自由と信念の箱船で恍惚と不安を抱きストロングスタイルで爆進します!
この数日、とにかくドタバタしている。これで生産性が高ければ、色んなものがうみだされるのだろうけども、そんなわけがない。ただドタバタしてるだけなのです。自分でもよくわかないけど、忙しい感じがずっと続いている。
一番の案件は、1月に実施の2航海。元々1月に1つは予定されていたのだけども、11月に予定されていたものが探査機の故障に伴って延期されて1月にやってきて、同時進行になった。両方とも企業案件で、さらにいずれも多企業合同でもあり、細々としたホウレンソウが必要で難渋している。
元々の分と、流れ着いた分と、どっちを先に実施するかの調整が面倒だった。所内の航海計画検討部署に対して、それぞれの航海担当者として違う顔をして接する。これとは別に、航海の各船の担当者にも同じように違う顔をして連絡する。労務管理上のあれで年末年始は絶対に動かせないとか、この1月で引退が決まっている船で航海終了日は絶対厳守だとか、外枠がガチガチに決められている中で、両パトロン(の上役)の様子を見つつ交渉を重ねる。
所内の委員会向けの資料も並行して進める。自分の異動があったので委員会資料の細々したところ、たとえば緊急時の連絡体制図の中の「部署長」や「部署名」が旧来のままだとか、そういう修正が不十分だと各所で指摘されてしまう。それで指摘される度にローカルウェブに入って委員会サイトで資料の差し替え。「指摘できるならそっちで修正してよ」とか「メイル添付で送るからそっちでサイトにあげてよ」とか思ってしまうけど、そういうことを言ってしまうと信頼関係みたいなものがアレになるので、案件進行中は言うことも出来ずに。
航海の計画がおよそ定まったところで、本来は2ヶ月前から進める乗船者の書類仕事が1ヶ月を切った段階からスタートする。しかもコロナ禍対応の謎ルールの数々にも対応せねばならない。関係者に連絡すると「この対応、なにか意味があるんですか?(意味ないよねー)」と応答があり「(言いたいことはわかるけど)意味が無いと思っても従ってください。従わないと航海が実施できませんので」と返信する無情な労務。『PCR検体唾液、1月1日朝、採取&速達発送』という文言はなかなかパンチが効いている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
10月末より続く編集長業務も、関係者に中弛みと疲労感が出てきて、アメとムチが難しい時期に突入しそう。みんな本業が年末進行の中やっているので、アンバイが難しい。
そんなことを言っている間に、はやぶさ2の地球帰還から1年経って、報道で「年内に論文を投稿し来春にも吉報をお届け」とか言っているのを知る。「え?いま目の前に未分析試料が置いてありますけど?」ということで、急遽アレコレの手配をして(ラボテク殿に完全委任して)進める。
とか言っているところにオジキと長兄から「前に頼んだ試料の分析まだ?」と問い合わせ。ごめんなさいごめんなさいと言いながら、(ラボテク殿に完全委任して)進める。
そんな最中にも、楽しい共同研究案件とか、学術会議とか、運航部会とか、ミニバスとか、飲み会とか、なんだかんだとある。
そういう日々にあって、狭い意味での研究をやっていないことへの負い目のようなものを勝手に感じて、朝の時間はなるべく研究に使おうと、「後は書くだけ」案件に1日30分ぐらいずつ取り組んでいたのだが、執筆の難所にさしかかって、もうちょっとまとまった時間がないとキツいなと感じてからは、気持ちが離れてしまっている。人はこうして論文を書かなくなるのだよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
先週、ある日の夕方に、パタッと精神が落ちてしまった。はじめての体験で何と言って良いのか難しいけど、「あ、ちょっともう無理だわ」って。いままで精神が荒れる方に振れることはあったけども、落ちる方に振れたのは(振れたことを実感したのは)初めてで、ちょっと戸惑ってしまった。それで、これまた不思議なことなんだけど、なんだかその状況も面白いような気がしてきて、最近連絡をとってなかった人に「なんかすげー精神が落ちてる!ガタガタだわ」って報告した。そしたら「マジか。こっちは肉体がガタガタ」って返答があった。それを読んだら、たしかに自分もちょっと前まで肉体がガタガタなことを気にしてたよなって思い出して、いまそれを忘れていることに気がついて、たしかに肉体もツラくて、それがなんだか面白くなって、精神の方はすっかり回復した。
一応、本職の人にも「こんなことがあった」と報告して、そしたら「疲れてるんですねー」って。いやほんと、疲れてるんですね。おっしゃる通り。
ここから先、年末進行で疲れっぱなしの予定なのだけど、「いま疲れてるからなー」って自分で認識していることで、絶対値としては疲れていても、実態と認識の差分が小さいおかげか、もう振り切れてしまうことはなさそうだ。
Tweet
一番の案件は、1月に実施の2航海。元々1月に1つは予定されていたのだけども、11月に予定されていたものが探査機の故障に伴って延期されて1月にやってきて、同時進行になった。両方とも企業案件で、さらにいずれも多企業合同でもあり、細々としたホウレンソウが必要で難渋している。
元々の分と、流れ着いた分と、どっちを先に実施するかの調整が面倒だった。所内の航海計画検討部署に対して、それぞれの航海担当者として違う顔をして接する。これとは別に、航海の各船の担当者にも同じように違う顔をして連絡する。労務管理上のあれで年末年始は絶対に動かせないとか、この1月で引退が決まっている船で航海終了日は絶対厳守だとか、外枠がガチガチに決められている中で、両パトロン(の上役)の様子を見つつ交渉を重ねる。
所内の委員会向けの資料も並行して進める。自分の異動があったので委員会資料の細々したところ、たとえば緊急時の連絡体制図の中の「部署長」や「部署名」が旧来のままだとか、そういう修正が不十分だと各所で指摘されてしまう。それで指摘される度にローカルウェブに入って委員会サイトで資料の差し替え。「指摘できるならそっちで修正してよ」とか「メイル添付で送るからそっちでサイトにあげてよ」とか思ってしまうけど、そういうことを言ってしまうと信頼関係みたいなものがアレになるので、案件進行中は言うことも出来ずに。
航海の計画がおよそ定まったところで、本来は2ヶ月前から進める乗船者の書類仕事が1ヶ月を切った段階からスタートする。しかもコロナ禍対応の謎ルールの数々にも対応せねばならない。関係者に連絡すると「この対応、なにか意味があるんですか?(意味ないよねー)」と応答があり「(言いたいことはわかるけど)意味が無いと思っても従ってください。従わないと航海が実施できませんので」と返信する無情な労務。『PCR検体唾液、1月1日朝、採取&速達発送』という文言はなかなかパンチが効いている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
10月末より続く編集長業務も、関係者に中弛みと疲労感が出てきて、アメとムチが難しい時期に突入しそう。みんな本業が年末進行の中やっているので、アンバイが難しい。
そんなことを言っている間に、はやぶさ2の地球帰還から1年経って、報道で「年内に論文を投稿し来春にも吉報をお届け」とか言っているのを知る。「え?いま目の前に未分析試料が置いてありますけど?」ということで、急遽アレコレの手配をして(ラボテク殿に完全委任して)進める。
とか言っているところにオジキと長兄から「前に頼んだ試料の分析まだ?」と問い合わせ。ごめんなさいごめんなさいと言いながら、(ラボテク殿に完全委任して)進める。
そんな最中にも、楽しい共同研究案件とか、学術会議とか、運航部会とか、ミニバスとか、飲み会とか、なんだかんだとある。
そういう日々にあって、狭い意味での研究をやっていないことへの負い目のようなものを勝手に感じて、朝の時間はなるべく研究に使おうと、「後は書くだけ」案件に1日30分ぐらいずつ取り組んでいたのだが、執筆の難所にさしかかって、もうちょっとまとまった時間がないとキツいなと感じてからは、気持ちが離れてしまっている。人はこうして論文を書かなくなるのだよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
先週、ある日の夕方に、パタッと精神が落ちてしまった。はじめての体験で何と言って良いのか難しいけど、「あ、ちょっともう無理だわ」って。いままで精神が荒れる方に振れることはあったけども、落ちる方に振れたのは(振れたことを実感したのは)初めてで、ちょっと戸惑ってしまった。それで、これまた不思議なことなんだけど、なんだかその状況も面白いような気がしてきて、最近連絡をとってなかった人に「なんかすげー精神が落ちてる!ガタガタだわ」って報告した。そしたら「マジか。こっちは肉体がガタガタ」って返答があった。それを読んだら、たしかに自分もちょっと前まで肉体がガタガタなことを気にしてたよなって思い出して、いまそれを忘れていることに気がついて、たしかに肉体もツラくて、それがなんだか面白くなって、精神の方はすっかり回復した。
一応、本職の人にも「こんなことがあった」と報告して、そしたら「疲れてるんですねー」って。いやほんと、疲れてるんですね。おっしゃる通り。
ここから先、年末進行で疲れっぱなしの予定なのだけど、「いま疲れてるからなー」って自分で認識していることで、絶対値としては疲れていても、実態と認識の差分が小さいおかげか、もう振り切れてしまうことはなさそうだ。
PR