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自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
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いま籍を置いているInstituteでセミナー発表をすることになった。聴衆はボクのことは知らないし,基本的に固体地球化学が専門。さて何を話したモノかと悩む。

並行して科研費書類を作っていて(埋めていて),そちらは完全に生物寄り。培養実験で同位体分別を決める仕事。さすがに「軽元素同位体x微生物培養」では彼らの専門とかけ離れすぎていて面白くなかろう。あとネタとしてアウトリーチ的に楽しめるものでもない。

となるとやはり「熱水x航海観測」ということになる。しかしこれはこれで,自分自身でやっている研究は大変にベーシックかつマニアックかつショボイ(流体の化学組成)。これまたウケないこと間違いなし。

そこで共著論文が出版されることもあって,一般受けも良い「掘削と掘削後」のネタで話すことに決めた。決めたものの,これは自分自身でやったと言える類のモノではなく(そもそも掘削航海には乗船していないし),鉱物学から微生物生態学まで幅広いし,どうやって一括りにしたものか,これまた悩ましい。

熱水の化学合成生態系の一般論から入って,地下生命圏になってで一区切りとして,ポストドリリングを余興的に話すか。まぁそれが妥当なんだろうな。

そして英語の問題。博士からポスドクぐらいの時は英語で発表となるとかなり気合いを入れて準備をしたものだが,年々いい加減になり,ここ3年ぐらいはそもそも発表すらしていないかもしれない。(ちょっと調べた限りではAGU Fall Meet 2012のTAIGAセッション,2015年の日中地球化学シンポぐらい)。

今が金曜夜でスライドが固まっていない状態。セミナーは水曜朝。さてさてどうなることやら。
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明らかに太ってきた。スイスの我が家には体重計がないので定量的な評価は困難であるが,長年付き合ってきた自分の身体を眺めるに,腹回りに明瞭な脂肪の増加が認められる。

原因はいくつも思い当たるし,実際のトコロはそれらすべてが合わさった複合的な原因なのだろう。まず運動量が激減した。チャリ通として,過去3年間は全長7kmの平坦道を週6日往復,ここ4ヶ月は全長13kmで三浦半島を横断するルートを週5日片道でこなしていた。なによりここ10年間欠かさず続けてきた週5日の昼休みサッカー30分が無くなった。こちらの運動強度はチャリ通の比ではない。こうして朝昼晩とコンスタントに代謝を上げていたわけだから,これがなくなった効果はいかほどのものか。

こちらに来て1ヶ月後からチャリ通を再開したわけだが,片道23kmの平坦道(1時間強)とはいえ,週4回の片道走行,天気(予報)が悪ければこれよりも回数は減る。昼サッカーもなければ,土日の運動イベントもない。

食生活の変化も大きい。2012年の正月だったかにダイエットを決意して,一気に20kg近くの減量に成功した。一番大きな要因は,コンビニ菓子パンを朝食にする生活習慣からの離脱と,夕食の炭水化物抜きだったと考えている(同時期にチャリ通を再開したので相乗効果は否定できないが)。パンというのはおそろしくカロリーが高い。トッピングの砂糖やチョコの効果などたかがしれていて,とにかくベースに使われているバターによるカロリーがとんでもないのである(個人の感想です)。夜の炭水化物がどれほど効いているのかはわからないが,それなりに大きなインパクトはあるのだと思う(というのも炭水化物抜きを薦めた相手が軒並み成功しているので)。

ひるがえってこちらでの食生活はというと,米食が減った(3日に1食程度)分だけパン食が増えている。特に朝昼は駅のMigrosで購入することが多いが,ほとんどがパンだ。夜は夜で子供に食べさせるべく一緒になって炭水化物(芋とか)を食べているし,なんなら子供が残した分まで食べている。

というように,これで太らないわけがないというぐらい太る要因を容易に見つけることができる状況にある。

さてどうしたものか。まずこれからドンドン寒くなっていくことを考えると,チャリ通でのカロリー消費に依存するのは危険だ。寒さで気持ちが折れる,あるいは路面凍結など不可避な情勢もあろう。チューリッヒの冬,氷点下10度を下回ってなおチャリ通をするのか。学部生時代には札幌で朝6時に新雪をかきわけながら(プールまで)チャリ通していたわけだが,あれはもう若気の至りと言うほかなく,35歳になるオジサンに期待する方が酷な話だ。

ではサッカーをと言っても,残念ながらETHZでそういうサッカーサークルを発見するには至っていない。せめてと思い住んでいる町でサッカーチームを探しているモノの,こちらはこちらで町が小さすぎるせいか情報に当たれない。他のスポーツを始めるのも一手かもしれないが,どうせサイクリングかハイキングなのだよ,この国では。

消費に求められないなら,生産制限しかない。子供の手前(特に食事ボイコットが甚だしい4歳児の見ている範囲で),「食べない」という選択肢でもって減量を試みることはできない。子供の目から逃れられる朝食・昼食を削減することは可能だが,それはそれで日中の仕事への影響が不可避である。基本的にデスクワーク,それも執筆業なので,カロリー不足・空腹によるいらだちは大敵なのだ。

となると,やはり夕食での炭水化物オフしか方策がない。幸い子供達も「お父さんの夕食はワイン」という認識を抱いているようなので,これに乗っかって,夕食をワイン+蛋白質だけにとどめておけば,幾分かは体重が上げ止まり(下げることは諦めている)するのではないかと期待している。

なお日本で「炭水化物抜き」をするのに最も効果的な手段は「白米を豆腐に替える」ことである。これは「口に入れる食べ物の総重量が変わらない」「味の濃いおかずのカウンターとしての白米の代替」「低脂肪・低炭水化物」という利点しか見つけられない好手なのである。自宅のみならず居酒屋でも利用可能な点も継続性の観点からポイントが高い。

スイスでは豆腐の入手が困難であるので,白米の替わりの豆腐の替わりとして,モッツァレラの採用を検討しているところである。その成否については次回の報告を待たれたい。
論文とか申請書とかを書く能力に関する教育についてモヤモヤと考えていること。

正直ね,研究者になるような人々が英語で論文を書けようが書けまいが知ったこっちゃないんです。

大卒に求められている能力,つまり大学に求められている教育ってのについて,大学が掲げるスローガンよりは具体的に,TOEICの点数なんかよりは抽象的に,だいたいでもいいから適当に設定するとしたら,テクニカルライティングみたいなモノなんじゃないかなってことなんです。

テクニカルライティング(裏返すとクリティカルリーディング?)を,レポートなんかの文書を作る際にOJT的に習得していくんじゃなくて,単なる技術として教授するのが良いんじゃないかって。その上でOJT的な作業との往復を在学中にたくさん出来るのが理想じゃないかと。

一般的な学部レベルにこういう部分が浸透していれば,卒論以降の研究生活(研究室での指導)でもっと研究の中身に焦点をあてられると思う。教員も学生もwin-winでは。専門分野の内容に関する勉強はそこからでも間に合うっちゃ間に合うので,今の学部教育の専門教育を多少削ってでも。
思えばM1であった2004年からブログ的なものを続けている。2011年ぐらいから(震災以降だな)ツイッタの方が主戦場になってブログの方が疎かになりがちである。しかしツイッタはやはり単発的というか断片的というか,そういうところがある。それが良いとか悪いとかいうことではないんだけれども,(出来不出来に関わらず)一定以上の長さの文章をサクッと書いてしまう習慣が抜け落ちてしまったという感触がある。

推敲もすることなく延々ダラダラと書き進めてしまえるということは,ある種の能力ですらある。筆が進まない原因の大きな部分は,事前に構成をアレコレと考えてしまって書き出せないことにある。敬愛する小田嶋隆師の「コラム道」において,コラムの書き出しについてのレクチャがある。師曰く「書き出しのコツは,書いてしまうことにある」とのこと。「書き出してしまえば後の文章が生成され,ひいては書き出しに立ち返って推敲することが可能である。しかし書き出さない限りは何もうまれないので書き出しの推敲もできない」というような意味であった。

とはいえ論文や申請書の類は,構成がキモであり,話題の展開構成で勝負が決まると言っても過言ではない。同僚などを相手に運営する申請書私塾(仮)においても「構成が決まらぬうちに書き始めるから焦点がぼやける。美辞麗句で飾ろうとも論理展開が美しくなければ意味がない」と説教している。しかし,やはり書き出さないことには生まれないということは,歴然たる事実である。

「策士,策に溺れる」というが,ワタシの現状はまさにそれではないだろうか。構成については8割方,頭の中で固まってきている。しかしそれが10割になるまで書き出さないようでは,いつまでたっても書き出せない。実際のトコロ,8割固まったと思って書き出してみても,出来上がったものを見れば5割程度の出来であって,そこから適当な並び替え・組み替え・温度調整を経ることで完成へと近づけていくのである。

つまるところ,事前の構成構築が重要であることは歴然たる事実であるが,一方である程度の段階でエイヤと書き始めることもまた重要なのである。今まさに自分が陥っているのが書き出せないイップスであるならば,何の審査も受けないブログのようなものを利用して,とりあえず一定の分量で一定の内容をつらつらと書き連ねる習慣を身につけることこそが必要なのではないだろうか。

てにをは,論理,文体,文脈などは後からどうにでもなる。しかし何かを書き連ねることは,何かに先立つものではない。書かないで練ることと,書くことで練られることがある。なんら矛盾しない一つの真実である。
9月18日(日) Mt.Pilatus
前日にswiss pass番号を利用してSBBネットで電車チケット購入。
混雑しない時間帯の時間指定で割引あり。
紙印刷が必要。印刷がない場合はHBのチケット窓口で5CHFで印刷。
登山電車で登って,最高地点まで往復90分の徒歩,ロープウェイで下る。
下山口にあるバス停からLuzern駅を越えてそのままライオンまでバス移動。
旧市街・橋をブラブラして駅に戻り電車で帰宅。
同日,Stafaに移動遊園地。チュロスが揚げたてでウマイ。

9月27日(火) Zurich市内 S教授の名誉博士祝賀会
0次会はThe International Beer Bar www.theinternational.ch/#about
ビールがたくさんのバー。
ディナーはCaduffs wine loft  www.wineloft.ch
プロポーズしちゃいそうな雰囲気のめちゃくちゃオシャレなレストラン。
食事のメニューを決めて(コース)から,ワインセラーに降りてワイン選び。
1000CHF超のワインも多数。

10月2日(日) Suuser
Stafa周辺のワイナリーでSuuser(搾りたてワイン)の開放デー。
近所のワイナリーを4件ハシゴ。
最寄りのワイナリーのものが一番発泡が強くて爽やか。
最後に行ったワイナリーは葡萄色のSuuserが特徴的。 http://www.bachmann-weinbau.ch/
だいたいどこでも1杯200mLで4CHF。

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ETH界隈 Uni-Point
Universitätsstrasse 43, 8006 Zürich
ケバブ屋さん。わりと大きめ,わりとうまい。10CHF。

某日 ETH界隈 Hausammann
パン屋。メニュー多め。温かいキッシュが5CHF程度。
http://www.zopfbeck.ch/

某日 ETH界隈 UZH Mensa Zentrum
Uni-Zurichの食堂。5CHFメニューあり。うまくはないがお腹はふくれる。
http://www.mensa.uzh.ch/menueplaene/zentrum-a_do.html

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某日 Stafa駅前 Pizza Kurier Nonna Teresa, Inhaber Faik
街のピザ屋。特筆すべき点はない。
Goethestrasse 15, 8712 Stäfa

某日 Stafa seestrasse Mega Kebap
2件並んだケバブ屋の片方。大きくてうまい。9.5CHF。
http://www.megakebap.ch/

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Stafaスーパー比較
・ALDI 大量買い系。生鮮品はなく野菜の鮮度も低い。パンは一番かもしれん。
・Migros 上品系。アルコール以外は何でもある。紫米。
・Coop 冷凍魚フライのIgloブランドBerner AlpKaseの取り扱いアリ。
9月20日(火)は色々とお喋りした。

朝は向かい部屋に用事があったポスドク氏が,待ち時間に色々と。
彼はポスドク5年目ぐらいらしく,
結構ハイランクなマネーソースのポスドクらしい。
「自分はもう論文数を考えるフェーズじゃない。
 このポジションに求められているのはインパクトだ。」
「カーネギーは研究するには最高だった。
 静かな環境,学生いない,教授でも実験できる。」
など。

そのまま教育機関について。
フランスは(日本と同じで)入口が厳しくて出口がゆるい。
だから大学生はみんな「パーティー,パーティー,and パーティー」。
中等教育までは良いが,そこから先が良くないと。
だからやる気のある学生は,フランスで修士までいってから,
アメリカにわたってあらためて修士,続いて博士をやるのが一般的だと。

日本も同じような仕組みだよー,
中等教育は大学入試突破のためだけにあって,
大学では大半が「パーティー」だよー,と。
驚かれたのは「トップ大学」というのが明確に「東大」であること。
各国では「トップ群」はあるけど単独でのトップ大学というのは珍しい模様。
ここで話が終わったけども,考えさせられる話題。

午後は博士院生とお喋り。
実験の話をした後につらつらと。
こちらは教授と院生の関係とか。
研究が優秀な教授ほど,人当たりも良いというのが一般的らしい。
そんなもんなのかねぇ。
彼は学会で日本に行って良い印象を抱いていたらしいので,
「教授が大きな声で叱ることもある」と言ったらビックリしてた。


こういうお喋りも,ちょっとずつしていきたい。
しかし英語力がたらん。
研究の話。

9月から滞在教授(?)でUWからマーヴ・リリー教授(Prof. Lilley)がいる。
たぶん世界で一番研究内容が近い研究者。

朝10時のお茶会は他ラボのポスドク院生がワイワイやってて避けてたが,
リリーがちょこんと座っていたのでちょっと会話。

UW関係者定番の「Kenは24時間ラボで働いて」というヤツなど。
ついでに「乗船は好き。次の予定は2018年。生きていれば乗船する。」とか。
なんとすでに74歳だと。
今年定年の恩師が64歳なので,それよりさらに10年も上。
ほげー。
なぜETHに滞在しているのかはイマイチよくわからんのだが。

別の日にお茶会を見てみたら,
マーヴが火山岩研究室の院生(ニコ)と話をしてた。
ちょっと横に立って話を聞いていたら,
マグマ中での炭素のスペシエーションと同位体とか,そういう話。
ちょっと興味がある部分で質問とかしてみたら,
ニコが色々と話をしてくれて,さらに「時間があったらラボに」と誘ってくれた。

はじめに連れて行ってくれたラボがIRMS部屋で,
ニコはがんばってラインの説明をしてくれていたんだけど,
マーヴが「彼は専門家やで」とツッコミを入れてパパッと終了した。

次に,マグマ温度装置。
金カプセルで(水無しで)煮込む。
ドライなので加圧が無くてハンドリングは簡単そう。
これまでの結果も教えてくれた。
「興味があれば実験しても良いよ!ぜひ!」とのこと。

居室側にあるラボも紹介してもらって(金を封じる装置),
部屋に戻って,自分の仕事の紹介。
ついでに「読んだ方がいいよー」とマッカラム総説も紹介。

誰かと話せば,それがこうやって思いもしない展開になるので,
やはりオープンな場に出ていくことと,オープンマインドでいることは,
大事だなぁと思った次第。

今週は木金でコーネル・デロンデの集中講義。
開催前に少しだけ話をしたら,来月までサバティカルでETHにいるとのこと。
再来週あたりにランチに行こうと約束。
集中講義自体は熱水調査の初歩的な紹介。
プルーム探査の重要性とか。まぁふつう。

月曜はIskwくんと街で,木曜はKkc-HbさんIskwくんと三人でコンテナ。
木曜夜から寒くなってきて,ノドに痛みと腫れ。
やばいか。
朝通勤時にZurichHBにあるMigrosで昼食を調達することが多い。
だいたいパンとヨーグルトとフルーツジュース。
数量が少ないのでセルフレジで支払いをすませている。
これがすごい便利。
なんで日本で普及せんのかなー,ってちょっと考えたら,なんとなくわかった。

こちらの電車は日本のような改札機がホームにあるヤツじゃなくて,
ノーチェックで乗車して,抜き打ちで車内改札があるパターン。
世界的にはどっちが主流なんだろうか。
フランス・トゥールーズでは事前改札機だったけど,
切符を置いて飛び越えている人がいるなどの仕様(?)だった。
ドイツは車内改札だった。

というのが前提で。

セルフレジも電車の改札も,
・基本的に客を信じる  
・抽出検査はする  
・検査でクロなら厳罰に処す  
・言い訳は認めない
という明確な指針があるように思われる。

今の日本にこれら「抽出検査系」の仕組みを導入したらどうなるか。
おそらく,
「どうして私だけ!」
「今日は偶然失敗して・・・許してー」
とゴネる人多数で機能不全になること不可避だろう。

日本ですでに導入されている抽出検査的なモノの代表格が,
スピード違反や駐車違反。
違反の取り締まり,捕まった瞬間にゴネる人は相当多いらしい。

こういう違反の取り締まりは実施者が警察だから,
さすがに無理を通す程までゴネ通すことは難しく,
スゴスゴ引き下がることになる。

でもこれを商業施設でやったらどうなるか。
大変なことになると容易に想像できる。
「オレは金を払ってんだよ!」
「わかったよ,払えば良いんだろう!」
「感じ悪いねー,悪評を広げてやろう」
となるんでしょうね,きっと。
それこそSNSに載せたりして拡散されるだろうね。

こういうのって,いわゆる「民度」ですかね。
今の日本社会はクレーマーが強すぎる。
なんでクレーマーが強くいられるかって言うと,
「法」が弱すぎるんだろうな。

じゃあなんで「法」が弱いのかっていうと,
社会通念みたいなモノとして,
「法」よりも「絆」の方が大事とかね。
そういうところにアレがあるんじゃないかと。

根が深い問題だ。
ついったーに放流したモノの自己まとめ。

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極論、大学の教育効果に対する不信感(というかモラトリアム以上の意義が持てない感)が根源だと思ってる。
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windowmoon 実際のところ普通に授業に出て卒業した大半の人達でも『大学で学んで良かった』という実感を持っているのは少数派では?
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たぶん一番厚い層は「良い就職のために良い大学が望ましい」以上の意味を「大学」に見出していないパターン。(政治家・官僚を含む)多くの大卒者がこれに相当。この層にとっては「(自分の)大学時代は遊んで暮らして楽しかった。大学での勉強はその後役に立っていない」という実感で大学不要論。
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この層からすると,大学に授業料を払うのは「社会人生活でより大きな見返りを得るための修行」および「社会人になる前の最後の自由時間」ぐらいの位置付けであろう。この2つの目的意識を大学に見出していると「返済不要の奨学金をもらって大学に行く」というのはズルいと考えてしまうだろう。
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大学問題を議論する有識者は大抵が大学関係者で,まぁ自分たち研究業界の人間もその延長線上にいる。業界人はその後も大学に居続けているように「大学の教育には意義がある」という前提で仕事をしているし大学教育からたくさんの何かを学んだという実感も持っている。大学必要論者。
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社会の貧困問題も含めて大学教育に意義を見出しているこの層は「大学教育には意義があるから奨学金を充実すべし」と主張するのだけど,そう思っていない層から見ると,まさに自身が身を置く「大学」というものを絶対視した「既得権益者」の主張にしか見えない
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ということで奨学金ウンヌンも含めて「大学にいって教育を受けることで(本人以外にも影響する)社会的な意義」みたいなモノを整理して提唱することこそが,大学必要論者(大学関係者・研究業界人)には求められていると思うのです。まずそこを整理するべき。ボールはこっちにある状態。
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つぎ!申請書の書き方論!
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人事採用において資金獲得実績が問われる以上は「研究費獲得」は「論文業績」と同じく目的になりますね。
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「申請書を書くなど研究業界で評価されるための作業」はそこそこ優れていると思っている。 でもそれは単なる小手先のことで狭義の研究能力とは別物。で「小手先の技がないけど優れた研究者」ってのがいるのは見えている。
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申請書の良し悪しには多面的な要素があると思う。審査員になったことが無いから詳細はわからん。でも,よく通っている人やなぜか通らない人の申請書をそれぞれ複数見せてもらってわかったことは,すごく基本的な文の読みやすさのレベルで雲泥の差があるってこと。
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そういう「書き方の技術」であまりにも差がついていて,中身での競争に至っていないのが現状だと思う。科研費審査員は「50報/日」で読むとも聞く。その状況がクソだというのはさておき,そんな速読で読まれることを念頭におくと「パッと見」の可読性が可否をわけてしまっていると思われ。
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現状のルール・運用で,どうやって「研究は優れているのに申請書の書き方が悪くて評価が低い人」を救うか。今は「そういう人が研究を続けていく助けになりたい」という自分の願いを果たすべく,自分の持っている「申請書の小手先技術」をドンドン流布していくことにしてる。
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ということで「大学教育」と「申請書」という2つの話が1つの課題に集約される。
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「他人にとって読みやすい文章を書く技術」を純粋に「技術」として取り出して教授する機会が,今の日本の教育システムに組み込まれていない気がする。実験レポートやゼミ資料や卒論などで「OJT的に」は教えられるけど。でも「書く技術」って社会のどんな場面でも必要になる基礎的なモノだと思う。
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(今の教育制度では)大学で身につけることになっている技術(書く・読む・考える)について,学問とは独立した「技術」として教える体系を大学が構築すること。それが浸透すれば「社会に出て役立つことは学ばなかった」という考えの「大学不要論者」は減るんじゃないかな。まぁ数十年計画ですが。
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texox23 「研究が優れていて申請書も書ける人」がいることは承知。その次の層に「研究が優れているけど申請書が書けない人」と「研究はまぁまぁだけど申請書が書ける人」が相当数いて,現行制度だと後者が優勢になってしまうのは,学術の発展にとって良いことなのかなぁと考えている次第。
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<<あと自分は「申請書」を書くことが「スキル」という言葉で表せるような冷めたもんじゃないと思ってる。申請書では現実性に加えて、申請者の熱意や、研究の重要性も伝える必要がある。研究費を獲得するには、審査員を感動させてやるぞ!くらいの意…>>
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こういう意見は本当にその通りだと思う。そう思うんだけど,そのレベルに到達する前にある,言ってしまえば「もっと低いレベルでの書き方」の壁で跳ね返されている「論文を書かせると素晴らしい」研究者がそれなりに多い,って話です。
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『Ph.D.を取得しポスドクを何年かやったレベルの人で「申請書書き」の重要性を理解してない人』ってのに対して「自己責任」とするか「指導者の怠慢による犠牲者」とするか,って違いもあるのかもしれん。
週末にRhainfallとSchaffhausenへ観光。
ライン滝は,まぁ滝としては普通。
遊覧船で滝に近づくのには子供達が喜んだ。
これもまぁ遊園地のアトラクションレベルではあるが。
春の方が雪解け水で勢いがあるとのこと。再訪予定。
Schaffhausenは「ヨーロッパのとある街」って感じ。

大規模な中古自転車市に行った。
Velobörsen der Pro Velo Kanton Zürich
良い自転車が良い価格になっているものが多かった。
定価1,000CHFが350CHFになってるとか。
1年しかいないし,冬は乗れないかもなので,手が出ない。
結局Stäfaの中古屋で50CHFのMTBモドキを購入。

初の自転車通勤。快適。最高。
20km超だが延々と湖沿いの道を走るので高低差なし。
8割以上で自転車レーンが明示されている。信号も少ない。
車も自転車には気をつけて十分離れて追い抜いてくれるから安心。
疲労で言えば『葉山〜追浜』の方がはるかにキツイ。
これなら毎日往復も可能。
となると,良い自転車を買っても良いなぁという気持ちがムクムク。
しかし2000CHFの定期をすでに買ってしまっているので・・・。

渡航前に決めてきたことは,
「せっかくのスイス,たった一年,赤字覚悟で金を使ってでも満喫しよう」
だった。
という言い訳があるので,やはり来月のVelobörsenで300CHFぐらいの自転車を・・・。

今回の滞在は,
日本の所属機関的には長期海外出張,
ETH的にはAcademic Guestという立場になっている。
だから給料は基本的に日本からのみでETHからはもらわない。
しかし何のかんのということがあって,手当のようなものをもらうことに。
月額900CHFぐらい。初めの月は銀行口座がないのでキャッシュで受け取る。
ETH Zurich本館のFフロアにあるキャッシュカウンターでETHカードを提示。
しかし下手に受け取ると税金の問題とか発生する気が。
滞在許可も「給料は日本から出る」という内容で申請したのだが。
はたして。

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海洋系の某独法で働く研究者が思ったことをダラダラと綴っています
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