつけてやろうと考えた」というようなことではなく,もうちょっとフェアなもの。日頃から人当たりの良い人は,人当たりの良い文章を書けるから,「自分の研究の意義付けの部分」で「他の研究をアゲ」た上で「自分の研究もアリですよね」と書いているのではないかと。逆に「学会で見てキレ味がある系」の人は「他の研究をサゲ」ることで「自分の研究の方が優れている」と書いているのではないか,と。

「科研費の書き方」書籍なんかを見れば書いてあることなのかもしれないけど,これは中々に重要なポイントなんじゃないかと思っている。なにせ審査員は近い分野の研究者。たとえば「モデルなんて所詮は絵空事。やはり観測が最高よ。」と書いたものがモデル研究者審査員にわたったらどう思われるか。「あのモデルはすごい。この観測をすればシナジー効果でwin-winよ。そらそうよ。」と書いたものであればどうか。

ボクは基本的にネガティブな性格なので,難点をあげつらうような書き方になってしまいがち。気をつけても2,3箇所はネガティブになってしまっている。今回は,元々ボクが科研費書類を添削していたポスドク氏に,逆に査読をお願いしたところ,ポスドク氏が「ここネガティブになってますよ」と指摘してくれた。うん。素晴らしい。

今年は基盤Bのみ。萌芽も出せるけど今回はおやすみ。
現地語(スイスドイツ語)はもちろん英語での会話もダメだ。

今でもよく覚えているのは,中2の2学期あたりで14点を取ったこと。その後から英語の授業をマジメに受け始めた。関係代名詞が登場するあたりだった。中1の時にアルファベットの書き方から英語の授業がはじまり「なんだ,ローマ字みたいなもんか」と思って勉強しなかったのが諸悪の根源(?)だろうか。故ロジャー先生によるMとNの発音講座もまったく違いがわからず,嫌がらせを受けているような気分になったのを覚えている。当時はもちろんこんなに英語を使う人生になるとは思っていなかった。

そんなわけで,中1で習うような簡単な英会話の能力がスッポリと抜け落ちている。いわゆる「how are you?」「Fine, thank you, and you?」のようなヤツ。特に英語と真剣に向き合い始めたのが研究業界に入ってからだということもあり,とにかく「疑問文」がわからない。どうやって疑問文を作るか,どうやって回答するか。身体的な言語としてパッと出てこない。あと曜日や家にあるモノなど,基本的な生活用語もパッと出ない。

そんなことを抜きにしても,たぶん語学習得能力が極めて低いように思う。これは具体的にはなんとも言えないんだけど,なんとなく。耳が悪いのか,精神が悪いのか。「習うより慣れろ」の環境に身を置けばなんとかなるのかもしれないが,そういう環境に身を置くことが面倒だと思っている精神構造が,なにより問題なのだろう。

子供達は幼稚園や保育所,アパートの子供達との遊びの中で,数字や挨拶,「トイレ行きたい」などの簡単なフレーズは喋るようになっている。ヨメ氏も(第2外国語がドイツ語だったらしいが)2桁の数字が聞き取れるようになってきたらしく,スーパーのレジで言われていることがわかるらしい。ボクはもちろん(?)寮歌で覚えた「アイン・ツバイ・ドライ」しかわからない。

もうちょっと落ち着いたら(つまり科研費シーズンが終わったら)言語習得にも時間を割いてみる,かもしれない。とにかく英語だ。

ハリルホジッチ体制が続く日本代表。先のイラク戦で「香川スタメン落ち」という出来事があり,そこで代わりに入ったトップ下清武が機能,左ウイングの原口が活躍。さらに長友が練習中のケガで離脱。岡崎も足の負傷ということで「ついに世代交代か」という雰囲気。

豪州戦のスタメンは,フタを開ければ本田香川長友岡崎の「ビッグ4」から本田と香川が選出。本田が1トップに入りその後ろに香川。両翼に原口と小林悠。長谷部と蛍が並んだ後ろに左から槙野森重吉田高徳で西川。ここ数試合の「右に入った本田が中に入りすぎて渋滞」「1トップの岡崎あるいは浅野のポストプレイに難あり」「バイタル前あるいは両角奥の守備に不安」という背景を踏まえると妥当な決断か。というか,およそこんな配置が良かろうというのは(本田・香川に対する態度を越えて)各種メディアで指摘されていたこと。

スタメンから滲み出るように「守備重視」「ライン低めからのカウンター」という戦術を徹底した代表。動く範囲が狭くスピードが要求されない1トップで持ち前のキープ力を発揮する本田。課された守備タスクが明確(コースを切りながらサイドへ誘導)になって迷子にならない香川。他はもとから守備意識の高い面々。前半は完全に試合を支配して終了。立ち上がりのカウンター(原口ー長谷部ー本田ー原口)からの1点リードで後半を迎える。

後半の立ち上がりに,このメンバーで起こりうる問題点をつかれる。前掛かりになる高徳,ボールに釣り出されがちな蛍,長谷部がカバーしきれず,あわてて戻った原口がファウル。PKから失点。1-1になって気持ちで押し込まれ始める。ピンチが続くと「とりあえず後ろに下がる」をチョイスしてしまう典型的日本選手の悪癖が露呈。バイタル前に7人ほどがずらっと並んでしまうなど。2失点目も時間の問題か。先方には魔王ケーヒルが控えている。

ハリルホジッチはここでも手を打たない。引き分けを目指しあわよくば得点ということであれば,1トップにスピードのある選手(ベンチメンバーなら浅野)を配置して4-1-4-1にしたい。しかし4-4ブロックの強度を上げるために配置する中盤底の「1」を担える選手がいない。南アで阿部勇樹が担っていた役割。長谷部なら可能かも知れないが,長谷部をDFライン前に配置するとその前で守備的なタスクを担える選手がいない(ベンチメンバーなら柏木・大島・清武)。アギーレは森重をここに配置することにご執心だった。仮にこれが実現していたならば,こうした「逃げ切り」の状況で最終ラインに植田など単純な跳ね返しに特徴のある選手を入れて森重をアンカーにあげるオプションを保有できた。

結果的に本田に代えて浅野を投入するが,意図が読めない。攻撃に出るにしては中途半端。原口・香川・小林の2列目での守備強度が低下していることは解決しないまま。さらに長く性格なパスを出せる選手も乏しく浅野の裏抜けという特長が活かせない。DFラインから相手裏へのパスが数本あったが(惜しかったものの)いずれも単発でおわる。いずれにせよ他を代えないで1トップのみを代えるのであればベンチに岡崎がいたのだが。(報道以上に重傷で出場不可だったのかもしれない)

最後の選手交代は,原口に代えてCB丸山をそのまま左ウイングに置く。セットプレイあるいはパワープレイを想定したものだろう。しかしいかにも急ごしらえといった感じ。ここでも選手交代による戦術オプションの乏しさが露呈。結果的に,丸山がヘッドでの落としで惜しい場面を作ったりしたが,そのままゲームセット。1-1。

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ハリルホジッチが指向している戦い方というのが(ついに)うっすらと見えてきた。勝てると踏んだ試合では個人力量の総和で相手を押し切るような攻撃陣を配置し,簡単に勝てないと踏んだ試合では引いて守ってカウンターという人員配置・戦術で対応する。就任以来,唱えてきた「デュエル」「縦に早いサッカー」というような両方の戦術にあてはまる。攻めにいく試合ではとにかくボールを敵陣で回し個人の力量でゴールをこじあける(強く束縛するチーム戦術はない)。守りにいく試合では自陣で待ち構え相手からボールを奪ったら少数精鋭でワンチャン狙い。

この2パターンのいずれかにはまる選手を選考しているのだろう。チームの根幹は岡崎本田香川原口長谷部長友高徳ゴリ森重マヤ。そこに清武・大島・柏木(・太田)は攻めきる試合に,小林・武藤・蛍・槙野は守ってワンチャン狙いの試合で,それぞれ特長を出せる選手として適宜チョイス。

しかしこの2パターンによるチーム構成は,試合ごとには切り替えられるけど,1試合内では(3枚のカードのみでは)切り替えられないので,複数ポジションを担えるポリバレントな選手が少ないメンバーでは戦術の柔軟性に難がある。代表の場合はトレーニングでオプションを作り上げる時間的余裕が乏しいので,個人戦術に柔軟性を持つ選手を選考するしかないのだが,それはハリルホジッチの頭には無いようだ。

今回の試合での「左SB槙野」というのはいわゆる「守備強度増加オプション」だと思うが,これ以外に現在のメンバーでオプションが見当たらない(吉田も右SBができるか)。先に述べた通り,「アンカー森重」がありえるなら一気に柔軟性があがる。今回のスタメンで見れば香川を外してCB植田とアンカー森重という配置にすればゴール前の守備強度があがり,長谷部・蛍でサイドのケア(4-1-4-1)もしくは最前線への飛び出し(4-1-2-3)が可能になる。SBもウイングもできる選手がいれば4バックと3バックの切り替えがスムースになり相手の戦術変更に対応出来るだろうし,ポストプレイも裏抜けもできる選手がいれば攻撃指向と守備指向の試合内切り替えがスムースになるだろう。

って考えると,どれもこれも,ザックやアギーレが試そうとしたことなんだな。ザックが3-4-3をオプションとして保有することに執心したのは,彼個人の成功体験もあるだろうが,4バックと3バックの使い分けができれば試合中に切れる戦術カードが急激に増すからだったと思う。またアギーレが特にサイズのある選手に偏った選考をしていたのは,絶対的サイズ不足という代表の欠点を少しでも解消したかったからだろう。現メンバーだと180を超えるのが本田と両CBだけ(たぶん)。ザック時代はCB今野などさらに軽量だったが,前田ー本田と前線に2人を配置していた。しかしこれではセットプレイ・パワープレイに対して心許ない。SBに大柄な酒井ゴリを配置するのはこの問題を解消する一手なのだが,90分トータルで見ればむしろ守備強度は下がっているかもしれない。森重アンカーもこの考え方で合点がいく。

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まぁそんなこんなで,ハリルホジッチについては「戦術オプションは乏しい」「乏しいオプションの範囲内でチーム力を最大化するための選手選考」という指向が判明した。人員配置は4-2-3-1のみ。チームの根幹となる選手を代える気はない。それ以外は各ポジションに2名ずつで,攻撃に特長がある選手と,守備に特長がある選手。結局,南ア岡田時代から大きな変化がないままズルズルといきそう。明るい未来が見えないなぁ。
週末は日帰りで家族旅行(遊びの遠征)をしている。先週末はグリュイエール。まぁ中味は何でも良いんだけど,家族旅行について。

自分の実家は家族旅行をほとんどしなかった。盆正月の帰省(電車バスで1時間半)ぐらい。記憶にある範囲での宿泊付旅行は香住と京都で,香住は台風でほぼ泳げず,京都はバルセロナ五輪と重なって実父はホテルでテレビ観戦していた。それぐらいしか記憶がない。

だから家族旅行の必要性がぜんぜんわからない。単純に自分たち大人が旅行を楽しむことが目的だとすると,自分は家族と一緒だと旅行を楽しめないので,やっぱりいらない。子供に色んな経験をさせることを目的とするなら,週末に遠征する旅行でなくても良いし,むしろ日々の生活の方が重要なんじゃないかと思う。

ヨメ氏の実家は隙あらば家族旅行という具合で「休みだしどこか行こうよ」というのは「おなか空いたからごはん食べよう」ぐらいの勢いだ。おそらく自営業で家族が一緒にいるのがあまりにも当然で,というか家族が別々に行動するという状況の方が珍しいぐらいなので,”家族旅行”というのがほぼニアリーイコールで”旅行”なのだろう。

そう考えると自分の実家は,父親は団塊営業職でほぼ家にいなかったし(いても寝てたし),母親もパートに出ていたので,幼稚園の時から他人の家に預けられていて,小学校からカギっ子で,中学では熱心に部活,高校ではバイトと塾,大学からは独り暮らしと,「家族と一緒にいる」という状況の方がむしろレアだった。だから妻と子供という単位の家族構成になった今でも「家族と一緒」という状況そのものに居心地の悪さを感じるのだろう。

それぞれの子供と二人きりになれば,人間同士として付き合うことができる。でも「家族」って単位で行動するのが,何とも「気持ち悪い」。自分は一個人として振る舞いたいのだけれど「父親」という役割がまとわりついてくるからだろうか。ヨメ氏は専業主婦指向というか,昭和的な母親像というか,「家庭にあって夫を支え子供を育む妻」的なものを理想として抱いているような気がしているので,そうなるとそのカウンターとして自分には「父親」的なモノを求めているのではないかと感じないわけではない(このあたり他人の心情なので表現が大変にむずかしい)。家族旅行について不満に思ったりしていたけど,根本的には「家族像」が夫婦でかなりかけ離れていることがあるんだな。ちょっとそこについて「臭いものにフタ」的な対応を続けすぎたのかもしれない。

書き始めた時に思っていたところと違う場所に着地しちゃった。まぁそういうこともあるわな。

いま籍を置いているInstituteでセミナー発表をすることになった。聴衆はボクのことは知らないし,基本的に固体地球化学が専門。さて何を話したモノかと悩む。

並行して科研費書類を作っていて(埋めていて),そちらは完全に生物寄り。培養実験で同位体分別を決める仕事。さすがに「軽元素同位体x微生物培養」では彼らの専門とかけ離れすぎていて面白くなかろう。あとネタとしてアウトリーチ的に楽しめるものでもない。

となるとやはり「熱水x航海観測」ということになる。しかしこれはこれで,自分自身でやっている研究は大変にベーシックかつマニアックかつショボイ(流体の化学組成)。これまたウケないこと間違いなし。

そこで共著論文が出版されることもあって,一般受けも良い「掘削と掘削後」のネタで話すことに決めた。決めたものの,これは自分自身でやったと言える類のモノではなく(そもそも掘削航海には乗船していないし),鉱物学から微生物生態学まで幅広いし,どうやって一括りにしたものか,これまた悩ましい。

熱水の化学合成生態系の一般論から入って,地下生命圏になってで一区切りとして,ポストドリリングを余興的に話すか。まぁそれが妥当なんだろうな。

そして英語の問題。博士からポスドクぐらいの時は英語で発表となるとかなり気合いを入れて準備をしたものだが,年々いい加減になり,ここ3年ぐらいはそもそも発表すらしていないかもしれない。(ちょっと調べた限りではAGU Fall Meet 2012のTAIGAセッション,2015年の日中地球化学シンポぐらい)。

今が金曜夜でスライドが固まっていない状態。セミナーは水曜朝。さてさてどうなることやら。
明らかに太ってきた。スイスの我が家には体重計がないので定量的な評価は困難であるが,長年付き合ってきた自分の身体を眺めるに,腹回りに明瞭な脂肪の増加が認められる。

原因はいくつも思い当たるし,実際のトコロはそれらすべてが合わさった複合的な原因なのだろう。まず運動量が激減した。チャリ通として,過去3年間は全長7kmの平坦道を週6日往復,ここ4ヶ月は全長13kmで三浦半島を横断するルートを週5日片道でこなしていた。なによりここ10年間欠かさず続けてきた週5日の昼休みサッカー30分が無くなった。こちらの運動強度はチャリ通の比ではない。こうして朝昼晩とコンスタントに代謝を上げていたわけだから,これがなくなった効果はいかほどのものか。

こちらに来て1ヶ月後からチャリ通を再開したわけだが,片道23kmの平坦道(1時間強)とはいえ,週4回の片道走行,天気(予報)が悪ければこれよりも回数は減る。昼サッカーもなければ,土日の運動イベントもない。

食生活の変化も大きい。2012年の正月だったかにダイエットを決意して,一気に20kg近くの減量に成功した。一番大きな要因は,コンビニ菓子パンを朝食にする生活習慣からの離脱と,夕食の炭水化物抜きだったと考えている(同時期にチャリ通を再開したので相乗効果は否定できないが)。パンというのはおそろしくカロリーが高い。トッピングの砂糖やチョコの効果などたかがしれていて,とにかくベースに使われているバターによるカロリーがとんでもないのである(個人の感想です)。夜の炭水化物がどれほど効いているのかはわからないが,それなりに大きなインパクトはあるのだと思う(というのも炭水化物抜きを薦めた相手が軒並み成功しているので)。

ひるがえってこちらでの食生活はというと,米食が減った(3日に1食程度)分だけパン食が増えている。特に朝昼は駅のMigrosで購入することが多いが,ほとんどがパンだ。夜は夜で子供に食べさせるべく一緒になって炭水化物(芋とか)を食べているし,なんなら子供が残した分まで食べている。

というように,これで太らないわけがないというぐらい太る要因を容易に見つけることができる状況にある。

さてどうしたものか。まずこれからドンドン寒くなっていくことを考えると,チャリ通でのカロリー消費に依存するのは危険だ。寒さで気持ちが折れる,あるいは路面凍結など不可避な情勢もあろう。チューリッヒの冬,氷点下10度を下回ってなおチャリ通をするのか。学部生時代には札幌で朝6時に新雪をかきわけながら(プールまで)チャリ通していたわけだが,あれはもう若気の至りと言うほかなく,35歳になるオジサンに期待する方が酷な話だ。

ではサッカーをと言っても,残念ながらETHZでそういうサッカーサークルを発見するには至っていない。せめてと思い住んでいる町でサッカーチームを探しているモノの,こちらはこちらで町が小さすぎるせいか情報に当たれない。他のスポーツを始めるのも一手かもしれないが,どうせサイクリングかハイキングなのだよ,この国では。

消費に求められないなら,生産制限しかない。子供の手前(特に食事ボイコットが甚だしい4歳児の見ている範囲で),「食べない」という選択肢でもって減量を試みることはできない。子供の目から逃れられる朝食・昼食を削減することは可能だが,それはそれで日中の仕事への影響が不可避である。基本的にデスクワーク,それも執筆業なので,カロリー不足・空腹によるいらだちは大敵なのだ。

となると,やはり夕食での炭水化物オフしか方策がない。幸い子供達も「お父さんの夕食はワイン」という認識を抱いているようなので,これに乗っかって,夕食をワイン+蛋白質だけにとどめておけば,幾分かは体重が上げ止まり(下げることは諦めている)するのではないかと期待している。

なお日本で「炭水化物抜き」をするのに最も効果的な手段は「白米を豆腐に替える」ことである。これは「口に入れる食べ物の総重量が変わらない」「味の濃いおかずのカウンターとしての白米の代替」「低脂肪・低炭水化物」という利点しか見つけられない好手なのである。自宅のみならず居酒屋でも利用可能な点も継続性の観点からポイントが高い。

スイスでは豆腐の入手が困難であるので,白米の替わりの豆腐の替わりとして,モッツァレラの採用を検討しているところである。その成否については次回の報告を待たれたい。
論文とか申請書とかを書く能力に関する教育についてモヤモヤと考えていること。

正直ね,研究者になるような人々が英語で論文を書けようが書けまいが知ったこっちゃないんです。

大卒に求められている能力,つまり大学に求められている教育ってのについて,大学が掲げるスローガンよりは具体的に,TOEICの点数なんかよりは抽象的に,だいたいでもいいから適当に設定するとしたら,テクニカルライティングみたいなモノなんじゃないかなってことなんです。

テクニカルライティング(裏返すとクリティカルリーディング?)を,レポートなんかの文書を作る際にOJT的に習得していくんじゃなくて,単なる技術として教授するのが良いんじゃないかって。その上でOJT的な作業との往復を在学中にたくさん出来るのが理想じゃないかと。

一般的な学部レベルにこういう部分が浸透していれば,卒論以降の研究生活(研究室での指導)でもっと研究の中身に焦点をあてられると思う。教員も学生もwin-winでは。専門分野の内容に関する勉強はそこからでも間に合うっちゃ間に合うので,今の学部教育の専門教育を多少削ってでも。
思えばM1であった2004年からブログ的なものを続けている。2011年ぐらいから(震災以降だな)ツイッタの方が主戦場になってブログの方が疎かになりがちである。しかしツイッタはやはり単発的というか断片的というか,そういうところがある。それが良いとか悪いとかいうことではないんだけれども,(出来不出来に関わらず)一定以上の長さの文章をサクッと書いてしまう習慣が抜け落ちてしまったという感触がある。

推敲もすることなく延々ダラダラと書き進めてしまえるということは,ある種の能力ですらある。筆が進まない原因の大きな部分は,事前に構成をアレコレと考えてしまって書き出せないことにある。敬愛する小田嶋隆師の「コラム道」において,コラムの書き出しについてのレクチャがある。師曰く「書き出しのコツは,書いてしまうことにある」とのこと。「書き出してしまえば後の文章が生成され,ひいては書き出しに立ち返って推敲することが可能である。しかし書き出さない限りは何もうまれないので書き出しの推敲もできない」というような意味であった。

とはいえ論文や申請書の類は,構成がキモであり,話題の展開構成で勝負が決まると言っても過言ではない。同僚などを相手に運営する申請書私塾(仮)においても「構成が決まらぬうちに書き始めるから焦点がぼやける。美辞麗句で飾ろうとも論理展開が美しくなければ意味がない」と説教している。しかし,やはり書き出さないことには生まれないということは,歴然たる事実である。

「策士,策に溺れる」というが,ワタシの現状はまさにそれではないだろうか。構成については8割方,頭の中で固まってきている。しかしそれが10割になるまで書き出さないようでは,いつまでたっても書き出せない。実際のトコロ,8割固まったと思って書き出してみても,出来上がったものを見れば5割程度の出来であって,そこから適当な並び替え・組み替え・温度調整を経ることで完成へと近づけていくのである。

つまるところ,事前の構成構築が重要であることは歴然たる事実であるが,一方である程度の段階でエイヤと書き始めることもまた重要なのである。今まさに自分が陥っているのが書き出せないイップスであるならば,何の審査も受けないブログのようなものを利用して,とりあえず一定の分量で一定の内容をつらつらと書き連ねる習慣を身につけることこそが必要なのではないだろうか。

てにをは,論理,文体,文脈などは後からどうにでもなる。しかし何かを書き連ねることは,何かに先立つものではない。書かないで練ることと,書くことで練られることがある。なんら矛盾しない一つの真実である。
プロフィール
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kawagucci
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非公開
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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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